30万人動員!アメリカの一大スポーツイベント「インディ500」とは?

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30万人動員!アメリカの一大スポーツイベント「インディ500」とは?

スポーティ

クルマ、バイクなど機械的な原動力によって動く乗り物で争われるスポーツ、それがモータスポーツです。世界で多くのモータスポーツが行われていますが、1世紀以上の歴史を誇るレースが、アメリカで行われています。世界でもっとも長く行われているレース、それが「インディ500」です。

F1グランプリの「モナコGP」、WEC(世界耐久選手権)のル・マン24時間耐久レースと並び「世界三大レース」に数えられるインディ500。今回はインディシリーズ(北米を中心に行われるアメリカを代表するフォーミュラカーレース)の一戦に組み込まれているインディ500についてご紹介したいと思います。

メイン写真 Photo by Stephen M.Scott

インディ500とは?

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インディ500とは、インディアナポリス500マイルレースのことで、初開催は、なんと1911年!世界大戦中は、開催されず、今年は102回大会を迎えました。レースの舞台、インディアナ州は、アメリカの自動車産業と共に発展した町です。インディ500は、自動車を愛する人達が作り、守ってきたレースでもあります。

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インディ500が行われるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、F1のような複合コーナーがあるサーキットではなく、楕円形のサーキットでとてもシンプルです。1周およそ4kmのコースを200周、距離にして500マイル(約800km)を最高時速380km/hというスピードで駆け抜けます。800kmというと東京-広島間くらいです。東京から広島にたった3時間でついてしまう、そう考えただけでいかにすごいスピードで戦っているかお分かりになると思います。

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レーシングドライバーなら誰もが憧れる世界三大レース。そのうちの一つに数えられるインディ500に勝つことは、ドライバーにとって最高の栄誉です。優勝者は約3億円の賞金が与えられ、歴代の優勝者全員の顔と名前がデザインされた優勝カップに自らの顔と名前が刻まれるのです。

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インディ500の魅力とは?

これはインディーカーシリーズ全体で言えることですが、インディカーのボディは、全車共通のエアロキットを使用しなければならず、エンジンもホンダかシボレーの2社のみが供給しています。限りなく同じマシンでのレースということで、勝敗がつくのは、マシンをセットアップするメカニックの技術力と、ドライバーの腕になります。マシンの性能差がないので、純粋に優れたドライバー、チームがわかるのが魅力の一つになります。

F1をはじめ、ほとんどのモータースポーツのスケジュールは金曜日から日曜日までと週末に行われます。しかしインディ500に関してはなんと2週間以上もあります!練習走行だけで5日間もあります。スピードがとても高く、大きな事故になれば命に関わります。重大なアクシデントに繋がらないよう、セッティングを決める練習走行は多めに確保されています。

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予選は2日間行われます。他のモータースポーツの予選では、サーキット1周のタイムを競いますが、インディ500は4周走り、その平均速度で順位が決まります。予選ではとにかく速さが必要になってきます。速さを求めすぎると安定性を失い、安定性と求めすぎると速度が出ません。

速さと安定性、この2つの絶妙のバランスを探し出せるかが、ドライバーとメカニックの腕の見せ所です。部品を1mm変えるだけで車のバランスが変わってしまうほどレーシングカーは繊細です。速さを出せたドライバーとチームは良い仕事をしたことになります。

先ほども触れましたが、380km/hものスピードで争われるインディ500。その迫力はものすごく、インディ500の1番の魅力と言っていいでしょう。あまり凄さが伝わりにくいテレビで観ても圧倒されるスピードで、現地で目にした時は度肝を抜かれるに違いありません。

これほどのスピードは、特別なトレーニングを日々行なっているドライバーでなければ耐えることができません。コーナー進入時には、体に4G(体重の4倍もの力)もの力が加わります。強烈な重力により血液が脳にいかず、グレーアウト(視界が狭くなっていき、最悪失神してしまう場合も)してしまう恐れがあります。

そのため、ドライバーはコーナー中に、一瞬息を止めること(フック呼吸)により、腹圧が上げ、心臓に多くの血液を流します。それにより心拍数が上がり、多くの血液を脳に届けています。

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目に見えないことですが、ドライバーは極限の中でレースを行なっているのです。ドライバーがどのような環境で激しいバトルを繰り広げているかを知ると、見方が変わってくるかもしれません。

日本人、アジア人初の優勝という偉業を成し遂げた佐藤琢磨

2017年、日本人で唯一インディカーシリーズに参戦している佐藤琢磨選手が、日本人・アジア人として初めてインディ500を制しました。

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佐藤選手は、レースをはじめて、たった5年でモータースポーツの世界最高峰F1にたどり着き、表彰台獲得など多くの記録を残した日本を代表するレーシングドライバーです。

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2010年からインディカーシリーズに参戦。2012年のインディ500では、2位を走行していましたが、ファイナルラップにトップの選手に果敢に仕掛けるも失敗、リタイアしてしまった過去があります。

「No Attack No Chance」は佐藤選手の信念です。あと一歩というところで優勝することができなかった佐藤選手。しかし2017年、ついにインディ500制覇という快挙をやってのけたのです。

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日本であまりメジャーとは言えないモータースポーツ。さらに日本では、専門チャンネルでしか見れないインディ500ですが、日本人初の快挙に、日本でも連日報道されました。今年のインディ500はリタイアに終わってしまいましたが、先日現在所属しているチームから、来年も継続参戦すると正式なリリースがありました。

今年は、インディカーシリーズ第16戦で、去年のインディ500以来の優勝を果たしました。来年も佐藤選手に目が離せません!アメリカで、世界で認められた日本人ドライバーの活躍を、皆さんもこれから注目してみてください!


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