大学野球秋季リーグ展望と有望選手紹介

大学野球秋季リーグ展望と有望選手紹介 WATCH

大学野球秋季リーグ展望と有望選手紹介

スポーティ

まだ厳しい残暑が残る8月末に、関西地区で秋季リーグがスタートしました。順調に行けば10月中旬に各リーグの優勝校が決まります。11月開催の神宮大会に向けて熱い戦いが始まっています。

今回は、関西地区の各リーグの展望と選手の紹介をします。

関西学生野球連盟


立命館大 有村投手

首位争いは、近畿大を中心に関西大、立命館大が追う展開になっています。ここ数年、関西学生野球連盟はこの3校を中心に優勝が争われています。同志社大、関西学院大がなかなか勝てないのが心配なところです。

関西学生野球連盟を代表する選手として名前が浮かぶのは、立命館大の坂本裕哉投手(4年/福岡大大濠)でしょう。立命館大のエースとして春季リーグでは5勝(うち2完封)をマークし、6月の選手権大会にも出場しました。また、立命館大は、坂本投手とともに有村大誠投手(3年/秀岳館)との二枚看板で勝ち星を重ねてきました。

対する京都大のエースは藤原風太投手(4年/東海大仰星)です。奮闘するもなかなか打線の援護に恵まれず、春季リーグでは7試合に登板するも1勝5敗。完封勝利を記録しているだけに不運が惜しまれます。

関西六大学野球連盟


選手宣誓をした大商大 笹治主将

昨年の秋季リーグは京都産業大が制しました。しかし、ここ数年の関西六大学では大阪商業大が最も力のあるチームといっても過言ではありません。他チームとしては何としても大阪商業大の「独走」を阻止したいところです。しかし、独走阻止の期待がかかる京都産業大には若干の物足りなさがあり、名門の龍谷大にいたっては、ここ数年低迷したままです。

そんな中、大阪商業大の左腕・橋本侑樹投手(4年/大垣日大)が、9月15日の京都産業大戦でノーヒットノーランを達成しました。打者30人に対し、108球で9奪三振3四死球の堂々とした内容です。同リーグでのノーヒットノーラン達成は、9年ぶりとなります。

橋本選手は、春季リーグに4試合に先発登板し1勝を挙げています。また、チームには最優秀投手賞を4度受賞している右腕・大西広樹投手(4年/大商大高)もいます。二人のエースの活躍に期待がかかります。

大阪商業大は、小野寺暖選手(4年/京都翔英)、植田匡哉選手(4年/汎愛)らハイアベレージヒッターも擁するなど他校を圧倒する戦力が揃っています。

阪神大学野球連盟


天理大 八木投手

リーグ戦では、順位が大幅に入れ替わることも珍しくなく、ファンの視点とては面白いリーグといっていいかもしれません。しかし、確実に優勝を狙えるのは、今春季リーグ優勝の大阪体育大、昨年秋季リーグを制し神宮大会でベスト4の関西国際大、それに天理大の3校です。

今秋季リーグもこの3校を軸に首位争いが行われそうです。しかしながら、関西国際大や甲南大、大阪産業大も決して侮れない存在です。優勝が決まるまでは目が離せません。

大阪体育大は、小川祐一郎投手(4年/南部龍神)、森山弦暉投手(3年/日南学園)らがチームを引っ張ってきました。さらには、位田遼介投手(1年/履正社)がリリーフで登板する機会があり、新戦力の台頭にも期待が高まります。

これに対し天理大は、八木玲於投手(4年/敦賀)、森浦大輔投手(3年/天理)の両エースを軸に勝ち抜いています。

近畿学生野球連盟


奈学大 大畑投手

数年前までは奈良学園大の一強時代が長く続いてきました。しかし、2017年春季リーグに和歌山大が初優勝して以降、2017年秋季リーグの大阪市立大が優勝、今年の春季リーグには大阪工業大が制するなど、リーグ全体のレベルが上がっています。

対して奈良学園大は容易に勝たせてもらえず、非常に面白くなっています。9月15日現在、第3節まで終了し、勝ち点2で阪南大(5勝2敗)、大阪市立大(4勝2敗)、和歌山大(4勝3敗)の3校、奈良学園大は勝ち点1の3勝4敗で負け越しています。

近畿学生野球連盟で最も注目の選手は、奈良学園大の菅田大介選手(4年/京都共栄学園)です。今年は、野手と投手の二刀流に挑戦しています。身長が187㎝あり体格にも恵まれています。

投手としては、試合終盤にマウンドへ上がることもあり、春よりも安定したピッチングに思えます。打者としての素質も充分にあり、今春は首位打者にもなりました。今秋季リーグでは、他チームからやや封じられている感があります。奈良学園大の得点力の低下はこの辺りに原因がありそうです。

投手の注目選手は大畑理暉投手(3年/履正社)。エースとしての風格があり、さらなる活躍に期待したいところです。

京滋大学野球連盟


佛教大 中山玲央投手

京滋大学野球連盟の中で、今秋季リーグで最も期待したいのは、6月の選手権大会で惜しくも準優勝に終わったものの、大きな躍進を遂げた佛教大です。突出した選手こそいないものの、春季リーグ開幕以降、全員野球で戦ってきました。京滋大学野球連盟の中では、投手陣が比較的安定しているように感じました。

秋季リーグも中山玲央投手(4年/奈良大附属)、中山塁投手(4年/岡山南)や長井智哉投手(4年/東海大仰星)、福森建投手(4年/水口)など、これまでチームを支えてきた4年生とともに、木下隆也投手(2年/奈良大附属)を中心に戦います。

なかでも中山玲央投手はエースとしての存在感があります。打線のつながりも良く、どこからでも点を取れるのが特徴です。OBとして、9月14日にノーヒットノーランを達成した中日ドラゴンズ・大野雄大投手がいます。

佛教大と首位を争うのが京都先端科学大です。エースの足立直投手(4年/綾部)を中心に勝ち進みそうです。びわこ成蹊スポーツ大も奮闘し三つ巴の首位争いになれば、更に面白くなりそうです。