ロンドンを愉しむ!プレミアリーグの名物スタジアム&パブガイド

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ロンドンを愉しむ!プレミアリーグの名物スタジアム&パブガイド

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2015-16シーズンは5クラブ。ロンドンでは近所に必ずスタジアムがある?

アーセナル、チェルシー、クリスタルパレス、トッテナム、ウエストハム。2015-2016シーズンにプレミアリーグに在籍するロンドンのクラブはこれだけあります。ロンドンの面積は東京都の面積の4分の3程度と言われますが、その範囲にプレミアリーグのクラブがこれだけあるということで、どこにいても比較的近くにプレミアリーグのスタジアムがあり、観戦できる環境があるというわけです。

またスタジアムの近くには、サポーターが集まるパブがあるのもお約束。ビッグマッチでチケットが取れなかったときや、そのクラブがアウェイ(敵地への遠征)で試合をしているときなどは、スタジアムに行けなかった地元のサポーターがそこに集まり、応援しながら観戦するのもプレミアリーグの典型的なワンシーンです。

中心部からのアクセス至便!エミレーツスタジアム

アーセナルの本拠地であるエミレーツスタジアムは、ロンドンの北の玄関口というべきKing’s Cross駅から、地下鉄Piccadilly lineで2駅めのHolloway road、または3駅めのArsenalが最寄駅。どちらの駅からもスタジアムまでは徒歩5分程度です。スタジアムのやや北側には”The Tollington”、東側には”The Gunners”などパブも充実。とくに”The Gunners”は、壁や天井の一面に昔の選手の写真や貼ってあり、ちょっとしたミュージアムのよう。ファンであれば試合日でなくても訪れたいスポットとなっています。

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エミレーツスタジアム近くの”The Tollington”は試合日になるとこの人出

エミレーツスタジアムは、キャパシティは大きいものの同時にクラブの人気も高く、年会費を払ってメンバーにならないとチケットの確保が難しいスタジアムの代表格ですが、「ノースロンドン・ダービー」と呼ばれるお隣のトッテナムとの試合など、ビッグマッチともなると、パブも満員で入れないということもしばしば。”The Tollington”、や”The Gunners”などスタジアム近くのパブで観戦するなら早めの到着がおすすめです。

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“The Gunners”の店内にはレジェンドたちの写真が並ぶ。この雰囲気もサポーターが集まるパブの魅力の一つ

ホテル密集エリアからすぐのスタンフォード・ブリッジ

チェルシーの本拠地であるスタンフォード・ブリッジの最寄駅は、地下鉄District lineのFulham broadway駅。駅を出て左側を見るともうスタジアムが見えているほど駅から近く、訪れやすい場所にあります。駅からの距離は徒歩約3分程度です。

Fulham broadwayの2駅隣にはEarl’s courtという乗換駅があるのですが、ここは大きな展示場があり、手頃なホテルも多いエリア。このエリアに泊まることになったら、ぜひスタンフォードブリッジを覗きに行ってみていただきたいと思います。

ただこのエリア、ロンドンの中でも屈指の高級住宅街。スタジアムから駅をはさんで反対側のエリアに大型ビジョンを備えたパブは点在していますが、労働者階級のスポーツであるサッカーで、ファンが集まって騒ぐような雰囲気のパブは少ない様子です。

また今でこそ強豪として人気のチェルシーですが、2003年にアブラモヴィッチオーナーがクラブを買収するまではローカルな1クラブに過ぎず、スタジアム周辺はFulhamという地名の通り、今は2部に在籍するライバルクラブ、Fulhamのサポーターが多いという話も。

筆者が訪ねた日にはFAカップのチェルシー対エバートンが敵地で開催されていましたが、周辺で大型ビジョンを備えたパブはどこもラグビーのイングランド対ウェールズを放映していました。唯一、エバートン戦を放映していたのが、スタジアムに併設されているレストラン。キャパシティが小さくチケットの確保が非常に難しいスタンフォードブリッジですが、スタジアム周辺でのパブでの観戦にもちょっと注意が必要かもしれません。

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スタンフォードブリッジの敷地内にあるレストラン(左)。さすがにここではアウェイの試合の放映が行われていた

名物は鷹とチアガール。異色の魅力があるセルハースト・パーク

クリスタル・パレスの本拠地であるセルハースト・パークがあるのはロンドンの南部。最寄駅は、路上電車Southern線のThornton HeathかSelhurst、あるいはロンドンオーバーグラウンドのNorwood Junctionになります。

