TOPは99.2%!プレミアリーグのスタジアム収容率ランキング

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TOPは99.2%!プレミアリーグのスタジアム収容率ランキング

スポーティ

セリエAは、62.3%、リーガ・エスパニョーラとフランスのリーグ・アンは、70%。4月にスペインメディア「デポルテス&フィナンザス」が発表したスタジアムの平均収容率のデータです。空席が目立つ南欧のスタジアムに対して、ブンデスリーガは91.1%と満員の試合が続出。さらに上をいくのがプレミアリーグで、全20クラブのスタジアム収容率は95.4%と、他国では考えられない高水準を誇っています。

新スタジアム建設中で、9万人収容のウェンブリーを間借りしているトッテナムの75%を除けば、平均収容率は97%台まで上がるものと思われます。20クラブのうち、9クラブが98%以上。シーズンチケットは完売が当たり前、マッチデーチケットも入手困難な状態が続いています。(メイン写真 Photo by Arsenal mjh )

収容率1位のニューカッスルは驚きの99%超え!


128年目を迎えたセント・ジェームズ・パークは、52387人を収容(PHOTO by Sir-Nobby)

そんなプレミアリーグで、最もシートを埋めているスタジアムはどこでしょうか。TOP6かと思いきや、1位は、何とニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パーク。元プロボクサーのフロイド・メイウェザー・ジュニア氏が買収を検討していると噂されたクラブは、99.2%という高い収容率を記録しています。

どこで開催されるアウェイゲームでも、大挙して乗り込んでくる熱狂的なサポーターが、当然のようにホームグラウンドを占拠。チャンピオンシップ降格から、1年でプレミアリーグ復帰を果たしたラファエル・ベニテス監督への期待度の高さが、スタジアムの雰囲気からも伝わってきます。

スウォンジーとブライトンが強豪を抑えて上位進出

2位にも、意外なクラブがランクインしています。ウェールズ唯一のプレミアリーグ所属クラブ、スウォンジーのスタディウム・リバティです。このスタジアムは、21088人収容の小さなスタジアムです。今季のエミレーツに空席が目立つように、不振のクラブは客足が鈍るものですが、一時は最下位だったクラブの収容率は99.1%という高水準をキープしています。3位は、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラフォードで、99%。昇格初年度のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンは、30750人が座れる本拠地ファルマー・スタジアムのチケットを98.8%も売りさばき、強豪クラブを抑えて4位に食い込んでいます。


アンフィールドの平均入場者数は、プレミアリーグが53177人、CLは49704人(PHOTO by Gene Hunt)

98.6%で5位のチェルシーは、41798人しか入らないスタンフォード・ブリッジの拡張を計画中。2024-25シーズンには、60000人収容のスタジアムにリニューアルされます。近隣住民とのトラブルで頓挫しかけていた計画は、3月の和解で前進し、実現すれば「チケットが取りにくい」という評判を覆すことができるでしょう。2016年9月に8500席の増設が完了し、54074人収容となったリヴァプールのアンフィールドは、98.4%で6位。チャンピオンズリーグで決勝進出を果たしたクラブは、7試合をアンフィールドで戦っており、今季の決算では大幅な増収が見込まれています。

98.3%で7位のアーセナルも、ヨーロッパリーグでセミファイナルに進出しましたが、プレミアリーグでの不振が祟ってエミレーツは盛り上がりを欠いています。ヴェンゲル監督が退任を決断した理由として、スタジアムの一体感のなさも大きかったのではないでしょうか。


2月のノースロンドンダービーに集まった83222人は、イングランドサッカー史上2位の動員数(PHOTO by Rob)

トッテナムの観客動員数は2倍以上にUP!

エヴァートン、ハダースフィールド、レスターまでがTOP10入り。サポーターのテンションが上がる昇格クラブと、大物選手を獲得した人気クラブが上位を占めています。人気面ではライバルのマンチェスター・ユナイテッドに後れを取っているマンチェスター・シティは、97.7%で11位。1試合あたりの平均入場者数は53769人で、わずかながら昨季よりも減っており、玄人好みの補強と圧倒的な強さはサポーターの興味喚起にはつながらなかったようです。

昨季は80%台のクラブがいくつかあったのですが、今季は19位のボーンマスでも90.7%。収容率ではぶっちぎりの最下位となったトッテナムは、2016-17シーズンのホワイト・ハート・レーンで31639人だった平均入場者数を、ウェンブリーで68138人に大きく伸ばしています。

ピッチとスタンドの距離が近い魅力的なスタジアム、6つのクラブが優勝とCL出場権を争うエキサイティングな展開、熱狂的なサポーター、他国が足元にも及ばないテレビ放映権料。大物選手が世界中から集まるプレミアリーグの人気は、来季以降も衰えることはなさそうです。

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