華麗なる回し蹴り! 美人女子大生がテコンドー全日本3位になれたわけ
WATCH華麗なる回し蹴り! 美人女子大生がテコンドー全日本3位になれたわけ
オリンピックの正式種目でもある、蹴りを中心とした格闘技・テコンドー。
そんなテコンドーの世界で、未経験からわずか2年で全日本3位に上り詰めた女子大生がいます。明治大学体同連テコンドー部・生田キャンパスの主将を勤める藤本麻里さんです。
相手を傷つけるのではなく、美しく技を決める
「試合の迫力がすごくて、圧倒されちゃって! 本当かっこ良くて!!」と、テコンドーとの出会いを興奮気味に語る藤本さんですが、高校時代は吹奏楽班でクラリネットを吹いていた文化系女子だったそうです。そんな彼女が格闘技の世界にのめり込んだキッカケは、大学でテコンドー部の練習試合を見たことでした。
「他の格闘技はごつくて苦手なんですが、テコンドーは動きが華麗でスピーディーで……思わず見惚れてしまいました。大学に入って、今までとは違う新しいことを始めてみたかったところだったんです」
テコンドー部に入部後、テコンドーというスポーツの魅力、そして部の良い雰囲気にも後押しされて練習を重ね、ついに全日本選手権3位にまで上り詰めた藤本さん。どういうところが強みなのでしょうか。
「私は背が低くてリーチが短いので、すばしっこく細かなステップをして、スピード感のある試合に持ち込むことを心がけています。またこの試合で何をしたいのかということも、試合前にしっかり考えます。1ラウンド目は体の下を狙って相手のガードを下げておいて、2ラウンド目で頭を回し蹴りでスパッと仕留めよう、とか。テコンドーは、相手をやみくもに傷つけるのではなく、自分で考えて華麗に技を決めていくところが良いんですよ~!」
目にも留まらぬ華麗な足技!
テコンドーの試合は1ラウンド2分を2~3ラウンド行い、合計得点で勝敗を決めます。基本は蹴り技で、相手の体に当たると1点、頭が3点。そして華麗な回転技は+1点というルールになっています。中にはノックアウトもあるとか…痛くはないんですか?
「私は、痛くないですね。相手は痛がってますけど(笑)」
「私の蹴り、受けてみます? 女子はキックが重くないので、全然大丈夫ですよ!」
いやいやいやいや、そんなかわいく言われても、さっき痛いって言ったじゃないですか! でも藤本さん華奢ですし、まぁ確かに女の子相手ですからね。ということであっという間に防具を取り付けられてしまいました。そして…
※オーバーリアクションではありません。とんでもない早さと威力でした…
そんな最強テコンドー美人の藤本さんを始めとする明治大学体同連テコンドー部は、来年3月に開催される第7回全日本テコンドー選手権大会に向けて現在猛特訓中。日本テコンドー界の最高峰と言われる大事な一戦です。テコンドーの試合ってどんなところに注目すればいいのでしょうか?
「上手い選手になればなるほど、試合が華麗で美しいです。スピード感あふれる蹴り技の迫力がすごいですね。あと最近は電子防具を付けることもあるので、見ていても分かりやすいと思います。やってる側としてはやっぱりキレイに技が決まるととっても快感ですねっ!!」
熱戦必至の全日本テコンドー選手権。ぜひ一度その華麗な足技を見に行かれてはいかがでしょうか? がんばれ、テコンドー女子大生!
INFORMATION
藤本麻里(ふじもと・まり)
プロフィール 明治大学農学部3年。主な戦績は第5回全日本選手権第3位、第5回全日本学生選手権第3位、第3回南関東選手権優勝。世界大会出場の夢に向かって日々練習に励んでいる。
明治大学体同連テコンドー部
プロフィール 創部10年という新鋭の部でありながら2011年の第5回全日本学生テコンドー選手権大会で初の団体総合優勝を果たすなど、テコンドー界でも強豪校として名を馳せている。スローガンは「明るく・楽しく・強く華麗な日本最高のテコンドー部」。次の大きな大会は2014年3月に国立代々木競技場第二体育館で行われる第7回全日本テコンドー選手権大会。