TikTok&YouTubeの登録者が10万人突破!川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略

TikTok&YouTubeの登録者が10万人突破!川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略 SUPPORT

TikTok&YouTubeの登録者が10万人突破!川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略

スポーティ

B.LEAGUEに所属するプロバスケットボールチームの川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略が注目を浴びています。
2018年にディー・エヌ・エーに運営権が移り、SNSやデジタルマーケティングを強化したことで、集客やプロモーションに成功しました。さらに2022年3月12日に開催された天皇杯決勝では72-82で千葉ジェッツを相手に優勝を飾り、勢いに乗っています。

今回は川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略について紹介します。

若年層にリーチ!100万再生越えの動画も

公式YouTubeチャンネルの登録者数がBリーグだけではなく、Jリーグの全クラブ公式チャンネルにおいて初めての10万人突破。また、TikTokに関してもフォロワーが10万人を突破し、全プロスポーツクラブにおいて読売ジャイアンツ(プロ野球)に次ぐ2位を記録しました。

公式YouTubeチャンネルに関してはバスケをテーマにした漫画作品の再現動画や、バスケYouTuberと共演した企画などが再生数上位に並んでいます。

以下の動画は「【検証】プロなら黒子のバスケの技を完全再現できる説」。130万再生を記録しました。

直近1年間のデータでは、チャンネル登録者の年齢は13歳から24歳までが全体の4割を占め、これまでの試合の来場者のメイン層とは異なり、若年層にリーチできていることがわかります。

実際にYouTubeでの施策がチケット販売にも大きく影響しており、ホームゲームの初来場者へのアンケートによると「来場前に接触したメディア」として「クラブ公式YouTube」を選択した回答が全体の4割〜5割と、常に1位になっているそうです。

プラットフォームによって、コンテンツの内容も工夫しています。YouTubeは、挑戦系や検証系などのエンタメ要素の強い動画コンテンツ、TikTokは、初めて見る方を重視した短尺のプレー映像、TwitterやInstagramは既に川崎ブレイブサンダースを知っている方向けのコンテンツ運用、などSNSを意識的に使い分けているそうです。

その結果、コロナ禍で会場の収容率の50%までの入場制限があり、各クラブ20代のチケット購入者実数が減少している中、川崎ブレイブサンダースは購入者実数が増加。デジタル施策を通して若年層の観戦者の集客に成功しています。

NFTを活用したゲーム「PICKFIVE(ピックファイブ)」

現在、川崎ブレイブサンダースがもっとも力を入れているのは「PICKFIVE(ピックファイブ)」というブロックチェーン技術を用いて開発されたゲームです。試合+αの取り組みで、ファンや観客に対して新たな観戦体験の提供を行っています。

「PICKFIVE(ピックファイブ)」は、試合で活躍する選手を予想するゲームです。予想した選手の活躍度に応じてスコアを獲得できます。スコアを他のユーザと競って、ランキングに応じたポイントを貯めることで、今後NFTカードやサイングッズといった景品と交換できるようになります。

導入から1ヶ月で約4,000人が登録したとのこと。観戦を楽しむだけではなく、予想した仲間で試合中のコミニュケーションのきっかけにもなりそうで、今後の盛り上がりに期待が持てます。