チケットはW杯の1/10!? ほぼ日本代表が出るスーパーラグビーって何?

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チケットはW杯の1/10!? ほぼ日本代表が出るスーパーラグビーって何?

スポーティ

突然ですが問題です。
Q:2月に開幕する「スーパーラグビー」とは何かご存知ですか?
ヒント:実はラグビーワールドカップ2019日本大会を前に、日本のラグビーはすごいリーグに参加しているのです。世界120ヵ国で放送されている大人気コンテンツです。
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A 正解は、「世界最高レベルのラグビー国際リーグ」

元々はラグビーワールドカップで優勝経験のある4か国のうち、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの南半球3か国が参加する国際リーグとして1996年に発足。サッカーで言えば、イギリスのプレミアとスペインのリーガ・エスパニョーラとイタリアのセリエ・アーが合体したようなイメージです。

そこに3年前からアルゼンチンと日本も参加。ラグビー王国ニュージーランドからは最多の5チーム、豪州と南アからはそれぞれ4チームずつ、アルゼンチンと日本からは各1チームずつ、5か国の計15チームがシーズン16試合、プレイオフ3試合で覇権を競うウルトラ・ハイレベル国際リーグ、それがスーパーラグビーなのです。

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ほぼ日本代表?サンウルブズとは?

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2月~7月の半年間、南半球を転戦しながら過酷な戦いが続くスーパーラグビー。そこに参加する日本チームの名が「サンウルブズ」です。ニホンオオカミをモチーフにしたこのチームには、なんと日本代表候補38名中28名が所属。そうです、「ほぼ日本代表」なのです。

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それでは日本代表とは何がどう違うのか、気になるところでしょう。日本代表には出生地や在留資格など代表になるための資格が必要です。しかしサンウルブズは、東京の秩父宮ラグビー場をホームにしたプロチームにすぎません。

契約さえすれば、ニュージーランド人でも豪州人でも、誰でもチームの一員になることができます。現にサンウルブズには10ヵ国近い国々から選手が集まっています。

逆に田中史朗選手や堀江翔太選手ら日本代表の選手が、ニュージーランドやオーストラリアの強豪チームに所属していたこともあります。とにかく世界中から最高の選手たちを集めて競い合う、超ハイレベルなリーグなのです。

サンウルブズの注目選手(4選)

今年9月から始まるラグビーワールドカップを前に、サンウルブズで選手の顔と名前を覚えておけば、ワールドカップを10倍楽しめます。さっそく注目選手4人をご紹介していきましょう。

・リーチ マイケル選手(190㎝/110㎏)

日本代表のキャプテン。負担軽減のためサンウルブズでは、キャプテンの重責は担わず、いち選手としてプレーしています。ポジションは、豊富な運動量とハードタックルが求められるフランカー、背番号は6番、または7番。

余談ですが、彼と彼の奥様は東京・府中で「cafe+64」というお店を経営しています。人気メニューは、リーチ選手も大好きだというニュージーランド風ランチプレート。ちなみに「+64」はニュージーランドの国際電話番号です。

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・姫野 和樹選手 24歳(187㎝/112㎏)(春日丘高校、帝京大学、トヨタ自動車)

若手いちおしの選手、なんと社会人1年目でいきなり監督からトヨタ自動車のキャプテンに指名されました。転校生がいきなり学級委員に選ばれたようなものです。先輩らに気を遣い相当悩んだそうですが、そんなプレッシャーも跳ねのけ同年日本代表デビューまで果たしました。

ポジションは攻守の要となるナンバー8(背番号8番)で、外国人にも負けない体格とパワーを生かした突破は見ごたえ充分。最近はバラエティ番組への出演機会も多く、女性ファン急増中のさわやかイケメンラガーです。
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・福岡 堅樹選手 26歳(175㎝/83㎏)(福岡高校、筑波大学、パナソニック)

日本のポイントゲッターが、驚異的スピードで相手を置き去りにする福岡選手。ボールを持てば2歩目からもうトップスピード。フェラーリもびっくりの急加速は世界中を驚かせています。ウサインボルトが相手でも、最初の10mなら勝つんじゃないかというほどのロケットスタートを是非見ていただきたいものです。

そんな福岡選手は惜しまれながらも今年が最後のワールドカップと公言しています。実家の医院を継ぐため、ワールドカップ後には筑波大学の医学部に再入学予定なのです。サンウルブズと日本代表であの初速を見られるのは、今年が最後です。

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・ヘイデン・パーカー選手 27歳(神戸製鋼)

ゴールキッカーと言えば五郎丸選手が有名ですが、今や世界一のゴールキッカーとの呼び声高いのがヘイデン・パーカー選手27歳(神戸製鋼)、ポジションは司令塔であるスタンドオフ、背番号10番。

昨年から参加したサンウルブズで、ゴールキック38本連続成功というスーパーラグビー新記録を樹立。39本目に外した時には「パーカーも人間だった」と、ニュースになったほど。もちろん記録更新を期待していますが、逆に外すのを目撃したら幸運が訪れるかも知れません。

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チケット価格はW杯の1/10?世界のスーパースターと日本人の対決が見られる!

サンウルブズの試合が、ホーム東京・秩父宮ラグビー場で見られるのが、2戦目となる2月23日(土)。オーストラリア代表候補10人を揃えるワラターズとのゲームです。

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相手の注目選手が、豪州のスーパースター、イズラエル・フォラウ選手(193㎝103㎏)。オーストラリアの最優秀選手賞を3度受賞した唯一の選手です。その出身地であるクイーンズランドには、彼の名を関した「イズラエル・フォラウ通り」があるほど。100㎏を超える巨体ながら100mを10秒台で駆け抜けるスピードと、変幻自在のランニングで観客を魅了します。サッカーのクリスティアーノ・ロナウド級の選手なのです。

ワールドカップのチケットが取れなかった方でも、サンウルブズ戦なら最安席1,500円で見られます!

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ワールドカップ前に絶対に見ておきたいのが第9戦目、秩父宮で行われるハリケーンズ戦です。注目は今や世界ナンバーワン選手と言っても過言ではない、ボーデン・バレット選手27歳(187㎝92㎏)。2016年にはスーパーラグビーで得点王にも輝き、同年と翌年に2年続けて世界最優秀選手に選ばれたスーパースター。サッカーで言えばメッシ級といえるでしょう。

世界ランキング1位のニュージーランド代表オールブラックスの司令塔(背番号10番)として、重ねたキャップ数は71(代表として出場した試合数)。正確無比なキックはもちろん、とにかく足が速く、司令塔でありながらトライが取れる稀有な選手でもあります。

彼が登場するのは4月19日。ワールドカップのオールブラックス戦のチケットは完売していますので、まだチケットあるスーパーラグビーのこのゲームは必見!ちなみにワールドカップのニュージーランド戦は1番高い席が135,000円しますが、スーパーラグビーなら1番いい席でも11,000円で見られます!

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