大学野球 今年の名勝負とベストナイン

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大学野球 今年の名勝負とベストナイン

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今シーズンの関西地区の各大学野球リーグも数々の名勝負がありました。これらの中からいくつかを紹介します。また、筆者の独断と偏見によるベストナインも発表したいと思います。

春季リーグ


大江投手(花園大)

京滋大学野球連盟 4月21日 甲賀スタジアム ・佛教大‐花園大

京滋大学野球連盟を代表する投手の一人に花園大の大江克哉投手(4年塔南)がいます。今年も春季リーグ、秋季リーグともに花園大のエースとして君臨しました。

2016年の春季リーグの初優勝にも貢献しましたが、4年生となった今年も見事なピッチングを見せました。身長は176㎝と決して長身ではありませんが150キロのストレートに変化球も交えて打ち取っていきます。

4月21日の佛教大戦では完封勝ちで首位争いをしていく上で大きな1勝を奪い取りました。この試合では146球を投げ9安打を許しましたが、肝心なところではきちんと抑え10奪三振で切り抜けました。

この春季リーグ、花園大は優勝こそ逃し2位に終わるのですが、大江投手の存在が大きいといえます。

関西学生野球連盟 5月11日 南港中央球場 ・関西大‐京都大

関西学生野球連盟の京都大は決して侮れない存在のチームです。勝ち点こそなかなか得られませんが、毎試合、全力で向かってくるチームですので、対戦相手にとっては油断できません。

今年秋季リーグでは1つも勝つことはできませんでしたが、春季リーグでは3勝しました(勝ち点はなし)。そのうちの1勝は5月11日の関西大戦です。

この試合では、初回に3番の西拓樹選手(3年西京)がソロホームランを放つと、投げては藤原風太投手(3年東海大仰星)が貴重な得点を守り、勝利をあげました。

西選手は打率ベスト10入りする選手ですが、長打力があるというより小まめにヒットを量産するタイプの選手です。また、藤原投手は、この試合では走者を出しながらも完封しました。数年前には千葉ロッテからドラフト指名された田中英佑投手を輩出しましたが、現在は飛び抜けた選手がいるというより全員野球で戦うチームです。

秋季リーグ

近畿学生野球連盟 10月4日 大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲ベースボールスタジアム)・大阪工大‐奈良学園大

奈良学園大は近畿学生野球連盟で最多43回の優勝を誇る名門チームです。これに対し大阪工大は、まだリーグ優勝の経験こそありませんがリーグ戦は毎回、奈良学園大を苦しめる存在です。

10月4日の奈良学園大戦で大阪工大は、接戦どころか7回コールドの8‐1で勝利しました。奈良学園大は春季リーグで優勝はしましたが秋季リーグでは勢いがなく、まさかのコールド負けでした。大阪工大は前日の奈良学園大戦でも勝っており勝ち点を得ましたが、これまでなかなか勝てなかった奈良学園大に勝てたことで、今後更に士気が上がっていきそうです。

近畿学生野球連盟はここ数年、リーグ全体のレベルがアップしてきたため、奈良学園大以外のチームからも名選手が出てくる可能性があります。

阪神大学野球連盟 10月7日 万博公園球場 ・大阪体育大‐関西国際大 

阪神大学野球連盟の秋季リーグは関西国際大と大阪体育大の優勝争いになりました。直接対決となった10月7日の試合は激しい接戦となりました。

大阪体育大が3回に四球と連打で4点を先制すると8回に関西国際大が尾崎享四郎選手(4年三島)の3点本塁打で1点差に追いつきます。その裏に大阪体育大が3点を取り突き放せば9回に関西国際大がすかさず4点を奪い同点に追いつき延長戦に持ち込みます。

延長に入ると得点が入らず、3時間40分の死闘は12回で引き分けとなりました。両チームとも投手は総動員。この直接対決は、最終的には関西国際大に軍配が上がりますが、優勝が懸かった争いだけに見応えがありました。

関西学生野球連盟 10月8日 ほっともっとフィールド神戸 ・立命館大‐関西大

最後にもう1試合紹介します。この試合で関西大は、山本隆広投手(4年桜宮)が先発しました。山本投手は、この試合では5番に名前を連ねました。

投手の打順と言えば8番か9番というのが相場です。ですが、山本投手は二刀流とまではいかないものの打撃面でもかなり信頼できる投手で、春季リーグでは代打での出場経験があるほどです。過去にはサヨナラ本塁打を放ったこともありますが、この試合では4打席に立ち、1本のクリーンヒットを放っています。

大学野球でも関西地区で指名打者制を採用していないのは関西学生野球連盟だけになりました。投手が打席に立つ機会は近年減ってきていますが、打席に立つ投手に注目してみるのも面白いかもしれません。

ベストナイン


山本隆広投手(関西大)

筆者の独断と偏見によるベストナインを発表します。ここに上げた選手が全てではありませんし、他にも優れた選手はまだまだいますが、関西地区の各リーグの中で今年素晴らしいと思った選手をあえて10人選出してみました。

投手
山本 隆広選手(4年桜宮)
関西学生野球連盟・関西大
捕手
川上 翔太選手(4年高知)
関西学生野球連盟・近畿大
一塁手
田中 秀政選手(4年明徳義塾)
阪神大学野球連盟・天理大
二塁手
清武 純也選手(4年三田松聖)
京滋大学野球連盟・佛教大
三塁手
川北 陽大選手(2年滝川第二)
近畿学生野球連盟・奈良学園大
遊撃手
平野 晴也選手(3年関西)
阪神大学野球連盟・関西国際大
外野手
笹治 健汰選手(3年近江)
関西六大学野球連盟・大阪商業大
外野手
辰巳 涼介選手(4年社)
関西学生野球連盟・立命館大
外野手
谷川 刀麻選手(3年星稜)
関西学生野球連盟・近畿大
指名打者
杉野 翔梧選手(3年近江)
関西六大学野球連盟・京都産業大

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