バラエティに出ないラグビーW杯影の功労者ベスト3 ~トップリーグの楽しみ方~

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バラエティに出ないラグビーW杯影の功労者ベスト3 ~トップリーグの楽しみ方~

スポーティ

「VS嵐」「笑点」「とんねるずのスポーツ王は俺だ」「逃走中」「はじめてのおつかい」、さらには樹木希林さん亡き後の「お正月を写そう」のCMまで、ラグビー日本代表がこんなにテレビに出る年末年始がこれまでにあったでしょうか。笑わない男なんて正月だけなら中高生に大人気のEXITよりも出演本数が多かったかも知れません。

一方で出るメンバーが限られて来たため、もっと他の人も見たいな~とか、もっとラグビーの話聴かせてよと不満に感じたコアなラグビーファンもいたのではないでしょうか。

1月12日に開幕したラグビートップリーグでは、有名選手はもちろん、バラエティには呼ばれなかったW杯の功労者たちのことも、一緒に応援して楽しみませんか。

メイン写真Photo by N Kruger

なんでテレビに呼ばれる人は偏るの?

稲垣選手、田中選手、田村選手、堀江選手、福岡選手…なぜテレビは同じ選手ばかり呼ぶのか、気になりませんか。放送作家として30年仕事をして来ましたので、その理由を探偵風に推理してみましょう。

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題して「ラグビー探偵のテレビ事件簿」。

出て来ない選手は、テレビが嫌いなのでしょうか。中には嫌いな人もいるかも知れませんが、まず事件を整理すると、バラエティはトークが中心、つまり日本語が喋れない選手へのオファーには、制作側が二の足を踏んでしまいます。

日本代表31人の約半数が外国出身ですが、在日期間が短く日本語が流暢ではないヴィンピー、ムーアらはリストから外れてしまいます。

最高齢38歳のトモさんことトンプソンは日本語、しかも大阪弁ペラペラですが、下部リーグの近鉄ライナーズ所属で11月からのシーズンインとなってしまったため、こちらはスケジュールNG。

NZのデラセラ高校の先輩後輩でもあるツイと、マツコデラックスお気に入りのイケメン選手のラファエレ。それぞれ帝京大学、山梨学院大学を卒業し日本語も堪能な2人ですが、オフの期間中に凱旋帰国し母校に錦を飾ってスピーチをした証拠写真をツイッターに上げていますので、こちらはアリバイがあり、帰国によるNG。

こう考えると、テレビ出演者は、10名ほどの日本人選手と数名の外国出身選手に限られてしまいます。中でもW杯で試合出場が無かった5人は声がかかりにくいため、スタジオに来れらる“ホシ”は必然的に決まってしまうのです。お判り頂けたでしょうか。

しかしラグビーブームの陰には、バラエティには決して呼ばれない功労者がいた事を忘れないで頂きたい。そこで筆者が独断で選ぶ「ベスト3」を発表したいと思います。是非、所属チームの試合をスタジアムやTV・ネットで見て応援してあげて下さい。

バラエティには呼ばれないW杯影の功労者ベスト3

第3位 タックルの鬼 「ジェームス・ムーア選手」

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背番号5番のロックとしてJAPANの5試合すべてに先発出場していながら、彼を知るにわかファンは極めて少ないのではないでしょうか。

それほど彼の活躍は地味でした。もちろんトライなんてしていません。ですが彼がいなければ、史上初のグループリーグ突破とベスト8は無かったと言っても過言ではないのです。

彼が最も輝いたのがタックル。W杯タックル数ランキング全選手中6位という素晴らしいスタッツを残しました。上位には決勝や準決勝に行った試合数が多いチームの選手が並ぶ中、6位は素晴らしい成果です。日本がアイルランドを破った試合では、チームナンバーワンの24本のタックルを成功させました。

スクラムプッシュの要であり、長身を生かしたラインアウトの要でありながら、ディフェンスでも相手を止めまくったタックルの鬼!

