コロナでどうなるサッカー新スタジアム

コロナでどうなるサッカー新スタジアム WATCH

コロナでどうなるサッカー新スタジアム

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新型コロナウィルスの感染拡大で人の動きが止まってしまいました。緊急事態宣言は5月下旬で解除されましたが、サッカー・Jリーグは、J2とJ3が、6月27日から、J1が、7月4日から再開されます。この間、国内外で経済活動がストップしたため、建設計画が進められていた各地の新サッカースタジアムの進捗に影響が出てきました。6月10日現在の現状をまとめました。

スタジアム・場所(立地自治体)
客席数
現状
本拠とするJクラブ(所属カテゴリー)
京都・サンガスタジアム(亀岡市) 2万1600人 20年2月開業 京都サンガF.C.(J2)
宮崎・新富町 5000人 開業が20年10月予定から延期 テゲバジャーロ宮崎(JFL)
大阪・桜スタジアム(改修、大阪市) 2万5000人 21年初夏開業予定 セレッソ大阪(J1)
愛媛・今治新都市(今治市) 1万人 着工が22年1月に延期 FC今治(J3)
長崎シティスタジアム(長崎市) 2万人 開業が24年以降に延期 V・ファーレン長崎(J2)
金沢市民サッカー場 1~1.5万人 24年完成予定 ツエーゲン金沢(J2)
広島・中央公園広場(広島市) 3万人 24年開業予定 サンフレッチェ広島(J1)
鹿児島市 未定 候補地未定 鹿児島ユナイテッドFC(J3)
秋田市 未定 候補地未定 ブラウブリッツ秋田(J3)
平塚市などが候補地 1万8000人 候補地未定 湘南ベルマーレ(J1)
山形県 2万人 県内自治体から建設地を公募 モンテディオ山形(J2)
沖縄・奥武山公園内(那覇市) 2万人 着工時期未定 FC琉球(J2)
山梨県総合球技場(甲府市) 2万人 着工時期未定 ヴァンフォーレ甲府(J2)
福島市 1.5万人 構想段階 福島ユナイテッドFC(J3)
福島県いわき市 1.5万人 構想段階 いわきFC(JFL)
相模原市(神奈川) 未定 市に要望 SC相模原(J3)など
清水市(静岡) 未定 市に要望 清水エスパルス(J1)
盛岡市(岩手) 未定 市に要望 いわてグルージャ盛岡(J3)
水戸市 1.5~2万人 構想段階 水戸ホーリーホック(J2)

*サッカースタジアムの新増設計画(太文字がコロナ禍で変更になった箇所)

長崎、宮崎、今治で延期

期待値の大きいJ2のV・ファーレン長崎の新サッカースタジアムは、事業主のジャパネットホールディングスが開業時期の延期を発表しました。当初より1年程度遅れて、開業は2024年以降を予定しています。

「長崎スタジアムシティプロジェクト」と呼ばれるこの計画は、通販大手でV・ファーレン長崎の親会社であるジャパネットホールディングスが、長崎駅に近い三菱重工幸町工場の跡地にサッカースタジアムやホテル、商業施設などを作る計画として、多くのサッカーファンに注目されています。今回のコロナ禍に対応して、開業時期を遅らせるとともに、人と人の距離を広げるため、収容人員を2万3000人から2万人程度に減らすことも検討されています。

JFL・テゲバジャーロ宮崎のホームスタジアムは、今年10月に完成する予定でしたが、クラブが工事の中断を発表しました。原因はコロナです。「経済環境の急変により、資金面の不安が大きくなった」「工事を続行することにより、クラブの存続自体が危ぶまれる」「苦渋の決断ではございますが、工事を中断させて頂きます」とクラブのホームページで記しています。工事再開時期は未定で、現在行っている工事は、8月頃まで継続する予定です。

J3・FC今治も今年10月予定だった新スタジアムの着工の延期を発表しています。建設資金を地元企業から募る計画でしたが、「出資をお願いする環境にない」と判断し、着工時期を2年後の2022年1月に延期することを発表しました。このスタジアムは、設計を担当する梓設計が「里山スタジアム」として完成イメージ図を公表しています。

広島、金沢は予定どおり

予定どおりの新スタジアムもあります。長崎と同じく期待されるJ1・広島の新サッカースタジアム。基本計画が県のホームページで確認できます。

建設場所は、広島市中心部の中央公園自由・芝生広場(中区)で、収容人員は3万人規模、全ての座席を屋根で覆う来場者にとって快適なスタジアムになりそうです。スタジアムの隣に広場があり、広島城とも隣接しています。原爆ドームも歩いていける距離にあります。

複数の駅から徒歩圏で行けるアクセスの良さで、素晴らしいスタジアムになると期待が高まっています。建設資金の一部は寄付で賄うことになっており、すでに多くの金額が市民らから集まっています。今後は企業から寄付を募ることになりますが、コロナの影響がどの程度出てくるのかが心配されるところです。

J2・ツエーゲン金沢のホームとなるサッカースタジアムは、金沢市の城北市民運動公園内に新しく建設されます。このほど、新しい完成予想図が発表されました。

当初は、いまある市民サッカー場の建て替えを検討していましたが、市民サッカー場の隣に新設することが決まっています。収容人員は1万人で屋根付き、二つの駅から徒歩でもなんとかいける距離にあり、北陸随一のサッカースタジアムになりそうです。2024年の開業が予定されています。

J1・セレッソ大阪のホームスタジアムは旧長居球技場を改装してできます。桜スタジアムと銘打ち、建設資金は寄付金でまかなう構想です。

寄付は目標の66億円に対し、5月1日現在で約34億円があつまっています。残り30億円を3月までに集めなければいけませんが、コロナ禍でこちらの寄付も集まるかどうか心配されます。


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