日本最速を決めるモータースポーツ「SUPER FORMULA」がいよいよ開幕!

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日本最速を決めるモータースポーツ「SUPER FORMULA」がいよいよ開幕!

スポーティ

F1のようにレースをするために作られたレーシングカー「フォーミュラカー」で競われるレースが日本にもあることをご存知ですか?その名前はSUPER FORMULA。日本最速の男を決めるレースですが、近年あまりのレベルの高さに海外からも熱視線を集め、多くの海外選手も参戦する日本が世界に誇るモータースポーツです。

純粋なスピードを競い合う「最速」の称号をかけた戦いは言葉を失うほど圧巻で、知らず知らずのうちに魅せられてしまうほどかっこ良く、激しく、フェアで熱いスポーツです。

今年のSUPER FORMULAも今月にいよいよ開幕!開幕戦を前にSUPER FORMULAについて紹介します。

TOP写真 Photo by Takayuki Suzuki

SUPER FORMULAとは?

フォーミュラカーレースとは、オープンシングルシーターという一人乗りの競技専用車両(フォーミュラカー)で行われるレースのことです。市販車を改造して行うGTカーレースと違い、競技のためだけに作られたマシンを用いてのレースですので、ドライビングテクニック、純粋な速さを競うカテゴリーになります。

日本のトップフォーミュラは、1973年のF2000選手権から始まり、幾度も名称を変えながらも進化してきました。日本のフォーミュラカーレース出身でのちにF1ドライバーとして活躍した選手は多く、常にレベルの高いレースが行われてきました。

全日本選手権とはいえ、レベルの高いレースを世界に発信していくため、2016年にSUPER FORMULAという名称に変更されます。

F1を経験した日本人ドライバーやF1を目指す若手ドライバー、他のカテゴリーで世界を転戦している猛者たちが集まったSUPER FORMULAは、現在世界中のレーサーが注目するくらいのハイレベルなカテゴリーなのです。

SUPER FORMULAは、今年も去年と同じく全7戦、6つのサーキットを転戦して開催されます。レースは土曜日に予選、日曜日に決勝レースが行われます。土曜日に行われる予選はノックアウト方式を採用されており、最初に行われる予選Q1は全20台の内、上位12台がQ2に進出(決勝レースのスタート順位13位から20位まで決定)、予選Q2では12台の内、上位8台がQ3に進出(決勝レースのスタート順位9位から12位まで決定)そしてQ3に進出した上位8台でポールポジションを争います。

決勝レースは250km(90分制限)で行われます。

今年のみどころは?

今年からSUPER FORMULAで使われるマシンが新しくなります。今年から導入される「ダラーラSF19」は、今まで以上のポテンシャルで、コーナリングではF1にも引けを取らないほどの速さを誇るといいます。

大きな変化は、今年から採用されたHALO(ヘイロー)です。HALOとはドライバーの頭部を保護するもので、すでにF1やF1直下のカテゴリーで採用されています。SUPER FORMULAでは、初めての採用となりますが、視認テストも無事に行われました。F1でもHALOのおかげで大きな事故を防げた事例がありましたので、日本でもドライバーの安全がさらに確保される良いレギュレーション変更となりました。

そしてSUPER FORMULAには独自のシステム、オーバーテイクシステム(OTS)というものがあり、これまでレース中に5回使用(1回の作動時間が20秒)が認められていました。オーバーテイクシステムを作動させると決められていた燃料流量が一時的に増え、エンジン出力が50馬力ほどアップします。

ドライバーは前のマシンを抜きたい時や、後ろから迫ってくるマシンに抜かれたくない場面で使用します。オーバーテイクシステムを使用中はドライバーの頭部の上にあるロールバーのLEDが点滅する仕組みになっており、ひと目でオーバーテイクシステムを使用したかどうかがわかります。レース中にドライバーの心理がわかる面白いシステムなので、レース中はドライバーの頭部に注目してみてください。

