異種格闘技「巌流島」の新たな世界観

異種格闘技「巌流島」の新たな世界観 WATCH

異種格闘技「巌流島」の新たな世界観

スポーティ

「最強の格闘技とは何か?」空手、ボクシング、相撲、プロレス、一度は考えたことがあると思います。もしグラップラー刃牙の登場人物、愚地独歩と花山薫、渋川剛気らが戦ったら、そんな夢のような戦いが、舞浜の「夢の国」東京ディズニーリゾートの奥で開催されたのです。

その大会の名は、「巌流島」。2018年9月17日(月)敬老の日、祝日多くの客で賑わう舞浜に、多種多様な武術家達が、かつてシルク・ドゥ・ソレイユの専用会場だった舞浜アンフィシアターに集い、「巌流島 第1回全日本武術選手権大会」が開催されました。観客は、2350人札止め!

ここで今回、全く新しい武道エンターテインメント「巌流島」、その世界観とは何かを紹介します。

新しい武道エンターテイメント「巌流島」

空手対相撲、プロレス対日本拳法、合気道対ムエタイ、一番強い格闘技は何か?という格闘技のロマン、永遠のテーマを実現した新しい武道エンターテイメント、それが「巌流島」です。

ゲームで言えば、「ストリートファイターⅡ」、漫画「ドラゴンボール」の天下一武道会、「グラップラー刃牙」の世界を実現したといえば、イメージしやすいと思います。

そもそも、巌流島が立ち上がったのは、2014年。「選手もルールも未定」という状態から「巌流島・実行委員会」を旗揚げしました。ファンとSNS上で、活発な議論を交わしながら、大会を創りあげてきました。そして、この年の12月から「巌流島」を象徴する円形闘技場を使用することで、コンセプトの「公平な異種格闘技戦」が実現しました。

2015年から2016年7月まで計4回、仮ルールに基づく「公開検証」にて試合を行い、その結果を元にルール改定を実施。2018年1月までに計5回の大会が行われ、どの大会もフジテレビONEで生中継されています。そして、2018年9月17日、初の「全日本武術選手権」が開催されたのです。

異種格闘技×「和」

巌流島は、これまでの格闘技とはまるで違う世界観を作り上げています。会場に入った瞬間から、これまで見てきた格闘技とは全く異なることが分かります。選手が戦う場所は、リングやオクタゴンではなく、直径8メートルの土俵型の闘技場。この闘技場にロープや金網等周囲を囲むものはありません。「ドラゴンボール」天下一武道会の武舞台の様に高さがあります。選手の入場ゲートは鳥居。審判は、和装で袴姿。ラウンドガールは巫女と、その世界観は、「和」です。

多種多様な格闘技!

「巌流島」の面白い点は、聞いたこともない様々な格闘技を背負った選手たちが参加している点です。今回の「巌流島 第1回全日本武術選手権大会」のトーナメントに参加した16選手を見てみると、柔道、空手、サンボ、ムエタイ、パンクラシスト、修斗、合気道、相撲、この辺は馴染みがあると思います。

しかし、「システマ」、「インド王族武術」、「CACC(キャッチ・アズ・キャッチ・キャン)」などは、聞いたことも、見たこともないという方が多いはずです。他にも、「喧嘩師」という格闘技のバックボーンが無い選手もいました。

「喧嘩」と聞いて、「喧嘩屋」、タンク・アボットを思い出した方は、格闘技を古くから見ている方だと思いますが、そのタンク・アボットが参戦していたのがUFC。今や総合格闘技の最高峰、UFCですが、初期は、喧嘩屋をはじめ、プロレスラー、力士、ボクサー、柔術といった、様々な格闘技を背負った選手たちが戦っていました。

「巌流島」に出場する未知の格闘技、交わったことのない格闘技同士、一体どんな選手が、どんな戦い方をするのか?バラエティに富んだ異種格闘技戦が見られることが「巌流島」の魅力の一つです。

とにかくルールが斬新!

「巌流島」のコンセプトにある「公平な異種格闘技戦」を実現するため、ルールは、様々な格闘技がその技術を最大限活かせるルールを求めて来ました。細かいルールについては、公式ホームページをご覧いただきたいのですが、他の格闘技と違う大きな特徴は、「体重は無差別」「3度場外に出すと一本勝ち」「両者グラウンド状態での関節技・絞め技は禁止」という3つの点です。「両者グラウンド状態での関節技・絞め技は禁止」、これによって、膠着状態が無くなります。実際に「巌流島」では、ほとんど膠着することがありません。

実は、勝敗を分ける大きなポイントは「3度場外に出すと一本勝ち」というルールです。今回の「全日本武術選手権」でも、場外に押し出して勝つ選手が多く見られました。優勝したプロレスラーの奥田啓介選手は、全試合、プロレス技のスピアーで相手を押し出して勝利しています。

全日本武術選手権大会トーナメント決勝戦/5分1R
〇奥田啓介(プロレス)
1R 2分6秒 一本 ※転落3回 
●西浦“ウィッキー”聡生(修斗)

今後、勝つための最善策として、選手たちが押し出しで1本を狙うとしたら、異種格闘技戦の色が薄れるかも知れません。UFCも初期こそ、様々な格闘技を背負った選手たちが出ていましたが、時間と共に淘汰され、UFCで勝つための技術=打撃、投げ、関節技の総合力を身に着けたコンプリートファイター達がしのぎを削る世界となりました。

「巌流島」は、異種格闘技戦と言うからには、出場した選手たちが、それぞれのバックボーンである格闘技を背負い、例えば、空手家なら空手の技で勝負して勝つことが理想です。

それぞれの格闘技の特色を最大限活かすことで、勝ちに繋がるということを理想に、かつ、全選手に公平なルール、そういうものが存在するのか分かりません。ただ、「巌流島」の良さはまだまだ発展途上で、ファンを交えてルールが改善されていくという点です。

まだまだ進化中「巌流島」、今後、ルール変更も含めて期待したいところです。

格闘技を知らない人でも格闘技を見まくりの人でも楽しめる!

「巌流島」は、真剣な異種格闘技戦であることは言うまでも無いですが、バラエティ番組にある相撲のような要素も含んでいます。膠着が無いので、格闘技を全く知らない方でも楽しめますし、格闘技を昔から見ていて、最強を決める戦いは散々見てきた、という方は、全く新しい格闘技として楽しめるはずです。ちなみに格闘技好きの筆者は、次の大会もまた見たくなりました。

皆さんも、是非一度会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。


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