四国アイランドリーグplus 2020年シーズン展望

四国アイランドリーグplus 2020年シーズン展望 WATCH

四国アイランドリーグplus 2020年シーズン展望

スポーティ

今季の四国アイランドリーグplusは、3月28日に開幕します。開幕ゲームは、徳島県のJA徳島スタジアムと香川県のレクザムスタジアムで行われ、両球場を皮切りに前後期にわたるシーズンが開幕します。

各チームの体制も固まり、選手たちは自主トレに入りました。今年で15年目を迎える四国アイランドリーグplusのシーズンを紹介します。

今季は首脳陣も交代

愛媛マンダリンパイレーツは、昨年から引き続いて河原純一監督が指揮を執り、小田幸平氏、白根尚貴氏がそれぞれコーチを務めます。これに対して、他の3球団では首脳陣が入れ替わります。

香川オリーブガイナーズは、西田真二前監督による長期政権が終わり、元ソフトバンクホークスの松中信彦氏が新監督に就任しました。コーチはこれまで通り天野浩一氏、近藤智勝氏がチームに残ります。

また、昨季独立リーグ日本一の徳島インディゴソックスは、千葉ロッテマリーンズや阪神タイガースでプレーした吉田篤史氏が新監督に就任します。コーチは、元北海道日本ハムファイターズの駒井鉄平氏、徳島インディゴソックスOBの橋本球史氏が務めます。

優勝から遠のいている高知ファイティングドッグスですが、駒田徳広前監督のあと福岡ダイエーホークスや阪神タイガースなどでプレーした吉田豊彦コーチが監督に就任しました。

コーチは、南海ホークスでプレーし、高知ファイティングドッグスで監督経験もある定岡智秋氏と巨人や大阪近鉄バファローズなどでプレーした勝呂壽統氏がコーチを務めます。なお、総監督は南海ホークスや阪神タイガースに在籍した江本孟紀氏です。

今季期待したい選手たち


高尾浩平選手

独立リーグの特徴として、毎年、多くの選手が入れ替わります。ドラフトで実力が評価されNPBの球団へ入団する選手がいる一方で、夢がかなわず引退していく選手が多いのが現実です。今年、活躍が期待される選手たちを球団ごとに紹介していきたいと思います。

■徳島インディゴソックス

昨季は、NPBドラフト指名選手を輩出し、チームも優勝するなど好調でしたが、主力選手が抜けるなど選手は大幅に変わりました。下記の選手たちに注目です。友居選手を除き新人選手です。

・勝田 悠斗選手 投手 愛媛大出身
・北川 翔稀選手 投手 愛媛大(準硬式)
・福原 大生選手 捕手 アメリカ独立リーグ
・友居 京太郎選手 外野手 徳島大出身

* 徳島インディゴソックス>> https://www.indigo-socks.com/

■愛媛マンダリンパイレーツ

投手では、東京ヤクルトスワローズなどにも在籍し海外でもプレーの経験がある正田樹選手が今季もチームに残ります。また、新人選手では下記の選手に大きく期待したいところです。

・高尾浩平選手 内野手 関西学院大出身

*愛媛マンダリンパイレーツ >> http://www.m-pirates.jp/

■香川オリーブガイナーズ

注目したいのは、下記の選手たちです。近藤選手と杉浦選手は新人選手です。

・石田 啓介選手 投手 関西国際大出身
・近藤 壱来選手 投手 三菱自動車倉敷オーシャンズ出身
・白方 克弥選手 外野手 松山商高
・松浦 仁選手  内野手 関西国際大(中退)⇒和歌山ファイティングバーズ⇒兵庫ブル―サンダーズ(関西独立リーグ)

香川オリーブガイナーズも他チームと同様に投手、野手ともに主力選手が大きく入れ替わりました。今季は優勝できるのか、またドラフト指名選手を育てられるのか、松中新監督の采配と育成の手腕を見てみたいところです。香川オリーブガイナーズのこれまでのイメージも大きく変わっていく一年になるかもしれません。

*香川オリーブガイナーズ>> https://www.oliveguyners.jp/

■高知ファイティングドッグス

ここしばらく優勝から遠ざかり、また、ドラフト指名選手も出せていません。ここ数年間にはマニー・ラミレス選手や藤川球児選手(現阪神タイガース)が在籍し話題にもなりましたが、今季は優勝を争えるチームを目指してもらいたいです。シーズンを戦う上で注目したい選手も入団しました。

下記の選手たちの中でも孫入選手は大学時代から守備と打撃に定評があり、今後の成長と活躍が期待できる選手です。優勝争いに貢献して欲しい選手の一人です。

・屋久根昴選手 投手 沖縄国際大出身
・孫入優希選手 内野手 大阪体育大出身‐06ブルズ (関西独立リーグ)
・勝田静也選手 外野手 関西大出身

*高知ファイティングドッグス >> https://www.fighting-dogs.jp/

夢を掴むために来日


サンホ・ラシイナ選手

四国アイランドリーグplusを含む独立リーグにも毎年多くの外国人たちがやってきます。しかし、NPBの球団に来日する「助っ人」には程遠く、自分のプレーできる場を求め、はるばる日本までやってくるといった方が妥当かもしれません。

昨年、四国アイランドリーグplusでは6の国と地域から10人の外国人がプレーしました(香川オリーブガイナーズには珍しく外国人選手は在籍せず)。

近くでは韓国や台湾から、遠方からはアメリカやドミニカ共和国から来日するケースが多いのが特徴ですが、昨季は中国から許桂源(シュウ・ダィエン)選手が、ブラジルからサロモン・コバ選手がともに高知ファイティングドッグスでプレーしました。

また、現在も高知ファイティングドッグスに在籍するサンホ・ラシィナ選手は西アフリカのブルキナファソ出身の22歳の選手です。2013年にプロ野球選手を目指して来日し高知ファイティングドッグスの練習生となり(のちに選手登録)、努力で成長した選手の一人です。

独立リーグは日本人選手にとっても外国人選手にとっても、ともに夢を掴むための場でもあります。今季の熱い戦いに注目したいところです。