様々なプレースタイルに注目!パラリンピック新種目「バドミントン」

様々なプレースタイルに注目!パラリンピック新種目「バドミントン」 WATCH

様々なプレースタイルに注目!パラリンピック新種目「バドミントン」

スポーティ

東京2020パラリンピックの正式競技となるバドミントンは、障がいの程度で6つのクラス(立位4クラス、車いす2クラス)に分かれていて、種目は男女シングルスとダブルス、ミックスダブルスが行われます。全種目とも21点制で、3ゲームで2ゲーム先取のラリーポイント方式で行われます。

立位クラスは通常のバドミントンと同じく、スピーディーな試合展開で、パワフルなプレーも多くみられます。車いすクラスは駆け引きが多く、テクニックの応酬が見どころ。各々のクラスならではの特徴があり、どの種目も目が離せない展開になることでしょう。

今回は種目やルール、注目選手をご紹介します。

TOP写真 photo by Marco Verch

クラスごとに違うプレースタイルに注目!

東京2020パラリンピックで行われるバドミントンのルールはオリンピックのバドミントンとほぼ同じです。全種目とも21点制で、3ゲームで2ゲーム先取した方が勝ちとなります。ネットの高さもオリンピック同様に中央が1.524mの高さです。

オリンピックのルールと大きく違う点は、コートの大きさです。車いす2クラスと立位の1クラスのシングルスのみ通常の半面を使います。

クラスはこのようにカテゴライズされています。

1
WH1

車いす

シングルスを半面で戦う
2
WH2
3
SL3

立位

下肢
4
SL4

シングルスを全面で戦う
5
SU5
上肢
6
SS6
低身長

車いすクラスは体幹機能の有無、障がいの重い方からWH1とWH2の2クラスに分かれます。

WH1クラス、WH2クラス、SL3クラスのシングルスではコートの半面を使い、ネット近くに設けられたサービスラインとネットとの間に落ちたシャトルはアウトになります。

コート半面という狭いエリアで行われる車いすのクラスですが、選手たちの老練な車いすさばき、テクニックが至る所でみられます。

車いすクラスでは、シャトルを打つ瞬間に胴体が一部でも車いすと接していなければならないというルールがあります。そのため豪快なスマッシュは少ないですが、テクニカルで戦略的な攻撃が見どころとなっています。

車いすクラスの2クラスに対して、立位のカテゴリーは4クラスあります。

SL3とSL4はともに下肢障がいのあるクラスで、SL3は切断やまひによって歩行の際に体幹のバランスが取りにくいなど、SL4より障がい程度が重いクラスです。

下肢障がいによって動きが制限されるクラスでは、下半身のハンデを補うために、選手は上半身を鍛えています。鍛え上げられた上半身から繰り出されるスマッシュは迫力満点で見どころになります。

SU5は腕に切断やまひなどの障がいがある選手が出場する上肢障がいクラスです。左右のバランスがとりづらい選手が多いですが、それを感じさせない動きに注目です。

SS6は遺伝子疾患などによる低身長クラスです。スピーディーな試合展開や、ジャンピングスマッシュも必見です。

今回初めてパラリンピックで正式採用となるバドミントンですが、バドミントン人気の高いマレーシアやインドネシア、タイなどアジアの国々が世界ランキング上位に名を連ねています。

会場は国立代々木競技場

1964年に行われた東京オリンピックで使用するために建設された国立代々木競技場が、再び東京オリンピック競技地として使用されます。美しい造形の競技場では、多くのスポーツ競技場として、またコンサート会場として使われています。

国立代々木競技場(Googleマップリンク)

東京2020で期待の注目選手

山崎悠麻選手

山崎悠麻選手は東京2020オリンピックは32歳で迎えます。山崎選手はもともと全国大会に出場するほどの実力の持ち主で、小学2年生から中学3年生までバドミントン選手として活躍していました。しかし高校1年生の時に事故で両足膝下の自由を失ってしまいました。そこからバドミントンからは離れ、結婚、出産を経験し、主婦として生活していました。

そんな山崎選手に転機が訪れたのが2013年。友人の紹介で全国障害者スポーツ大会に観戦に行ったことが、バドミントンに復帰するきっかけとなりました。子育てと競技の両立に不安もありましたが、ご主人の理解もあり山崎選手は再びバドミントン選手としてコートに戻ってきたのです。

始めはコート上での慣れない車いすの操作や以前とプレー時の目線の高さの違いに苦戦しますが、すぐに才能を発揮します。パラバドミントンを始めて1年で日本選手権シングルスで2位、翌年には世界選手権に出場しベスト8に入るなど成績を残していきました。

東京アスリート認定選手に選ばれ、今年は女子シングルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3冠を達成、世界ランクの1位にもなりました。東京パラリンピックでは、WH2クラスで金メダルを目指します。

豊田まみ子選手

豊田まみ子選手は東京2020オリンピックは28歳で迎えます。生まれつき左腕の肘から先がない豊田選手。バドミントンを始めたのは小学4年でした。選手経験を持つ母親が開いた教室で健常者と一緒にプレーしていたそうです。中学でもバドミントンを続け、バドミントン部で県大会にも出場。高校では強豪・精華女子高に進学するもまわりとの実力差を感じたそうです。

大学は教員免許取得を目指して筑紫女学園大に進学。社会人チームでバドミントンを続けたものの、上を目指す環境ではありませんでしたが、高校時代の活躍が評価され、パラバドミントン日本代表候補合宿の参加を打診されました。

予想していない出来事ながらこれが豊田選手の転機になりました。代表選手の高い技術を目の当たりにしたのをきっかけに練習に打ち込み見事日本代表の座を手に入れました。

2013年のドイツ・ドルトムントで開かれた世界選手権に初出場し、いきなり女子シングルス初優勝を挙げました。大学卒業後は上京し、パラスポーツ関連の市場調査を行う仕事に就きながら、週6日を練習に充てています。

努力で世界選手権を制し、東京オリンピックでも活躍が期待される豊田選手。東京パラリンピックでは上肢障害(SU5)クラスで金メダルを狙います。


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