ちびっこラガーが聖地に登場 タグラグビー全国大会
SUPPORTちびっこラガーが聖地に登場 タグラグビー全国大会
3月7日・8日の2日間、タグラグビーの日本一決定戦『第11回全国小学生タグラグビー選手権大会』が行われました。
全国1086チームの中からブロック予選を勝ち抜いた24チームが出場した今回の決勝大会。あいにくの小雨交じりの天候にもかかわらず、ラグビーの聖地に足を踏み入れたちびっこたちは、スタンドの大声援を受けて元気にピッチを駆け回りました。
タックル禁止のちびっこラグビー
ところで「タグラグビー」ってどんなスポーツかご存知ですか。
ボールを味方にパスしながらトライを目指すところはラグビーと同じですが、キックとタックルは禁止。攻めてくる相手を止める手段は、腰に付けているリボン(タグ)を取ること。
危険なぶつかり合いがなく、全力で走りながらひとつのボールを追いかけるというタグラグビーのルールは、成長期の小学生には理想的なスポーツと言えるでしょう。
ラグビー女子も大活躍!
そんなルールもあってか、タグラグビーには男女の区別がなく、いっしょのチームでプレーする習慣があるのですが、今大会では例年にも増してラグビー少女の健闘が目立ちました。
決勝戦に進出した東京都の「七国スピリッツ」と、神奈川県の「茅ヶ崎ブルーフェニックス」の両チームにも女の子が2名ずつ在籍。男の子にも引けを取ることもなく元気に楕円形のボールを追いかけていました。
試合は東京ブロック代表の七国スピリッツが持ち前のスピードを生かしたボール運びで常にゲームを有利に展開。6対1で茅ヶ崎を退け、初の日本一に輝きました。
試合を終えた女子ラガーたちに、『なぜタグラグビーをやっているの?』と質問してみると「タックルもないからケガしないので」「カケッコだったら、男子にも勝てます!」などの答えが返ってきました。
しかし『中学生になってもラグビーをやる?』という質問に対しては「タックルされたら痛いからやらないかも…」という声も。また中学校の部活動ではラグビー部に女子が入部することは難しいらしく、「女子チームが近くにあったらやりたい」との意見もありました。
ただみんな共通して「タグラグビーはとても楽しかったし、この大会に参加できたことはとても良い思い出になった」と語ってくれました。
大会終了後にはラグビートップリーグの強豪・サントリーサンゴリアスの選手たちがラグビークリニックを開催。未来の名ラガーたちは憧れの選手たちの指導に目を輝かせていました。
五輪正式種目にも復活したラグビー。タグラグビーを入り口に、未来の五輪ラガーを目指してみるのはいかがでしょうか。