大学野球秋季リーグ 優勝チーム紹介

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大学野球秋季リーグ 優勝チーム紹介

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8月の終わりに開幕した秋季リーグが、間もなく終わろうとしています。関西地区の各リーグの日程も終盤となっています。11月15日に開幕する神宮大会に、関西地区から出場できるのは5チーム中2チームです。

今月26日から各リーグ優勝チームによる神宮大会出場決定戦が大阪の南港中央球場で開催が予定されています。今回は、各リーグの優勝チームを紹介します。


関西学生野球連盟

■関西学生野球連盟:http://kansaibig6.jp/


近畿大 宮﨑洸投手

現在、首位が近畿大、僅差の2位につけるのは関西大です。10月14日、この日の近畿大と関西大の一戦で近畿大が勝てば、優勝決定の可能性がありました。しかし、関西大が敗れた為、優勝は持ち越しとなりました。

村西良太投手(4年/津名)を擁する近畿大と、森翔平投手(4年/鳥取商)、高野脩汰投手(3年/出雲商)らを擁する関西大による激しい優勝争いが続いています。10月18日から開催される関西大‐関西学院大戦で、関西大が勝ち点を得れば、関西大の優勝、勝ち点を落とした場合は、10月22日に行われる関西大‐近畿大の3回戦の勝者が優勝となります。

近畿大が優勝すれば、昨秋季リーグ以来、関西大が優勝すれば、2017年の秋季リーグ以来となります。優勝チームは10月26日から始まる神宮大会の代表決定戦に出場しますが、関西学生野球連盟は、今年のスーパーシード権を得ており、一勝すれば神宮大会に出場できます。

また、関西学生野球連盟では、京都大が現時点で勝ち点2つ、5勝7敗と健闘しており、史上初の4位確定の可能性が出てきています。

関西六大学野球連盟

■関西六大学野球連盟:http://www.kan6bb.jp/


大阪商業大 橋本侑樹投手

■大阪商業大

早々に優勝を決めた大阪商業大は、2季連続19回目の優勝です。とくにここ5年間では、春と秋を合わせて8回の優勝を達成しています。この秋季リーグでは、大阪経済大が追い上げを見せ、また、近年は低迷していた龍谷大も追い上げてきました。

結果的には、龍谷大が2位、大阪経済大が3位となり、大阪商業大が圧倒的な強さで勝ったといっても過言ではありません。

大阪商業大が誇るのは、なんといっても大西広樹投手(4年/大商大)、橋本侑樹投手(4年/大垣日大)の左右のエースでしょう。この2人で5戦全勝し、うち3つが完投です。

橋本投手が9月にノーヒットノーランをしたのは記憶に新しいところです。この両投手は、プロのスカウトが視察に訪れるほどですから、関西地区の優勝チームの中で、投手力に関しては大阪商業大がトップクラスです。

打線では、小野寺暖選手(4年/京都翔英)の他にも植田匡哉選手(4年/汎愛)、工遼汰選手(4年/広陵)ら力のある野手が多く、手強いチームです。

阪神大学野球連盟

■阪神大学野球連盟:http://www.hanshin-bbl.com/


天理大 井奥勘太投手

■天理大

優勝決定は、10月14日の大阪体育大戦までもつれ込みましたが、6‐4で勝利し、昨年春季リーグ以来19回目の優勝を決めました。

この秋季リーグでは、投手陣にやや不安があり、本来の持ち味が出せたとは言い切れない中、石原貴規選手(4年/創志学園)、山尾拓摩選手(2年/川之江)、大石航輝選手(3年/大阪桐蔭)、久後健太選手(2年/明徳義塾)ら主力打者が活躍を見せました。

特に石原選手は、捕手としてもチームを支えてきましたし、大石選手は、5本塁打を放ち最優秀選手に選出されました。山尾選手は5割の打率をマークするなどそれぞれ優勝に貢献しました。

神宮大会への代表決定戦では、10月26日に関西六大学野球連盟の大阪商業大と対戦します。桜木健次郎投手(4年/愛工大名電)、八木玲於投手(4年/敦賀)、森浦大輔投手(3年/天理)ら主力投手陣が、どこまで本来の力を出し切れるか、打撃陣が大阪商業大の投手を打ち崩すことができるでしょうか。

近畿学生野球連盟

■近畿学生野球連盟:http://www.kinkigakusei.shop/index.html


大阪市立大 伊澤由紘投手

■大阪市立大

和歌山大と優勝争いをしていた大阪市立大が、10月6日の最終戦で阪南大に勝利し(同日に行われた試合で和歌山大も大阪工業大に勝利)し、勝ち点は並んだものの勝率差で大阪市立大が2017年の秋季リーグ以来2年ぶり4回目の優勝を果たしました。

大阪市立大は、近年、近畿学生野球連盟の中でもレベルの上がってきているチームの一つです。古寺航投手(4年/市岡)、塘本武司投手(3年/八尾)ら、主力投手に加えて中心打者の大橋祥吾選手らがチームを支え、チームを優勝に導きました。

代表決定戦では、10月26日に京滋大学野球連盟の佛教大と対戦します。リーグ戦とは異なる短期決戦ではどんな試合を見せてくれるのか期待したいところです。

京滋大学野球連盟

■京滋大学野球連盟:https://keijidaigaku.com/WP/


佛教大 中山塁投手

■佛教大

10月14日の京都先端科学大‐佛教大の一戦は、前日の同カードで佛教大が逆転勝ちし優勝に王手をかけました。佛教大は中山塁投手(4年/岡山南)が先発のマウンドへ上がりました。

緊迫した試合展開の中、佛教大が序盤に2点を先制。必死に食い下がる京都先端科学大でしたがあと一本が出ず、木下隆也投手(2年/奈良大附属)、中山怜央投手(4年/奈良大附属)の継投で佛教大が4‐2で勝利しました。全ての対戦相手から勝ち点を得て昨年の秋季リーグに続いて55回目の優勝を果たしました。

今年の春季リーグも制し、神宮での選手権大会で初の準優勝と大躍進を見せましたが、秋季リーグでは、全国の舞台を経験したことで見違えるようにチームが生まれ変わりました。

打線はどこからでもチャンスを作り得点に繋げてきますし、投手陣は京滋のリーグ中で最も安定して信頼できるピッチングをしてくれます。

10月26日からの代表決定戦で近畿学生野球連盟の大阪市立大と対戦することが決まっています。