【連載】フリーライター遠藤由次郎が行く ブラジルW杯現地観戦チャレンジ 【W杯現地レポート】パブリックビューイングに行ったらアサイーをご馳走してくれた

【W杯現地レポート】パブリックビューイングに行ったらアサイーをご馳走してくれた WATCH

【連載】フリーライター遠藤由次郎が行く ブラジルW杯現地観戦チャレンジ 【W杯現地レポート】パブリックビューイングに行ったらアサイーをご馳走してくれた

スポーティ

「まだアサイー食べてないの? じゃあウチに来なよ」

6月18日、「ブラジル対メキシコ」の試合を観戦するためにFIFA FAN FESTと呼ばれるパブリックビューイングを訪れた。熱狂的なブラジル人たちの応援も届かず、試合はスコアレスドローに。その帰り際に、ひょんなことからブラジル人の心の温かさに触れることになった。

路線バスでリゾートエリア・ポンタネグラからナタルへ

パブリックビューイングの近くまで行けるはずだと教えてもらった路線バスに乗ると、同じ考えのサッカー愛好者たちが次々に乗り込んでくる。目の前にやって来た女性に席を譲ると、僕の荷物を持ってくれると言う。まわりを見ると立っている人のほとんどの荷物が座っている人の膝の上。

混み始める前のバスの様子。“ネイマール”を着た人が多い

混み始める前のバスの様子。“ネイマール”を着た人が多い


これまで40くらいの国を訪れてきたけど、ブラジル人の優しさ(おせっかい焼きさ)はトップクラスだと感じている、ということで安心して荷物を女性に託し、僕は車窓から見える景色を楽しむ。

路線バスで席を譲った女性は、僕の荷物を持ってくれた

路線バスで席を譲った女性は、僕の荷物を持ってくれた


ブラジル人によるパブリックビューイングの楽しみ方

ブラジル人は、日本人のようにみんなで応援歌を合唱することはあまりない。それぞれ個人で大きな声援を送り、歓喜の声をあげる。

特に体中で感情を表現するので、見ていて感情移入しているのがすごく伝わってくる。ちょっと玄人好みの「テクニック」でもみんなが反応する。さすがサッカー王国ブラジルだ。

熱狂するブラジルサポーター。決まった応援歌を歌うことはほとんどない

熱狂するブラジルサポーター。決まった応援歌を歌うことはほとんどない


試合終了後、ホステルへの帰路につくと…

試合は多くのチャンスを作ったブラジルの攻撃も実らず、スコアレスドロー。でもブラジル人たちは落胆の顔を見せることはない。

「ブラジルのグループリーグなんていつもこんなものよ。本番は決勝トーナメントから!」

そんな声も多々聞こえる。試合後の会見に登場したスコラーリ監督も、ドローという結果に不満はないようだ。

数千人が一気に帰路につく中、僕も20キロ近く離れたホステルまで戻ることに。たまたま近くにいた車に乗せてもらうと、来る時に降りたバス停があったので、そこで降ろさせてもらう。バスを待つこと1分、やって来たのは一台の自動車だった。

「助けは必要かい?」と声をかけてきてくれたのは、ここナタルでアートディレクターをするGiordanoさん。ポンタネグラまで帰るんだよ、と応えると「ここは危険だからとりあえず乗りなよ」とうれしい申し出。(※彼らが家族連れだったこと、車が綺麗だったことなど、一応総合的に判断して乗りました)

さっそく乗り込むと、マクドナルドに行くという。お腹が減っているなら一緒に行く?と聞かれるままにマクドナルドに行き、そのまま日系ブラジル人の友人家族と合流、さらに彼の家までお邪魔することに。

ブラジルでなにか食べたいものはあるのかと聞かれたので、「日本では高いアサイーかな」と応えると、Giordanoの母がすぐに奥の冷蔵庫からアサイーを持ってきて、さっそくいただく。

車に乗せてくれたブラジル人の家でアサイーをご馳走になる

車に乗せてくれたブラジル人の家でアサイーをご馳走になる


2020年東京オリンピックでは恩返しを

最終的に日系ブラジル人の友人宅が同じ方向ということで、ポンタネグラのホステルまで送ってくれた。パブリックビューイングに熱狂するブラジル人に触れたいと思ってやって来たのに、いつのまにかホスピタリティにあふれる彼らの優しさに触れる小トリップになった。

家族みんなで優しくしてくれた

家族みんなで優しくしてくれた


2020年には東京でオリンピックが開催される。世界中から旅行者が東京にやって来るはずだ。その時には、思う存分に恩返しをしたいと思っている。


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