マイナーリーグ観戦は現代のナショナル・パスタイム!おすすめ球場3選
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マイナーリーグ観戦は現代のナショナル・パスタイム!おすすめ球場3選
かつてメジャーリーグ(MLB)観戦はアメリカのナショナル・パスタイム(国民的娯楽)と呼ばれていました。次々に現れる日本人メジャーリーガーの大活躍によって、今やその人気は日本でも大きくなりました。
近年の物価高と円安のダブルパンチで日本からのアメリカ観光が困難になっているなか、ロサンゼルスだけは日本人訪問客が増え続け、そのほとんどがドジャー・スタジアムに旅行中一度は立ち寄るそうです。(*1.ロサンゼルス観光局CEOアダム・バーク氏の発言)
そのなかには熱心な野球ファンもそうでない人も混じっているでしょう。生の大谷翔平選手が見られたらそれで満足という方にはまったく無価値な情報ですが、もし野球というスポーツそのもの、あるいは野球を観戦するという行為にいささかでも興味がある人には、マイナーリーグ観戦も旅行日程のどこかに組み込むことをおすすめしたいと思います。
マイナーリーグというと地方都市のうらびれた球場で行われる「場末」のようなイメージを持つ人も少なくないでしょう。たしかにそうした一面はあるかもしれません。しかしそれだけではありません。
とくに近年はマイナーリーグの環境が大きく変わってきています。新設や改修された球場は見違えるように清潔で快適になり、コアな野球ファンに加えて家族連れや地域住民が集う総合的な娯楽施設として見直されつつあります。言うまでもありませんが、マイナーリーグのチケット価格はメジャーリーグのそれより大幅に安く、当日でも入手しやすいのが特徴です。
マイナーリーグの球場はサイズが小さいため、観客席から選手との距離が近いことも魅力です。親密的な雰囲気といってよいかと思います。それでいて、そこで行われている野球のレベルはとんでもなく高く、将来のスター候補たちのプレイを間近で見ることができます。
MLB傘下には全米を中心に約120のマイナーリーグ球団があります。それらすべてを紹介することはむろん不可能ですが、今回は日本から近い西海岸を中心に、都市部からアクセスしやすく観戦環境にも優れたマイナーリーグ球場をいくつか紹介します。
ONT Field(カリフォルニア州オンタリオ)…2026年開業の最新ボールパーク
レフトポール際からの眺め。
ドジャー・スタジアムから東へ向けて約70km。今年カリフォルニア州オンタリオで開業したばかりのONT Fieldは、私がこれまで見てきたなかでは、メジャーリーグや日本プロ野球を含めても、ピカイチにきれいな球場です。
ロサンゼルス・ドジャース傘下のSingle-A(シングルA)チームであるOntario Tower Buzzers(オンタリオ・タワー・バザーズ)が本拠地に使用しています。チーム名の由来はオンタリオ国際空港の近く(約8km)にあること。“Buzz the Tower”(管制塔すれすれを飛ぶ)という映画『トップガン』の有名なセリフがモチーフになっています。ロゴや球場デザインも航空をテーマに統一されています。
外野スタンドの飲食スペース。
子ども向けの遊び場や芝生席など、家族連れで野球を楽しむことを念頭に設計されているように私には思えました。
INFORMATION
【球場情報】
球場名:ONT Field
所在地:カリフォルニア州オンタリオ市「Ontario Sports Empire」内
収容人数:約6,500人
親球団:ロサンゼルス・ドジャース(Single-A)
マイナーリーグ公式ウェブサイト案内ページ:https://www.milb.com/ontario/ballpark
Las Vegas Ballpark(ネバダ州ラスベガス)…カジノとショーの街に生まれたリゾート型ボールパーク
ネット裏からの眺め。
この球場も「マイナーリーグ」という言葉の響きから連想される風景とは遠くかけ離れているかもしれません。ラスベガスの中心部「ザ・ストリップ」から車で20分ほどの場所にあるLas Vegas Ballparkは、アスレチックス傘下AAA(トリプルA)チーム、Las Vegas Aviators(ラスベガス・アビエイターズ)の本拠地です。2019年に開業した、こちらも比較的新しい球場です。
