体を動かして若々しい体を手に入れよう!
DO体を動かして若々しい体を手に入れよう!
「いつまでも若々しく健康でいたい」きっと誰もが抱いたことのある思いではないでしょうか。“若々しく”と“健康”は無関係のようで関連している面が多いと考えています。これらを叶えてくれるのが、“運動”です。
“運動と老化”の関係については、活性酸素を産生することから老化を進めるので良くないという意見もありますが、運動することで抗酸化酵素(活性酸素を除去する)の働きが高まる効果もあります。今回は、水分量の面から“運動と老化”について考えていきたいと思います。
加齢によって細胞の水分量が減少する
赤ちゃんの肌を思い浮かべてください。柔らかく弾力があり、見てわかるほどに潤いがありますよね。体内の水分量は年を重ねるごとに少なくなっていきます。これは細胞が保持できる水分量が少なくなることや、細胞の数自体が減ることが関係しています。
体内水分量が少なくなることは、脱水症になりやすい一因でもあります。また、細胞の水分量が減ると細胞機能の低下にも繋がり、様々な健康被害に影響を与えることが考えられます。
では、水分量の変化を見ていきましょう。
◇年代による水分量の違い(体重あたりの割合)
・胎児:約90%
・新生児:約75~80%
・子ども:約70%
・成人男性:約60%(成人女性:約55%)
・高齢者:約50%
※男性と女性とでは、一般的に女性の方が水分量は少なくなります(体脂肪量が多いため)。
年齢や性別だけでなく、水分量は体脂肪量に強く依存するため、体型によっても個人差が大きくなります。痩せている人と太っている人では、太っている人の方が体重あたりの水分量は少なくなります。
お母さんのお腹の中から外に出た新生児の時と65歳以上の高齢者になってからを比べると、約30%も水分量が減っています。これは、とても大きな変化ですよね!
“脂肪”と“筋肉”で保持できる水分量はこんなに違う!
“脂肪”と“筋肉”では、蓄えられる水分量に大きな差があります。これを知っておけば、自分の体内水分量をおよそ予測することもできますし、夏場の水分補給にも役立ちます。
◇含まれる水分の割合
・脂肪細胞:約10~30%
・筋細胞:約70~80%
脂肪細胞は、約10~30%しか水分を含みませんが、筋細胞には約70~80%もの水分を蓄えることができます。
筋肉を付けるとメリットがたくさん!
加齢により、減っていく体内の水分量ですが、筋肉を付けることで増やすことができます。これは、見た目年齢だけでなく、脱水症を防ぐ面からもメリットと言えるでしょう。
また、体内水分量を増加させてくれる以外にも、筋肉をつけることによるメリットは、たくさんあります。見た目年齢には、姿勢も大きく関わりますが、姿勢を保持する力が付くことで若さを保つことができます。また、肌の調子を良くしてくれたり、認知機能の低下を防いでくれるといったことなども挙げられます。
さらに、筋肉は “いくつになってからでも増やすことができる”ので年齢によって諦める必要はありません! 100歳時代と言われる現在で、100歳になってからでも効果を出すことができるというのは大きな魅力だと思っています。
運動をしたいけれど、なかなか重い腰が上がらない方や、始めても続かないという方も、少しのことで構いません。楽しめることで構いません。続けられそうなことを見付けて、若々しく健康な体を作っていきましょう!!