冬は屋内でスカっと! スカッシュを始めよう
DO冬は屋内でスカっと! スカッシュを始めよう
まだまだ外は寒いから屋外のスポーツはちょっと……そう、冬はどうしても運動不足になってしまいがちです。しかしそんな冬だからこそ始められるスポーツ、それがスカッシュ!
白熱の3Dバトル! スカッシュってどんなスポーツ?
スカッシュはテニスよりもひと回り小さいラケットを使い、ピンポン球大のゴム製ボールを打つスポーツ。四方を壁に囲まれた狭いコートで繰り広げられる、前後左右上下に飛び回るスピード感満点の3Dバトルが特徴です。
百聞は一見にしかず。まずはトッププレイヤーによる試合を見てみましょう。
冬場のストレス発散に! 初心者でも楽しめる「ストレート・ストレート」
今回スカッシュの魅力を教えてくれるのは、明治大学スカッシュラケットクラブ所属の金子竜也さん。現在大学1年生ながら、全国大会出場経験を持つ将来有望なスカッシュプレイヤーです。それではまず、基本の打ち方を見てみましょう。
「(右利きの場合)ボールが右に来そうなら左足、左に来そうなら右足を前に出します。ボールが来たら、前に出した足の膝の前でラケットをまっすぐ押し出してボールを弾くだけです」
やることはこれだけ! つまり前から来たボールを前に打ち返せればいいわけです。この動きができるようになったなら、あとはストレート・ストレートで打ちまくりましょう! ストレート・ストレートとは、テニスや卓球のようなラリーのこと。お互いに壁に向かって打ち合い、床にツーバウンドしないうちに打ち返せばOKです。
さらにスカッシュはガラス張りの四方八方すべてがコート。ボールが正面の壁に一回あたりさえすれば、途中でどの壁にあたってもOK。そして良い高さのボールが来たら…スマッシュ!
「テニスは相手のコートに入れなければならないので力加減をしますが、スカッシュは壁に向かって常に思い切り打てるのでストレス発散になりますよ!」
細かいルールもありますが、まずはとにかく思い切り打って楽しみましょう! ジャストミートしたときの気持ちよさ、ボールがはじける音を聞いたときの爽快感は他のスポーツでは味わえないものがあります。
ほとんど初心者! だけど奥深いスカッシュの世界
「中学高校とバレーボールをやっていたんですが、大学に入って何かラケットスポーツに挑戦してみようと思ったのがきっかけです。テニスやバドミントンだと経験者との差がありすぎて勝てないと思ったので、ほとんどの人が大学から始めるスカッシュにしました(笑)」
金子さんも最初は軽い気持ちで始めたスカッシュ、しかし既に全国大会出場するほどの腕前です。なかなか触れる機会がないスポーツなので最初はとっつきづらいですが、それは逆にスタートラインが皆同じであるということ。
上級者になるとボールが弾まない角を狙ったり、突然反転して後ろの壁に当てたりと、頭脳プレーが随所に出るのもスカッシュの面白いところ。その戦略性の高さから「コート上のチェス」と例えられています。
「体力的には若い人に負けてしまう年配の方でも、頭脳と経験で勝つことができるのも面白さの一つです! ワンゲーム2、30分で運動量も多いので、気軽にしっかりとした運動ができるところも大きな魅力ですね」
まだまだマイナーなスカッシュですが、最近はスポーツクラブや公共施設で出来る場所も増えています。スポーツから離れがちなこの時期、屋内で手軽にできるスカッシュに一度チャレンジしてみましょう! 新たな楽しみが、そして新たな自分の才能が発見できるかもしれません。