四国アイランドリーグplus観戦ガイド

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スポーティ

四国アイランドリーグplusの前期は、徳島インディゴソックスの2017年前期以来4期ぶりとなる優勝で幕を閉じました。リーグ戦は7月13日の後期開幕まで小休止となります。その間に選抜チームを北米へ派遣しリーグの強化を図ります。そんな四国アイランドリーグplusの見どころを紹介します。

伸び盛りの選手たち


竹内 裕太投手

前期が終了し実力を発揮しつつある選手、台頭してきている選手がいます。その中でも注目の投手と野手を、それぞれ3人紹介します。

■投手

竹内裕太選手
所属:徳島インディゴソックス
今年2年目を迎えた23歳の右腕です。昨年は開幕投手を務め、今年の実質開幕戦(前日の開幕戦が降雨ノーゲーム)も先発を任されました。6回途中を投げるも4失点とピリッとしない出だしとなりました。

しかし、この後は先発するたびに少しずつ調子を取り戻していきます。12試合でリーグ最多の61イニングと3分の2を投げ、防御率2.63の成績でリーグ最多となる5勝を挙げました。竹内投手はやや四球が多い印象もありますが、奪三振数がリーグ最多の71個を記録するなど、勝負強さを持っています。

又吉亮文選手
所属:香川オリーブガイナーズ
環太平洋大を経て今年2年目を迎えた右腕です。中日ドラゴンズの又吉克樹投手の弟でもあります。21試合で29イニングと3分の1に登板し防御率0.31はリーグトップ。さらにリーグトップの5セーブを挙げ、3勝しています。

今年の前期では、チームは痛いところで勝ち試合を落とし首位争いから脱落するなど、負け越しを喫し、3位に終わりましたが。それでもクローザーとしてフル回転しチームを支えてきました。ただ、残念な情報もあります。今月、北米へ派遣する四国アイランドリーグplusの選抜チームに選出されていましたが、故障のため6月5日に辞退が公表されたのです。

2019年北米遠征選抜メンバー変更のお知らせ:http://www.iblj.co.jp/news/11457/

7月13日の後期開幕に向けて一日も早い回復を期待したいところです。

ジェフリー・ヘルナンデス選手
所属:徳島インディゴソックス
今季入団したドミニカ共和国出身の右腕です。もつれた優勝争いを制する上でクローザーとして力を発揮しました。規定投球回数には達しなかったものの15試合に登板して防御率2.45ながら1勝で4セーブ。意外性のある投手で今後に期待できそうです。

■野手


ヘイドーン選手

平間隼人選手
所属:徳島インディゴソックス
今年で5年目の内野手です。打率3割6厘とハイアベレージで前期を終えた平間選手は、決して長打を放つタイプではなく本塁打はありません。打順もクリーンナップではありませんが、コンスタントに安打を放っています。この平間選手のどこが手強いかといえば、出塁すると果敢に走ってくるところでしょう。

22盗塁をマークし、リーグトップの成績を残しました。前期戦の徳島インディゴソックスは、平間選手を始め岸潤一郎選手ら足を使える選手が多い印象がありました。足を絡めたところがチームの強さの秘訣かもしれません。

妹尾克哉選手
所属:香川オリーブガイナーズ
21歳の若き内野手。打率2割8分5厘の成績を残し、主軸を任せられる打者として重要な存在になってきています。攻守ともに安定した選手ですが、後期はここぞという時に結果を出せる打者への成長を期待したいところです。

ヘイドーン選手
所属:愛媛マンダリンパイレーツ
オランダ出身の2年目の内野手です。最下位に終わった愛媛マンダリンパイレーツで一人気を吐いたのがヘイドーン選手です。打率は2割8分6厘と3割には届かなかったものの、8本塁打は断トツのリーグトップです。後期も好調さをキープできるのか楽しみなところです。

見どころいっぱいの球場巡り

四国アイランドリーグplusでは、各球団とも各県内の様々な球場で公式戦を行っています。ファームを含めNPBでも開催しないローカル色の濃い球場が多いのが特徴です。

試合終了後、監督や選手らが観客を見送るためスタンド出口に整列し、ファンと写真撮影や色紙にサインをするなど交流する姿が見られるのも恒例となっています。

選手とファンの垣根が低いのも独立リーグならではの良さが体験できますので、四国アイランドリーグplusの試合を観戦して回るのも面白いかもしれません。

■志度球場(香川県さぬき市)


五剣山

香川県に広がる讃岐平野東部に位置するさぬき市。さぬき市は志度町など5つの町が合併したことで誕生し、市役所は旧志度町の市街地に置かれています。志度球場は、そんな旧志度町の市街地郊外東側にあります。

志度球場のスタンドからは瀬戸内海が望めるほか、独特な形状をした五剣山(八栗山)の山並みが間近に見ることができます。

五剣山は、四国八十八箇所の八栗寺のあることで知られています。アクセスはJR高徳線志度駅、もしくは高松琴平電気鉄道の琴電志度駅から徒歩30分程度です。観光なども兼ねてレンタルサイクルなどを活用すればより便利です。

球場の収容人数は5000人。中堅は121m、両翼91m。ナイター設備はありませんのでデーゲームのみの開催となっています。スコアボードは昔ながらの手動式(チーム名や選手名は手書き)となっておりアナログ感満載です。


志度球場 スコアボード

JR及び高松琴平電気鉄道のそれぞれ駅から球場への途中、国道11号線(志度街道)沿いには讃岐うどん店「こだわり手打ちうどん 山」*があります。デーゲームに向かう際の昼食にはちょうどよく、本場の讃岐うどんを堪能できます。

*「こだわり手打ちうどん 山」食べログ:https://tabelog.com/kagawa/A3704/A370401/37008971/

■オロナミンⅭ球場(徳島県鳴門市)

オロナミンC球場

オロナミンⅭ球場は徳島県鳴門市にある鳴門球場がネーミングライツを導入し現在の球場名になっています。ナイター設備もあり、ほぼナイターで試合が開催されています。

最寄りのJR鳴門駅はJR徳島駅から鳴門線鳴門行の普通列車で約40分の距離です。ナイター終了後の鳴門駅発徳島行の最終列車が22時17分と、昨年春のダイヤ改正から遅く設定されており、鳴門に宿を取っていなくても余裕をもって徳島市内へ戻ることが可能になっています。

球場は、鳴門駅から徒歩15分程度、球場に隣接して競技場や体育館などもある総合運動公園内にあります。

鳴門市は、渦潮が有名ですが市内には大谷焼の産地もあり、窯元で体験ができるほか、時期によってはイベントの開催もあり、立ち寄り観光も可能です。