テムズ川の南はロンドンの中でもディープな雰囲気で、クリスタル・パレスの他にもチャールトンやミルウォールといったアクの強いクラブがあり、互いに火花を散らしているのですが、最近はプレミアリーグに連続在籍を果たしているクリスタル・パレスが頭一つ抜けているといえそうです。

セルハースト・パークの特徴は、スタジアムに本物の鷹が飼われていて、試合前やハーフタイムにピッチの上を飛び回っていること。もう一つ、まるでアメリカンフットボールの試合のように、ハーフタイムにチアガールが登場して演技を披露するのも特徴で、プレミアリーグのスタジアムとしては異色の雰囲気を楽しめるスタジアムといえるでしょう。

ただ今新スタジアム建設中。あと2シーズンのホワイト・ハート・レーン

ホワイト・ハート・レーンはトッテナムの本拠地。同じノースロンドンのクラブ、アーセナルとはかなり熾烈なライバル関係にありますが、スタジアムを訪ねてみるとその理由がよく分かります。というのは、ホワイト・ハート・レーンの代表的な最寄駅の1つが地下鉄Victoria LineのSeven Sistersという駅なのですが、この駅の1駅隣にあたるFinsbury Park駅は、駅前にアーセナルのオフィシャルショップがある、完全にアーセナルのエリア。1駅で大きく雰囲気が違ってしまうところは、まさにロンドンのプレミアリーグならではといえそうです。

Seven Sistersの駅を降りてホワイト・ハート・レーンまでは歩くと20分以上。駅の近くのバス停から149、259、279などのバスを利用し、Tottnham Sports Centerまで行くのがベターです。沿道は小さなショップが並ぶ商店街になっていますが、スタジアム周辺は意外と殺風景。実は新スタジアム建設のため、何年も前から地上げが行われ、多くの商店が立ち退いたという話もあり、今何となく寂しいのはそのせいもあるかもしれません。

マッチデーに訪ねても、スタジアムの併設ショップまでクローズしていることがあるのは旅行者には寂しいところですが、それだけ試合そのものに命をかけるローカルなサポーターが多いという意味かもしれず、ある意味非常にイングランドフットボールらしい雰囲気と言えるのかもしれません。若干寂しいながらもスタジアム周りにはパブもあり、やはり筋金入りの地元サポーターが集っています。

ちなみに新スタジアムは現在のホワイト・ハート・レーンに隣接する形で着々と建設中。2017-2018シーズンからの使用を予定しているとのことですが、クラシックな箱型で観客の歓声が非常によく響く現在のホワイト・ハート・レーンはそれはそれで魅力的。新スタジアム移転前にぜひ訪ねてみたいスタジアムの一つであります。

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ホワイト・ハート・レーンの真向かいにあるパブ、”The Bricklayers”。この日はノースロンドンダービーでスタジアムに入れなかった熱いサポたちが集結していた

こちらも移転間近。庶民的な雰囲気のアップトン・パークは今年が最後

ウエストハムの本拠地であるアップトン・パークは、ロンドンの東の方に位置。最寄駅は地下鉄District lineのUpton Park駅で、駅からは徒歩5分程度とアクセスもよく、訪ねやすいスタジアムです。アップトン・パークは通称で、正式にはBolelyn groundという名称ですが、これは、ヘンリー8世の妻でもあったアン・ブーリンにゆかりのある建物をクラブが借り受けたところから来たもの。
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アップトン・パーク近くのパブ”The Boleyn Tavern”。他サポの襲撃を耐えてきたのもまた歴史

スタジアムから徒歩3分程度の場所には、歴史的なインテリアで知られるパブ、”Bolelyn Tavern”があり、マッチデーもそうでない日もウエストハムサポーターが集まる場になっています。スタジアムも、ロンドンのクラブでありながらローカルな空気が漂い、地元密着型の庶民的な雰囲気が味わえるのが魅力でした。

「でした」というのは、実はそんなアップトン・パークも使用されるのは2015-2016シーズンまでだから。2016-2017シーズンからは、ロンドンオリンピックのメイン競技場しても使われたオリンピック・スタジアムに移転が決まっています。移転ということになれば、スタジアムの雰囲気も変わる可能性がありますし、サポーターが集まるパブなども大きく事情が変わりそう。今後の動向が気になるところです。


移転が決まっているアップトン・パーク。愛着あるスタジアムを離れて、サポーターはどう変わっていくのだろうか?


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