そんなレースを盛り上げる要素のひとつ、オーバーテイクシステムも今年からルールが変わりました。これまでレース中に5回使用が認められていましたが、今年からは上限100秒までの任意回数使用に変更となりました。これまでのように使える残量が回数ではなく、時間になりますので、LEDによる使用状況表現も残り20秒までが緑色、残り20秒から0秒が赤色で表現されます。ドライバーがどのようにオーバーテイクシステムを使うのかにも注目です。

参戦ドライバーも大注目。去年チャンピオンを獲得した山本尚貴に、元F1ドライバーで現在WEC(世界耐久選手権)で活躍している中嶋一貴や小林可夢偉など世界基準のドライバーが今年も参戦します。

注目は今年から参戦するルーキー達。去年F1直下のカテゴリーであるF2(Formula2)で戦った福住仁嶺と牧野任祐が大きく成長して日本のトップカテゴリーに帰ってきました(福住は去年SUPER FORMULAにスポット参戦している)。

さらにF1を狙う若手有望株のダニエル・ティクトゥムやF2で抜群の速さを見せたアーテム・マルケロフ、日本でも速さを見せていたアレックス・パロウ、DTM(ドイツツーリングカー選手権)でメルセデスから参戦し活躍したルーカス・アウアーにF1で「空力の鬼才」と呼ばれる天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイの息子、ハリソン・ニューウェイなど話題性十分の面子が出揃いました。

海外勢だけではなく、全日本F3選手権で圧倒的な成績を残しチャンピオンに輝いた坪井翔も今年SUPER FORMULAにステップアップします。才能に満ち溢れたルーキー達がSUPER FORMULAでどのような走りを見せてくれるのかに注目です。

レーススケジュール

ラウンド
日程
サーキット
開催場所
開幕戦
2019/4/20-21
鈴鹿サーキット
三重県
第2戦
2019/5/18-19
オートポリス
大分県
第3戦
2019/6/22-23
スポーツランドSUGO
宮城県
第4戦
2019/7/13-14
富士スピードウェイ
静岡県
第5戦
2019/8/17-18
ツインリングもてぎ
栃木県
第6戦
2019/9/28-29
岡山国際サーキット
岡山県
最終戦
2019/10/26-27
鈴鹿サーキット
三重県

観戦・視聴方法

名称
料金
公式サイト
JSPORTS
3000円程度/月々(税抜き)
https://www.jsports.co.jp/motor/super_formula/
JSPORTSオンデマンド
1800円程度/月々(税抜き)
https://jod.jsports.co.jp/motor/super_formula
スーパーフォーミュラ(BS)*¹
無料
http://www.bsfuji.tv/superfomuralive/pub/index.html
スーパーフォーミュラ GO ON!(BS)*²
無料
http://www.bsfuji.tv/superfomura/pub/index.html
Yahoo! GYAO!*³
無料
https://gyao.yahoo.co.jp/p/00830/v09524/

*¹:決勝日17:00〜18:55に放送。最終戦のみ生放送
*²:レースではなくドライバーや監督をゲストに迎えるトーク番組
*³:決勝レース10日後に配信開始

日本が世界に誇る日本最速バトル

日本最速の称号を争うSUPER FORMULAですが、今やそのレベルの高さ故F1を目指す海外の有望な若いドライバーからも注目されています。日本のモータースポーツの認知度はまだまだですが、世界でも稀にみるハイレベルな戦いを私たちは国内で見ることができるのです。

専門チャンネルだけではなく、モータースポーツ初心者の人にもわかりやすく解説してくれるBSでの無料放送もありますので、一度ご覧になってみてください。そしてテレビで興味を持った方はぜひ現地に足を運んでみてください。

300km/h以上のスピードで行われる限界ギリギリのバトルは見る者全てを圧倒します。現地では憧れのドライバーにサインや握手ができるファンサービスにレース関係者がレースの裏側を語るトークイベント、ご当地ならではの絶品グルメなど、みんなの「楽しい」が沢山あります。現地観戦される方はぜひ自分の「楽しい」を見つけてレースを楽しんでください。

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