挑戦を続けるルートインBCリーグ

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挑戦を続けるルートインBCリーグ

スポーティ

6月19日の前期終了を目前にし、混戦が続く優勝争いにも決着がつこうとしています。今シーズンより、ますます盛り上がるを見せているルートインBCリーグ。新しく参入した球団もファンを獲得していくために様々な企画を催しています。

今回は、今季で3年目を迎えるオセアン滋賀ユナイテッドの取り組みを中心に紹介します。

滋賀県外の京都で公式戦初開催、琵琶湖の水が止まる日


滋賀ユナイテッド チャンステーマ3「南郷の洗堰」

オセアン滋賀ユナイテッドの私設応援団、近江豪勝連合の声援が球場に大きく響きました。5月24日、滋賀県外で初めて、京都市のわかさスタジアム京都でオセアン滋賀ユナイテッドの主催公式戦がナイターで開催されました。対するは石川ミリオンスターズです。京都市でルートインBCリーグの試合が開催されるのは初めてのことです。

往年のファンにとって、わかさスタジアム京都は西京極球場といった方が馴染み深いかもしれません。かつては阪急ブレーブスが準本拠地として試合を行っていましたが、現在はオリックスバファローズが年に1試合行う程度で、主に学生野球や高校野球などのアマチュア野球で使用されています。


鈴木 志廣投手

京都市は、滋賀県に隣接し、大津市からは電車で10分程度の距離です。通勤通学で滋賀県と京都市の間を往来する人も多く、社会的経済的に深い関係でもあります。「琵琶湖の水止めたろか」というフレーズは、元々、京都市の水道水は疎水を通じて琵琶湖の水を利用しているという、滋賀県と京都市の切っても切れない関係に由来しています。

この日の先発投手は、オセアン滋賀ユナイテッド・鈴木志廣投手(びわこ成蹊スポーツ大学出身)と、石川ミリオンスターズ・内田幸秀投手(京都学園大出身)。ともにこの球場を使用していた同じ京滋大学野球連盟出身の2人がマウンドへ上がりました。

また、オセアン滋賀ユナイテッドのファンだけではなく、石川ミリオンスターズからも応援団が駆け付け、4時間を超える長い試合になったにもかかわらず、最後まで熱い応援合戦が繰り広げられました。この日は400人近い来場者があり、本拠地での試合と変わらない集客となりました。

5月31日には同球場で福井ミラクルエレファンツを迎えての試合が開催され、この日も両チームの応援団による熱い応援が繰り広げられました。

京都市はルートインBCリーグの球団がない地域ということもあり、まだまだリーグの認知度が高くないという点を筆者も感じましたが、滋賀県内はもちろん滋賀県と密接なつながりのある地域で試合を開催するという試みは、一人でも多くの人に球場へ足を運んでもらい、ファンを増やしていくことは、リーグや球団の魅力アップにつながっていくことでしょう。

次回は、6月29日に石川ミリオンスターズとの試合が同球場で18時から開催予定です。


オセアン滋賀ユナイテッドマスコット・ユナ丸

盛り上がりを見せる交流戦

ルートインBCリーグでは、読売ジャイアンツ(三軍)との交流戦も行っています。オセアン滋賀ユナイテッドは今季、読売ジャイアンツとの2連戦が開幕シリーズでしたが、この2連戦に勝利し開幕ダッシュに成功、しばらくは首位の座をキープしました。現在は福井ミラクルエレファンツと4位の座を争って僅差で競り合っています。

昨季は1勝するのにかなり苦労したチームも今季は勝ち星に恵まれ、粘り強くなったチームの雰囲気も明るく見えるようになりました。

また、読売ジャイアンツを迎えて行う試合は、通常の公式戦よりもファンが多く来場し盛り上がりを見せます。4月12日のオセアン滋賀ユナイテッド戦は875人、翌13日には932人ものファンが来場。5月18日の信濃グランセローズ戦は1011人、6月9日の富山GRNサンダーバーズ戦では992人ものファンが集まりました。

読売ジャイアンツの三軍は、育成選手主体のチーム編成でルートインBCリーグとの交流戦に挑んでいます。育成選手はイースタン・リーグの試合では出場機会が限られるため、このような交流戦が実戦経験を積む場になっています。

読売ジャイアンツの育成選手は支配下登録、更には一軍昇格を目指して、ルートインBCリーグの選手はNPBのドラフトを目指して熱い戦いを見せてくれます。また、読売ジャイアンツ以外のNPBの球団との交流戦が組まれることもあり、このような視点で見るのも面白いものです。

NPBを目指す期待の投手たち

昨季途中、信濃グランセローズから移籍してきました。ルートインBCリーグ在籍5年目の22歳です。昨季は本調子ではなかったものの、今季は開幕当初から調子を取り戻し、オセアン滋賀ユナイテッドのエース格といってもいいでしょう。

現在2勝3敗、防御率4.00と、チームの先発陣の中で最も良い成績です。味方の援護に恵まれない不運な試合もありますが、試合を作ることができる先発投手とて、好調なチームを牽引します。まだまだ成長が期待できる投手です


原田 宥希投手

昨季まで四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズに在籍していました。24歳です。今季から福井ミラクルエレファンツに移籍。現在はチームの勝ちパターンとして、8回の1イニング限定で登板、セットアッパーへのつなぎ役を担っています。

開幕当初の出だしは調子が良くなかったのですが次第に復調。防御率は4.44ですが、現在は球威と変化球のキレが抜群です。昨年は惜しくもNPBのドラフトでの指名はありませんでしたが、今季こそ指名を勝ち取ってもらいたいものです。

※記録・データは6月15日現在


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