加えてテレビで何度もリプレイされた稲垣選手のトライシーン。実はあの一連のプレイでオフロードを決めてトライをアシストしたのも彼でした。福岡の方は是非、地元所属の炎のタックラー、ムーア選手を応援してあげて下さい。

第2位 サラリーマンの星 「中村亮土選手」

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同じく5試合すべてに先発出場、日本語と鹿児島弁の遣い手なのに、バラエティにはまったく呼ばれないのが、背番号12番の中村選手。なぜテレビに出ていないのか。

ラグビーではプロか社員かを選べるチームが多いのですが、実は彼は日本代表で唯一の社員選手。つまり日本で1番ラグビーが上手いサラリーマンなのです。サントリーの営業マンである彼の給料は入社6年目の同期と同じ。昼間はお酒を売らなきゃいけない為、テレビの収録に行く時間などないのでTVに出られないのです。

そんな中村選手は日本代表ディフェンスの要ですが、今回1番の仕事は初戦ロシア戦での前半終了間際、松島選手の逆転トライを演出したラストパスだと筆者は考えています。

あのオフロードが決まらなければリードされたまま後半に入ることになり、日本は相当な苦戦を強いられたでしょう。下手をすればボーナスポイントも取れず、グループリーグ突破も厳しかったかも知れません。目立たないけど忘れられないいぶし銀のプレーでした。

東京府中を本拠地とするチームには松島、流、ツイ、北出、さらにはサッカーでいえばイニエスタ級のスーパースター豪州代表のマット・ギタウも所属。今季から同じく豪州代表サム・ケレビも新加入しました。そんなスター軍団の中でも渋く輝くセンター12番に注目です。

第1位の前に番外編~!

チーム1番のイケメン 「ラファエレ ティモシー選手」

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W杯開幕前から2丁目方面のお姉さま方から圧倒的人気を誇っていたのがラファエレ選手です。日本国籍取済みでチーム1番のイケメン、日本語もペラペラなので絶対人気になると思っていましたが、オフの期間の帰国などを理由に、残念ながらバラエティにはほとんど出ていません。

ロシア戦で松島のファーストトライをアシストしたオフロードパスに始まり、難敵アイルランド戦で福岡の逆転トライを演出したラストのハリーパス、母国サモア戦での恩返しトライ、極めつけはスコットランド戦の前半終了間際の福岡のトライを呼び込んだゴロパントによるキックパスまで、全試合先発出場した攻撃のキーマンは常に得点に絡んでいました。プール戦のボーナスポイントは彼無しには獲得できなかったでしょう。

所属チームには松ちゃん似の中島イシレリ、山中、アタアタら代表選手ほか、サッカーのメッシ級でラグビー界最高年俸のダン・カーター(元オールブラックス)、身長204cmの現役オールブラックスのブロディ・レタリックなど、世界のレジェンドが集うチームで、存在感を放つ背番号13番から目が離せません。

第1位 心優しき仕事人「ピーター・ラブスカフニ選手」

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バラエティに呼ばれないW杯影の功労者第1位は、もちろん5試合すべてに先発出場。タックル数チーム1位、全選手ランキング5位の68本を決めたハードタックルの神、なのに顔は癒し系フェイスというギャップに萌え萌えのラブスカフニ選手です。

W杯開幕2か月前にギリギリで日本在住3年の代表選出条件を満たした彼は、まだまだ日本語が流暢ではなくバラエティには呼ばれなかった1人。

初戦ロシア戦で立ったまま剛腕で敵ボールを奪い50mを独走して勝利を決定づけたあのトライがなければ日本はベスト8に行けなかったかも知れません。

第2戦目のアイルランド戦では調子の悪かったリーチに変わってゲームキャプテンも務めました。スコットランドに勝ってプール戦突破を決めた試合で、笑わない男が泣いたとき、肩を組み微笑みを浮かべながら支える優しい姿を覚えているファンも多いでしょう。

千葉県船橋市をホームグラウンドにする所属チームには、全回W杯で活躍した立川キャプテン他、W杯優勝の南アNo8ドウェイン・フェルミューレン、オールブラックスのCTBライアン・クロッティ、豪州代表SOバーナード・フォーリーも新加入。強力メンバーの中でも大活躍するフランカーに声援を送りましょう。

トップリーグ ラグビー 日本代表