大学野球秋季リーグ展望と開幕情報 関西地区編
WATCH大学野球秋季リーグ展望と開幕情報 関西地区編
関西地区の各リーグでも9月4日に秋季リーグが開幕します。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が京都、大阪、兵庫、滋賀の4府県に出ており、一部のリーグでは無観客開催にするなど影響が出ています。秋季リーグはプロ入りを目指す4年生にとっては最後のアピールの場になります。今回は秋季リーグの開幕情報と選手の紹介を行います。
関西学生野球連盟
公式HP >>http://kansaibig6.jp/
関西学生野球試風景
秋季リーグは、有観客で開催されています。また、試合方式は、2試合総当たりのポイント制で行われます。
春季リーグは、関西学院大が2013年秋季以来の優勝、そして全日本大学野球選手権でベスト8まで進出(準々決勝で優勝の慶応大と対選手接戦で敗退)するなど躍進しました。
秋季リーグでは、春季は惜しくも2位に終わった立命館大や3位だった近畿大がどれだけ勝ち星を得られるか、また新型コロナウイルス感染拡大の影響で立命館大戦2試合の出場辞退を余儀なくされ5位に終わった関西大がどこまで巻き返しを図れるか次第で秋季リーグは面白くなりそうです。
関西学生野球連盟から今年のドラフト注目選手として、次の2選手がいます。
・黒原 拓未選手 関西学院大 投手 4年 智辯和歌山
・久保田 拓真選手 関西大 捕手 4年 津田学園
黒原選手は、春季リーグでは防御率トップで最優秀選手賞と最優秀投手賞を受賞。プロ志望の将来有望選手です。久保田選手はリード面でも申し分なく春季リーグでは本塁打を3本放つなど打者としても期待できる選手です。
関西六大学野球
公式HP >>http://www.kan6bb.jp/
選手宣誓する福元選手
この秋季リーグは、有観客で開催されています。試合方式は、従来通りの勝ち点制で開催されます。
関西六大学野球連盟は、2019年春季リーグ以降、大阪商業大の連覇が続いています。今年の春季リーグでは大阪経済大が最後まで追い上げましたが、直接対決で大阪商業大に勝てず連覇を阻止できませんでした。
京都産業大も取りこぼしがあり、龍谷大は一時期の低迷期は脱したものの上位に食い込めていなかっただけに、これらのチームがどれだけ大阪商業大から勝ち星を得られるかで面白いリーグ戦を期待できます。なんとか大阪商業大の一強体制を崩したいところです。
大阪商業大は連覇を続けるだけあって、優れた選手も揃っています。福元選手は既にプロ志望届を提出しています。
・福元 悠真選手 外野手 4年 智辯学園
また、この秋季リーグはもちろん今後更に活躍が期待できる選手として、大阪商業大には下記の選手らがいます。
・伊原 陵人選手 投手 3年 智辯学園
・修行 恵大選手 投手 3年 大垣日大
伊原選手はエースとして、今春のベストナインにも選出されています。修行選手は、登録は投手ですが一塁手として出場し今春はベストナインに選出。また今春は大阪商業大の中でトップの打率を残すなど野手として十分な実力を持ち合わせています。
9月6日に京都産業大のエース、北山亘基投手(京都成章)もプロ志望届を提出しました。
阪神大学野球連盟
公式HP>> http://www.hanshin-bbl.com/
阪神大学野球 試合風景
秋季リーグは、無観客で開催されることになりました。また、2試合総当たりのポイント制で開催されています。
今年の春季リーグは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で出場を辞退するチームが続出し、混戦となりました。優勝は天理大でしたが甲南大が最後まで天理大と首位を争い2位、大阪体育大と大阪産業大も僅差で及ばず、逆に関西国際大が出場辞退の影響をもろに受け5位と明暗が分かれました。
この秋季リーグは、最も期待されるのはやはり天理大です。これに大阪体育大が接戦に持ち込むことができるのか、更に関西国際大は秋季リーグで挽回できるのかが鍵になってきます。また、甲南大が秋季リーグでも台風の目になる可能性があります。但し、関西国際大は、第1節は新型コロナウイルス感染拡大の影響で出場辞退しています。
ここで阪神大学野球連盟から期待したい選手を紹介します。まずは4年生です。
・井奥 勘太選手 天理大 投手 立正大淞南
井奥投手は、春季リーグでは防御率トップで最優秀選手賞、最優秀投手賞、ベストナインを受賞するなど大きく活躍し、更にレベルの高いところへ行けるだけの力は持っています。次に、2、3年生選手では下記の選手を上げたいと思います。
・不後祐将選手 関西国際大 投手 2年 中京学院大中京
不後投手は、春季リーグはチームこそ低迷したものの一人で3勝し、防御率も上位に食い込むなどいい活躍をしています。まだまだ実力を上げていける期待の投手です。
近畿学生野球連盟
公式HP >>http://www.kinkigakusei.shop/
近畿学生野球試合風景
秋季リーグは、無観客開催にて行われています。
この春季リーグは、第4節まで行われたものの緊急事態宣言の影響でリーグ戦は中断し、再開されることなくそのまま打ち切りになりました。個人表彰も行われていません。ただ、全日本大学野球選手権に出場する代表校を決めるために上位5校で代表決定戦を行い、和歌山大が出場しました。
秋季リーグは、神宮を経験した和歌山大がどこまで勝ち星を重ねることができるのか、春季は上位に食い込んだ阪南大がどこまで躍進できるのか、期待したいところです。但し、奈良学園大は新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1節、第2節の出場を辞退しました。
京滋大学野球連盟
公式HP>> https://keijidaigaku.com/WP/
佛教大 木村投手
関西地区では一足早く8月26日に開幕しました。秋季リーグはm無観客で開催しています。また、2試合総当たりのポイント制での開催となっています。
春季リーグは、佛教大が5季連続優勝を果たし、京都先端科学大、そしてびわこ成蹊スポーツ大がこれに続きました。秋季リーグでは、佛教大の連覇を京都先端科学大は阻止できるのか、びわこ成蹊スポーツ大は初優勝を果たせるのか、上位3チームによる争いが期待されます。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響でびわこ成蹊スポーツ大は第3節を出場辞退します。
京滋大学野球連盟の今後の注目選手を紹介します。
・木下 隆也選手 佛教大 投手 4年 奈良大附属
・木村 光選手 佛教大 投手 3年 奈良大附属
・山本 翔希選手 京都先端科学大 投手 4年 比叡山
・香水 晴貴選手 びわこ成蹊スポーツ大 投手 4年 近江
佛教大の木下選手、京都先端科学大の山本選手はそれぞれのチームを代表する投手です。佛教大の木村選手、特に木村選手は140キロ代後半のストレートを投げるなど今後更に成長と活躍が期待できる選手です。びわこ成蹊スポーツ大の香水選手もエースとしてチームを支えています。