さらに言えば、チーム名もバザーズと同様、「映画」と「航空」に関連があります。“Aviators”(飛行家たち)とは、映画『アビエイター』でレオナルド・ディカプリオが演じた実業家・飛行家ハワード・ヒューズ氏に由来するのです。
球場があるサマーリン地区は、ヒューズ氏が所有していた広大な土地を開発して誕生した街で、現在もHoward Hughes Corporationが開発を手掛けています。新球場の開業に合わせてチーム名も「Las Vegas 51s」から改称され、ラスベガスの歴史を象徴する人物への敬意が込められました。
サマーリン地区はザ・ストリップに近いだけではなく、周囲にはショッピングモールやレストランが立ち並ぶ高級住宅街です。試合前後に食事や買い物を楽しめますし、球場そのものもまるでリゾート施設のような豪華な雰囲気に溢れています。
その象徴は外野席の先に設けられたプールです。観客は水着姿でプールに入りながら、あるいはデッキチェアーでカクテルを味合いながら、野球の試合を観戦できます。いかにも砂漠のリゾート都市ラスベガスらしい発想ですね。
外野席にあるプールエリア。
もちろん見どころは設備だけではありません。AAAはメジャーリーグの一歩手前に位置する最高レベルのマイナーリーグです。故障入りリストから復帰を目指すメジャーリーガーが調整出場することもあり、時には現役メジャー選手を間近で見られることもあります。
INFORMATION
【球場情報】
球場名:Las Vegas Ballpark
所在地:ネバダ州ラスベガス(サマーリン地区)
収容人数:約10,000人
親球団:アスレチックス(AAA)
マイナーリーグ公式ウェブサイト案内ページ:https://www.milb.com/las-vegas/ballpark
Sutter Health Park(カリフォルニア州ウェストサクラメント)…MLBの試合も開催される話題のマイナーリーグ球場
ライト側外野スタンドに向こうにダウンタウンの高層ビル群を望む。
カリフォルニア州の州都サクラメント中心部から川を渡った対岸に位置するSutter Health Parkは、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下AAAチーム、Sacramento River Cats(サクラメント・リバーキャッツ)の本拠地です。それと同時に、2025年からラスベガスへの移転準備を進めるアスレチックスが、2028年完成予定の新本拠地に移るまでの間、この球場を暫定本拠地として使用しています。つまり現在はメジャーリーグとマイナーリーグの両方が見られる球場です。
立地条件は最高です。サクラメントのダウンタウンから歩いて行けます。スタンドから高層ビル群を眺められる球場は他にもありますが、ニューヨークやロサンゼルスの巨大スタジアムとは異なる、中小都市ならではの落ち着いた空気が魅力です。
サクラメントは夏場には大変暑くなる土地ですが、外野席の広い芝生に植えられた何本もの大きな樹が日陰を作ってくれます。
球場内には飲食店やギフトショップも揃っている。
アスレチックスがラスベガスに移転するのは2028年シーズンからになる予定です。それまでにメジャーリーグの試合を近い距離で観戦するのもいいですし、あるいはマイナーリーグ本来の落ち着いた雰囲気を楽しむのもいいでしょう。上手く調整すれば、両方を同じ旅行日程に組み込むことだってできるのです。
INFORMATION
【球場情報】
球場名:Sutter Health Park
所在地:カリフォルニア州ウェストサクラメント
収容人数:約14,000人
親球団:サンフランシスコ・ジャイアンツ(AAA)
マイナーリーグ公式ウェブサイト案内ページ:https://www.milb.com/sacramento/ballpark/sutter-health-park-guide
*1.Over 80 Percent of Japanese Tourists See Dodgers Game When in Los Angeles. https://dodgersnation.com/over-80-percent-of-japanese-tourists-see-dodgers-game-when-in-los-angeles/2025/05/18/

