独立リーグトライアウト 次のスターは誰だ!

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独立リーグトライアウト 次のスターは誰だ!

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11月に入ってから順次、四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグはそれぞれトライアウトとドラフトを開催し、指名選手が発表されました。昨年は両リーグ合同で開催されましたが、今年は別々での開催になりました。

両独立リーグは、今年度もNPBのドラフトで選手が指名されるなどプロ野球選手への登竜門として期待されます。今回は、大阪府下で開催されたそれぞれのトライアウトの様子と指名選手について紹介します。

ルートインBCリーグ関西会場は大阪貝塚で


ルートインBCリーグ1次テスト

天候に恵まれた11月9日、大阪府南部は貝塚市にある日本生命貝塚グランドでルートインBCリーグのトライアウトが行われました。この日に行われたのは一次、二次テストです。

これに先立って関東会場では、11月2、3日の2日間にわたって千葉県内でトライアウトが行われていました。

朝9時頃には参加選手がグランドに集まり、各自でウォーミングアップを済ませていました。参加者は野手が約50人、投手が約30人。遠くは韓国からの参加選手も見受けられました。

トライアウトは50メートル走ののち投手と野手に分かれます。野手は遠投や捕球など守備のテスト、投手はブルペンで投球テストに入りました。来季からは新球団、神奈川フューチャードリームスを含む12球団体制となることもあって、リーグ及び12球団の首脳陣も選手たちに熱い視線を送っています。また、選手の家族やファンも来場し、受験する選手たちを見守りました。

昼過ぎには1次テストの合格者が発表されました。合格者は、午後に行われる実戦形式の2次テストに進みます。受験する選手たちの真剣な表情が印象的でした。

指名選手と特別合格者発表 ルートインBCリーグ


ルートインBCリーグ1次テスト

ルートインBCリーグのドラフト会議は11月15日に行われ、指名選手が発表されました。
■お知らせ:https://www.bc-l.jp/news.php?keyno=215
■指名選手一覧:https://www.bc-l.jp/_data/news/p_1573817511.pdf

ドラフト指名選手は投手10人、野手13人の計23人。これとは別に特別合格者が投手30人、野手37人の計67人です。特別合格者とは、「トライアウトエントリーの際に希望球団として選択されている場合」且つ「トライアウトの受験を免除」された選手のことです。トライアウトが一般枠だとすれば特別枠といっていいのかもしれません。

指名選手及び合格選手の中で筆者の独断と偏見で、期待したい選手をピックアップしてみます。神奈川フューチャードリームスに特別合格した伊藤克投手、森田球斗選手(ともに四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスでプレー)、新潟アルビレックスBCに特別合格の松島恒陽選手らです。

実力次第ではNPBへ行けるとはいえそこは狭き門。シーズン通して試合で結果を出さなければなりません。来季からは12球団での運営となり地区割も若干変わります。シーズン開幕が待ち遠しいところです。

四国アイランドリーグplusは大阪枚方で開催


四国アイランドリーグplus 1次テスト

四国アイランドリーグplusは11月16日に大阪府枚方市にあるパナソニックベースボールスタジアムで1次テストが、翌日の17日に2次テストが行われました。

これに先立って関東会場では11月3日に埼玉県内で1次テストが開催されました(2次テストは関東会場合格者も関西開催の2次テストを受験)。

16日の1次テストでは、参加者は投手と野手合わせて60人近く。投手と野手に分けれ、野手は50メートル走に始まり遠投やノック、打撃などのテストを、投手はブルペンで投球テストに入りました。参加者の表情はルートインBCリーグの時と同様、真剣そのものです。選手の家族やファンもネット越しに見守る光景も見かけられました。

翌17日の2次テストは、前日の1次テスト合格者16人と関東会場での1次テスト合格者12人を加えて実戦形式で行われました。

指名選手と特別合格者発表 四国アイランドリーグplus


首脳陣も見つめる 四国アイランドリーグplus2次テスト

11月18日に四国アイランドリーグplusのドラフト指名者及び特別合格者が発表されました。こちらの「特別合格」もルートインBCリーグと同じく「エントリーの際に希望球団が選択されている」場合はトライアウト受験が「免除」されるという点で同じです。
■四国アイランドリーグplusドラフト指名選手及び特別合格選手http://www.iblj.co.jp/news/12524/
■合格選手一覧:http://www.iblj.co.jp/assets/uploads/2019/11/2a3641be7749e09aeff95c8990b766d7.pdf

指名者及び特別合格者は4球団で計53人です。ちなみにトライアウト受験者で指名されたのは、2次テストを受験した28人中7人にとどまっています。

筆者の独断と偏見で注目したい選手を数人掲げてみたいと思います。徳島インディゴソックスに特別合格の福原大生選手は大学卒業後アメリカの独立リーグを経験した22歳。同じく北川翔稀投手は準硬式のプレー経験者です。

愛媛マンダリンパイレーツが指名した高尾浩平選手(関西学院大)は打者として期待したい選手、高知ファイテングドッグスに特別合格の孫入優希選手は大阪体育大出身、関西独立リーグの06ブルズでプレーした攻守バランスの取れた選手です。


高知ファイティングドックスに指名の高尾浩平選手

高知ファイティングドックスは12月に独自のトライアウトを実施予定ですし、ルートインBCリーグは毎年2月にもトライアウトを行っています。
■トライアウトのお知らせ:https://www.fighting-dogs.jp/news/8562

独立リーグは毎年、選手の動きが激しいのも特徴、昨年まで在籍した選手が翌年のシーズンが開幕する頃には別のチームに在籍していることも決して珍しくありません。

来季は北海道に新しい独立リーグが発足し、また沖縄には四国アイランドリーグplusやルートインBCリーグなど既存のリーグには加盟しない新たな独立リーグ新球団も発足予定。今後、独立リーグをめぐる動きに変化が出てくるかもしれません。

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