独立リーグ後半情報

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独立リーグの各リーグの優勝争いも大詰めを迎えています。今回は四国アイランドリーグplusを中心に、ヤマエ久野九州アジアリーグと日本海オセアンリーグについても紹介します。

四国アイランドリーグplus

■公式HP >>https://www.iblj.co.jp/

今季の前期は高知ファイティングドッグスが昨年後期に続き制していますが、後期は首位の徳島インディゴソックスから2位の愛媛マンダリンパイレーツ、3位の香川オリーブガイナーズまで僅差での優勝争いが繰り広げられています。この3チームともにまだ優勝の可能性が残されています。

現在、リーグトップクラスの成績を残している投手陣には、愛媛マンダリンパイレーツの玉置隼翔投手(防御率1.72 リーグトップ)、徳島インディゴソックスの白川恵翔投手(防御率1.96)、香川オリーブガイナーズの橋爪海人投手(防御率2.28)らがいます。

高知ファイティングドッグスは後期、低迷し勝ちパターンをなかなか作れませんでしたが、秋田有輝投手は今季リーグトップの15セーブをあげるなど奮闘しています。また、平間凛太郎投手は6月初めにメキシカンリーグに参加、8月9日に復帰し9月2日の愛媛マンダリンパイレーツ戦では勝ち星を上げています。

野手にも個性的な選手がいます。
まず注目してほしいのが、香川オリーブガイナーズの押川魁人選手の盗塁数がリーグトップの35。これに対して徳島インディゴソックスの茶野篤政選手がリーグ2位で32。

盗塁王争いも熾烈になっています。両選手ともに出塁すると果敢に走り、得点に結びつくこともあります。また、足の速い選手に高知ファイティングドッグスのサンフォ選手もいます。サンフォ選手の足も驚くほど速いのですが、ただ盗塁数が7つとこの2人には及んでいません。

茶野選手は打撃成績もよく.327というリーグ2位のアベレージも残していますし、愛媛マンダリンパイレーツの仁木敦司選手(打率.305 本塁打9本)、大城雄一郎選手(打率.332 リーグトップ)、香川オリーブガイナーズの冨田慎太郎選手(打率.315)、徳島インディゴソックスの井上絢登選手(本塁打12本 リーグトップ)らは打撃面でしっかりとチームを支えており、これがリーグ混戦の要因ともいえます。

橋爪海人投手(香川オリーブガイナーズ)

独立リーググランドチャンピオンシップも開催

昨季は独立リーググランドチャンピオンシップの開催はありませんでしたが、今季は9月30日から2日間、熊本藤崎台球場で独立リーグ野球機構に加盟のリーグで開催の予定です。四国アイランドリーグplus、ルートインBCリーグ、ヤマエ久野九州アジアリーグ、北海道フロンティアリーグのそれぞれ優勝チームが参加します。なお、来季からは各リーグ持ち回りで開催予定です。
>>日本独立リーググランドチャンピオンシップ2022開催のお知らせ

なお、ルートインBCリーグでは、北地区が信濃グランセローズ、南地区は茨城アストロプラネッツが地区優勝を果たしています。

今季は独立リーグからみやざきフェニックス・リーグに参加

今季は10月10日から22日間、宮崎県下で開催の第19回みやざきフェニックス・リーグに四国アイランドリーグplus選抜チームが参加することも発表になりました。
>>四国ILplus選抜 みやざきフェニックス・リーグ参戦のお知らせ
四国アイランドリーグplusが選抜チームを参加させるのは2019年以来3年ぶりになります。また、今季は独立リーグ野球機構も選抜チームを参加させると発表になっています。また、今季もKBO(韓国プロ野球)からの参加はありません。
>>日本独立リーグ野球機構 みやざきフェニックス・リーグ参戦のお知らせ
みやざきフェニックス・リーグ日程及び開催要項
>>開催要項
>>試合日程

なお、今季は有観客で開催予定です。

ヤマエ久野九州アジアリーグ

宮澤怜士投手(火の国サラマンダース)

■公式HP>>https://bfk.or.jp/

今季2年目の同リーグは、福岡北九州フェニックスを加えての3球団体制になりました。今季、火の国サラマンダーズの石森大誠投手が発足1年目にしてドラフトで中日ドラゴンズが指名、NPB入りを果たしています。石森投手に次ぐ選手が今季も現れるのでしょうか。

シーズンもようやく大詰めになっています。現在、首位は火の国サラマンダーズ、4.5ゲーム差で2位に福岡北九州フェニックスがつけています。大分B‐リングスは昨季に続き勝ち星に恵まれていません。

西岡剛選手兼監督(福岡北九州フェニックス)

火の国サラマンダーズの主催試合では、公式チアユニットSallysとマスコットのさら丸がダンスやイベントなどで球場を盛り上げてくれます。

火の国サラマンダーズの好調は、2年目の宮澤怜士投手(防御率2.80 奪三振93)、芦谷汰貴投手(防御率1.95 奪三振111)に加えて抑えに西島篤投手という投手陣に支えられているところが大きいといえます。宮澤投手は変化球も駆使しながら140キロ台の速球で打者を打ち取るなどNPBを目指せる投手です。

これに対して福岡北九州フェニックスは、かつて四国アイランドリーグplusやルートインBCリーグでもプレーした妹尾克哉選手(打率.328)やラモン選手(打率.332)、ルーカス選手、16本塁打を放つモタ選手(元巨人)ら外国人選手による手怖い打線は破壊力もありインパクトがあります。また、監督兼任の西岡剛選手の存在感も無視できません。

日本海オセアンリーグ

菅原誠也投手(滋賀GOブラックス)

■公式HP>>https://no-l.jp/

現在、首位は富山GRNサンダーバーズが勝ち点55、勝率.622、2位は滋賀GOブラックスで勝ち点53、勝率.600となっています。3位が福井ネクサスエレファンツ、4位が石川ミリオンスターズです。1位と2位はまだまだ入れ替わる可能性が十分あり、熾烈な優勝争いが最後まで続きそうです。

富山GRNサンダーバーズでは、飯田英樹投手(7勝 防御率3.36)、小井手和宏投手(6勝 防御率3.46)と両投手で勝ち試合を作っていますが、野手では矢野広将選手、T -若杉選手ら主軸がしっかりと得点をすることで投打がかみ合ってきています。シーズンが始まった当初は滋賀GOブラックスが独走するかにみえましたが、富山GRNサンダーバーズは粘りで首位を奪取しています。

これに対して滋賀GOブラックスは、菅原誠也投手(8勝 防御率4.06)、吉村大佑投手(10勝 防御率2.43)という両エースが昨季から健在、さらに岡部拳門投手が抑えの切り札として控えており、投手陣の層の厚さを感じられます。

小原駿太選手、青木伊織選手、大﨑太貴選手といった主軸選手も機能している点が強さの要因となっています。最後の最後まで目の離せない争いが続きそうです。なお、残念ながら今季はプレーオフの中止が決まっています。
>>2022シーズン プレーオフ開催中止のお知らせ

また、11月には来季に向けてのトライアウトが実施予定です。
>>https://no-l.jp/2428/

*四国アイランドリーグplusの記録・成績は9月4日現在
*ヤマエ久野九州アジアリーグの記録・成績は9月5日現在
*日本海オセアンリーグのチーム成績は9月4日、個人記録は8月31日現在

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