日曜夜は家族でDAZN!Jリーグ特別ライブ中継「サンデー・Jプライム」の試み

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日曜夜は家族でDAZN!Jリーグ特別ライブ中継「サンデー・Jプライム」の試み

スポーティ

Jリーグの放映開始からはや4ヶ月。様々な注目度の高さからすっかりおなじみになった感のあるDAZN(ダ・ゾーン、以下DAZN)ですが、2017年6月18日に行われた明治安田生命J1リーグ第15節、浦和レッズvsジュビロ磐田において制作現場の裏側を公開するプレスツアーが開催されました。ツアーの内容とDAZNが行う「サンデー・Jプライム」の狙いを取材しました。

土曜日はスタジアムで、日曜夕方はDAZNで。「サンデー・Jプライム」をもっと知ってほしい。

今シーズンから明治安田生命J1・J2・J3のリーグ戦前試合をライブで放映するDAZNは、Jリーグをさらにエキサイティングなコンテンツに成長させるべく、Jリーグとタッグを組み「サンデー・Jプライム」と題した特別なライブ中継を行っています。

「サンデー・Jプライム」は毎節日曜日の17:00以降(夏季期間中は18:30以降)にキックオフされる1試合を選び、通常(J1は通常9台)よりも台数の多い16台のカメラを用いた中継を行う特別番組です。このカメラ台数は世界のトップリーグの中継にも引けを取らない充実ぶりとなっています。

このプログラムのストロングポイントは、多彩なカメラワークとスーパースローやゴールネットに取り付けたカメラなどの特殊カメラによる試合の臨場感が伝わる撮影方法である、とプレゼンターである株式会社Jリーグデジタル映像事業部の武笠一樹さんは説明します。

土曜日や日曜日の午後まではアクティブに外出するけれど、日曜日の夕方以降は翌日に向けて自宅でゆっくりと過ごしたい人も多いはず。そこに目を付けたJリーグとDAZNが、自宅でもスタジアムの臨場感そのままに楽しめるコンテンツ制作の努力を行っている、というわけです。

カメラを大幅増設。すべては「魅力的な瞬間を捉える」ため

概要説明の後は、スタジアム内に配置されているカメラを実際に見て回るツアーが実施されました。サンデー・Jプライム時に追加されるカメラを見てみましょう。

追加1:ゴールラインカメラ(図中15、16番)

通常のJ1では、両サイドのペナルティエリアの延長線上にカメラが設置され、チャンスやオフサイドシーンに活用されています。「サンデー・Jプライム」ではさらにゴールライン延長線上にもカメラが置かれ、シュートがゴールラインを割ったかどうかの微妙なシーンや、ゴール付近の攻防を映すことができます。

追加2:ゴールネットカメラ(図中13、14番)

両ゴールネットに小さなカメラが取り付けられ、ゴールシーンやGKのスーパーセーブを迫力のある視点で楽しむことができます。丈夫な造りをしているためボールが当たっても壊れることはそうそうは無いとのことですが、強烈なシュートが決まった場合にカメラがズレてしまい、ハーフタイムなど立ち入って直すことのできる時間が来るまでは映像が撮れなくなることもあるそうです。

追加3:スーパースローカメラ(図中8、12番)

今シーズンから通常のJ1でメインカメラとは逆サイドの片側コーナーエリア付近に1台のスーパースローカメラを導入していますが、「サンデー・Jプライム」では両側に設置されています。この角度はDAZNが「世界のスタンダードである」と主張して導入したカメラで、通常より3倍多いフレーム数で撮影のできるカメラにより、選手の高度な足技を収めることができます。

追加4:ステディカメラ(図中10、11番)

「サンデー・Jプライム」では、タッチラインのすぐ近くに、ステディカム(安定支持機材が付いた移動可能カメラ)を担いだカメラマンを2人配置しています。タッチライン際の攻防やゴールセレブレーションを間近で捉えることができ、より映像的な臨場感が高まります。ちなみにこの機材はかなり重く、使いこなせるカメラマンは日本では非常に少ないそうです。

全てはJリーグをよりエキサイティングなコンテンツにするために

ここまでご紹介してきたカメラの総数が16台ですが、実はさらなるカメラも実験的に導入を始めています。
1つ目はDAZNのSNS制作運用チームであるgoal.comが、試合中にピッチ周辺で起きるイベントや試合映像をiPhoneにより撮影し、「#DAZNピッチサイド」とハッシュタグを付けてほぼリアルタイムで投稿している取り組み。


こんなハプニングもピッチサイドでの撮影ならでは

2つ目はドイツ・ブンデスリーガやイタリア・セリエAでも取り組まれているロッカールームからの映像。試合前やハーフタイムなどの貴重なロッカールームの様子をDAZNで楽しむことができます。JリーグやJクラブとたくさんの折衝を重ねて、撮影した後に即座に各所へ承認を取り、5秒ほどの短い映像となって視聴者のもとに届けられます。

こうした取り組みも全ては「Jリーグをよりエキサイティングなコンテンツにする」ため。Jリーグと10年間という長いパートナーシップを締結したDAZNから、コンテンツ自体をともに成長させようとする姿勢を感じました。

前半戦では様々なスタジアム・Jクラブを選んで放映してきましたが、後半戦は順位争いなどの好カードを見ながら、J2も含めて挑戦する予定があるとのこと(J2の場合はカメラは9台)。皆さんも日曜日の夕方以降は、自宅で家族と一緒にDAZN観戦してみてはいかがでしょうか。

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