駅伝関西一を決める丹後大学駅伝。出雲駅伝7位の立命館大学が完全優勝!

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駅伝関西一を決める丹後大学駅伝。出雲駅伝7位の立命館大学が完全優勝!

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関西の大学駅伝ナンバーワンを決める丹後大学駅伝が11月17日に久美浜浜公園~宮津市役所前間の84.1㎞で開催されました。今大会は昨年の大会で10位までに入ってシード権を獲得した10大学と記録審査を突破した12大学の計22大学が出場。全8区間で白熱した襷リレーが行われました。

6割の状態でも立命館大学が「完全優勝」

今大会は出雲駅伝で関西勢として9年ぶりに7位入賞を果たした立命館大学、連覇を狙う関西学院大学、大会最多の32度の優勝を誇る京都産業大学の3大学が優勝を争うと見られていました。しかし、いざ蓋を開けてみると1区から立命館大学が独走。全ての中継所で1位通過する完全優勝で2年ぶり24回目の優勝を飾りました。

2位の関西学院大学に3分57秒という大差をつけて圧勝した立命館大学。しかし、チームを指導している高尾憲司コーチによると「調子は6割くらい」と決して万全の状態ではなかったようです。出雲駅伝と全日本大学駅伝で入賞を本気で狙いに行った結果、選手たちは疲労困憊。それでも16位に終わった全日本大学駅伝の結果を「襷を最後まで繋いだチームで最下位」と受けとめ、妥協することなくハードな練習を積み重ねてきました。


優勝した立命館大学のメンバー

関西一は通過点

「現状から脱皮するには完全優勝しかない」と決意を込めてこの駅伝に挑んでいた立命館大学。出雲駅伝で2区4位と好走した高畑祐樹選手(3年)を1区に起用すると、5㎞過ぎに抜け出して区間賞を獲得。ライバルの京都産業大学に19秒差、関西学院大学に44秒差をつけてレースを優位に進めます。2区以降もトップを譲ることなくトップを快走。6区を終えて時点で2位の関西学院大学に27秒差まで詰め寄られますが、7区の前川紘導選手(2年)と8区の小岩慎治選手(4年)が差を広げて最終的には後続に大差を付けました。

優勝後には笑顔も見られましたが、レース後の記者会見で1区の高畑選手は「優勝は立命館にとって目指すべきところというよりも通過点」と話しました。彼らにとっての目標は全国の舞台で関東勢を倒して入賞すること。どこよりも高い意識で駅伝に取り組んだことが完全優勝に繋がりました。


1区で区間賞を獲得し、レースの流れを作った立命館大学の高畑祐樹選手(右から2番目)

念願だった1位でのフィニッシュ

今大会でMVPを獲得したのは立命館大学の8区を走った小岩選手。区間記録を22秒上回る快走で区間賞を獲得しました。小岩選手にとって8区は特別な区間でした。1年生、2年生の頃は8区の選手の付き添いを経験。昨年は8区を任されて2分18秒差の2位から先頭を猛追するも、37秒届かずに無念のゴールとなりました。

そのこともあり、「何としても8区を走って総合優勝を達成する」という強い思いで今大会に臨みました。大量ビハインドを背負った前回とは違い、今回は2位と1分42秒差をつけて悠々のウイニングラン。ゴール直前に仲間に向かってガッツポーズを見せて最後は笑顔でゴールテープを切りました。


優勝のゴールテープを切る立命館大学の小岩慎治選手

石井優樹が区間賞の激走も関西学院大学は連覇ならず

連覇を狙った関西学院大学は5区の石井優樹選手(3年)と6区の坂東剛選手(4年)が区間賞を獲得するも、立命館大学の背中を捉えることはできずに2位に終わりました。全日本大学駅伝では日本学連選抜で1区を走り、区間賞を獲得した石井選手は今大会のナンバーワン選手として注目されていました。

今回は区間賞を獲得した昨年と同じ5区を任され、区間賞の走りで先頭の立命館大学との差を59秒から36秒にまで縮める好走を見せましたが、「もうちょっと詰めたかったです。想像以上に一人で走れないのがわかりました」と反省の様子。

これまでは1区か先頭で襷を受け取ることが多く、不慣れな後方から追い上げる走りに課題を残しました。来年に向けては「本当に力不足だと思うので、チーム全体で頑張らないといけないという意識作りを徹底していきたいと思います」と話した石井選手。ラストイヤーで王座奪還を誓います。


全日本大学駅伝で1区区間賞など躍進の1年だった関西学院大学の石井優樹選手

京都産業大学はトップ3を死守も勢力図の変化も見られた大会

3位には京都産業大学が入り、伝統校の意地を見せました。苦戦する区間もありましたが、3区の北澤涼雅選手(1年)など1区から3区を任された3人の1年生が活躍したのが大きな収穫となりました。出雲駅伝1区と全日本大学8区でそれぞれ区間7位と関東勢に交じって結果を残していた上坂優太選手(4年)は今回も7区で区間賞を獲得し、力のあるところを見せています。


7区で区間賞を獲得した京都産業大学の上坂優太選手

さらに4位に入った龍谷大学は21年ぶりの好成績。創部3年目のびわこ学院大学は一昨年の16位、昨年の9位を経て今回は5位と大きくジャンプアップしました。上位3チームが順当な結果に終わった一方でそれ以降は勢力図の変化を感じさせる大会でもありました。

来年はどの大学が栄冠を掴むでしょうか。今後の関西学生長距離の行方から目が離せません。

総合成績

1位 立命館大学 4時間16分00秒
2位 関西学院大学 4時間19分57秒
3位 京都産業大学 4時間22分01秒
4位 龍谷大学 4時間24分01秒
5位 びわこ学院大学 4時間24分34秒

区間賞

1区(9.0㎞) 高畑祐樹選手(立命館大学・3年) 27分11秒
2区(7.7㎞) 塚本裕也選手(大阪経済大学・4年) 24分42秒
3区(7.0㎞) 北澤涼雅選手(京都産業大学・1年) 20分22秒
4区(9.8㎞) 原田裕作選手(立命館大学・4年) 30分28秒
5区(12.3㎞) 石井優樹選手(関西学院大学・3年) 36分31秒
6区(13.3㎞) 板東剛選手(関西学院大学・4年) 40分34秒
7区(13.3㎞) 上坂優太選手(京都産業大学・4年) 39分30秒
8区(11.7㎞) 小岩慎治選手(立命館大学・4年) 35分00秒※区間新

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