大学野球春季リーグ2021年展望

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大学野球春季リーグ2021年展望

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昨年は、コロナ禍で全てのリーグで春季リーグを開催することができず、全日本大学野球選手権や神宮大会も中止に追い込まれました。しかし、秋季リーグは通常とは異なる運営方法で、そして無観客で開催することができました。

今年の春季リーグは、現時点では各リーグとも4月3日に開幕する予定です。また、第70回となる全日本大学野球選手権記念大会も6月7日から13日まで神宮球場と東京ドームで開催が予定されています。今回は、関西地区の各リーグの今季の見どころを紹介します。

関西学生野球連盟

■公式HP>>http://kansaibig6.jp/

今年の春季リーグは、従来通り勝ち点制に戻ります。昨年秋季リーグは近畿大が3季ぶりに優勝し、関西選手権も制しました。

昨年秋季の覇者近畿大、そして関西大、立命館大を中心に首位争いが行われそうです。同志社大と関西学院大はここ数年、やや元気がないのが気がかりなところです。京都大はいくつの勝ち星を挙げることができるのか楽しみです。

近畿大は昨年秋季リーグでも奮闘した大石晨慈選手(3年/近大附属)、久保玲司選手(3年/関大北陽)の両投手が今年も健在で頼もしい存在です。関西大は、投手では定本拓真選手(2年/三重)、野手では久保田拓真選手(4年/津田学園)、久保田有哉選手(4年/福岡大大濠)、坂之下晴人選手(4年/大阪桐蔭)らが揃い、選手層が厚いばかりでなく、投打のバランスも取れています。熾烈な首位争いに注目です。

関西六大学野球連盟

■公式HP>>http://www.kan6bb.jp/

関西六大学野球連盟も従来通り、今年の春季リーグから勝ち点制に戻ります。また、昨年秋季リーグは原則無観客での開催でしたが、今季は有観客で開催されることになりました(詳細は公式HP参照)。

昨年秋季リーグは、大阪商業大が3季連続20回目の優勝を果たしました。ここ数年は大阪商業大が圧倒的な強さを見せていましたが、昨年は京都産業大が最後まで大阪商業大追い上げをみせました。また、ここ数年低迷していた龍谷大も勝ち星を重ね3位まで浮上しました。この両チームに大阪経済大を加えた3チームが大阪商業大を苦しめることができるのか、期待したいところです。

しかしながら、大阪商業大の選手層の厚さは、関西六大学リーグの中でもトップクラスです。主力クラスが入れ替わったとはいえ花村凌選手(4年/神戸国際大附属)、伊原陵人選手(3年/智辯学園)の両投手、野手では福元悠真選手(4年/智辯学園)など期待できる選手も揃っています。京都産業大は、北山亘基選手(4年/京都成章)が、エース格として期待したい投手です。龍谷大は今年新戦力が台頭してくるのか楽しみです。

阪神大学野球連盟

■公式HP>>http://www.hanshin-bbl.com/

昨年秋季は、入れ替え戦を行わず2部東リーグの神戸国際大が昇格決定戦に勝利し、1部昇格を果たしました。このため、今年の春季リーグは7チームで戦うことになります。また、コロナ対策で昨年秋季リーグ同様に2試合総当たりのポイント制でリーグ戦が行われ、得点差のコールドゲームも適用されます。但し、マスクの着用や入場時の検温、消毒などを条件に有観客(入場料は徴収せず)で開催されます (詳細は公式HP参照)。

昨年秋季リーグは関西国際大が3季ぶり9回目の優勝を果たしています。今年春季リーグは、関西国際大はもちろん、昨年関西国際大に競り負けた天理大も負けてはいません。大阪体育大も選手層は厚いですし、大阪産業大も勝てる力を持ったチームです。混戦が続くリーグだけにどのチームも優勝できる可能性を持っています。

関西国際大は、昨年秋季リーグで不後祐将選手(2年/中京大中京)がデビューし4試合に登板し2勝をマーク、防御率で5位に入るなど好投しました。今年の成長に期待がかかる注目の投手です。天理大は、碓井涼太選手(4年/天理)がエースを担う存在です。大阪体育大は、位田遼介選手(3年/履正社)がエースとしてチームを牽引し、首位争いを目指します。新戦力の台頭にも期待したい春季リーグです。

近畿学生野球連盟

■公式HP>>http://www.kinkigakusei.shop/

昨年秋季は、入れ替え戦を行わず、2部リーグ優勝の大阪観光大が特別ルールにより1部に昇格しました。このため、春季リーグは7チームで行われます。また、昨年は関西地区で唯一、勝ち点制でリーグ戦が行われました。今年の春季リーグも従来通りの勝ち点制で行われます。

昨年秋季リーグでは奈良学園大が4季ぶり44回目の優勝を果たしました。春季リーグでは和歌山大や大阪市立大などとの首位争いが期待されます。近年は奈良学園大の一強体制が崩れており、どのような波乱が起こるのか楽しみなリーグです。

奈良学園大は、摺石達哉選手(4年/福井工大福井)がエースとしてチームを引っ張ります。野手では葉田翔人選手(4年/島根開星)が中心になりそうです。

京滋大学野球連盟

■公式HP>>https://keijidaigaku.com/WP/

昨年秋季リーグは、佛教大が京都先端科学大と競り合いの末に4季連続56回目の優勝を果たしました。今年の春季リーグではやはりこの両校による首位争いを中心にリーグ戦が進められそうです。見どころとしては、びわこ成蹊スポーツ大がどの程度勝ち星を上げられるのか、そこが首位争いを左右しそうです。また、花園大が躍進すれば面白いリーグ戦になってくるでしょう。

ただ、佛教大は戦力の入れ替わりが大きいという面で不安がありますが、エース・木下隆也選手(4年/奈良大附属)は健在です。また台頭してきている戦力として木村光選手(3年/奈良大附属)も注目の投手です。対して京都先端科学大は、昨年秋季リーグでトップとなる防御率0.00をマークしベストナインにも選出された山本翔希選手(4年/比叡山)を中心に優勝を狙います。びわこ成蹊スポーツ大は、エースの香水晴貴選手(4年/近江)に期待したいところです。