筋肉を増やしたい!増量期に摂るべき食事のポイントは?

筋肉を増やしたい!増量期に摂るべき食事のポイントは? DO

筋肉を増やしたい!増量期に摂るべき食事のポイントは?

スポーティ

競技を行っていると、パフォーマンスを高めるために筋肉を増やすことが重要になることがあります。例えば柔道や重量挙げは、筋肉が多い程、大きい力が発揮できるので、筋肉をつけることでパフォーマンスが高まります。

また、筋肉を美しく見せるボディビルやフィジークでは、筋肉を大きくすることは必須です。筋肉を大きくするには、筋トレは欠かせません。しかし、それ以上に重要なのが、食事です。

私たちの体は、食べたものを体に吸収することで作られています。そんな食事をおろそかにすると、いくらトレーニングを積んでも、筋肉をつけることはできません。

今回は、筋肉を増やす増量期には、どのような食事を摂ればいいのかを紹介していきます。

摂取カロリーは消費カロリーよりも多く

Embed from Getty Images

ダイエット中は、摂取カロリーが消費カロリーより少なくなることで、脂肪が減っていきます。しかし、筋肉を増やしたい場合は、摂取カロリーは消費カロリーを上回るようにしましょう。

体内で筋肉を作り出すには、エネルギーが必要となります。家を作る材料があっても大工さんがいなければ家が完成しないのと同じで、タンパク質という筋肉の原料があっても、筋肉を作るためのエネルギーがなければ、筋肉は大きくなりません。

筋肉を大きくするためには、しっかりとエネルギーを摂取するようにしましょう。

とはいえ、1日にどか食いしたからといって、急に筋肉が大きくなる訳ではありません。筋肉はゆっくりと大きくなるので、余分に摂取したエネルギーは脂肪に変わってしまいます。

一般的な成人男性は、1日に約2500kcal消費します。運動の習慣があればそれよりも多い約3000kcal消費します。筋肉をつけたいなら、これよりも500〜1000kcal多くエネルギーを摂取しましょう。

PFCバランスを意識せよ

Embed from Getty Images

筋肉を大きくするには、摂取カロリーをしっかり確保することが重要です。しかし、食事のエネルギー源としては炭水化物、脂質、タンパク質の3種類があります。一体これら3つのバランスはどのように設定すればいいのでしょうか。

まずは筋肉の原料となるタンパク質についてです。結論から述べると、タンパク質は体重1kgあたり2g以上摂取するように意識しましょう。体重が70kgの方なら1日に140g以上のタンパク質を摂取しましょう。

この量がどのくらいかというと、トレーニングを行っていない、一般の方に推奨されている量の約2倍となります。そのため、意識的にタンパク質を摂取しないと達成できない量です。

タンパク質源としては、肉類や魚類といった食品が挙げられます。食事からのみではこの量に達するのは少し難しいので、プロテインなども活用しましょう。

次に脂質についてです。炭水化物、タンパク質は1gあたり4kcalなのに比べ、脂質は1gあたり9kcalと高く、効率的なエネルギー源と言えます。しかし、摂取しすぎると脂肪に変わってしまいます。そのため、摂りすぎは禁物です。

脂質は1日に50〜80g程度にとどめるように心がけましょう。また、脂質の種類として、不飽和脂肪酸と呼ばれる脂肪酸が多く含まれる油を摂るように意識しましょう。

最後に炭水化物についてです。炭水化物は糖質と食物繊維の2つを合わせたもののことを言います。

食物繊維は1日20gを目安に摂取しましょう。少なすぎると便秘の原因となり、栄養素の消化吸収に問題が生じ、筋肉を大きくするのにマイナスに働きます。

糖質は、体内では主にエネルギーを作り出す働きをします。増量期には、糖質がエネルギー源となり、筋肉を大きくしてくれます。

糖質制限という言葉があるように、糖質は太ると思われがちですが、筋肉を大きくするには欠かせない栄養素だということを覚えておきましょう。

糖質の摂取量は、目標とする総摂取エネルギーとタンパク質、脂質の摂取量から計算します。

例えば、総摂取エネルギーを4000kcalに設定し、タンパク質は1日に140g、脂質は1日50g摂取すると決めれば、糖質の摂取量を計算することができます。

タンパク質は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalあるので、タンパク質と脂質からのエネルギー摂取量を計算すると、140×4 + 50×9 = 1010kcalとなります。そのため残り約3000kcalを糖質から摂取する必要があります。糖質は1gあたり4kcalあるので、糖質は約750g必要と計算できます。

食物繊維に関しては、エネルギーがほとんどないので、計算に含めなくても構いません。このような計算を行い、1日に摂取すべき糖質、脂質、タンパク質の量を把握しておきましょう。

サプリメントに頼らない

Embed from Getty Images

ネットには様々なサプリメントが売られていて、サプリメントに関する口コミも多く載せられています。そうしたものを見ると、そのサプリメントを飲むだけで筋肉がつくように感じるかもしれませんが、実際はそうではありません。

サプリメントは、あくまで補助的に飲むものと考え、トレーニングと食事を重視しましょう。サプリメントから全ての栄養を摂取するのではなく、食事から補えないものをサプリメントで補う、というのがベターです。

サプリメントにはアミノ酸系のものや、ビタミン、ミネラル系のものなど様々なありますが、自分に足りていないと思うものを選ぶようにしましょう。何度か増量を繰り返す内に、必要ないと感じるものや、これを追加しようと感じるものもあるので、適宜調整するようにしましょう。

3時間おきに食事を摂ろう

Embed from Getty Images

筋肉は1日の中で合成と分解が起こります。合成に傾けば筋肉は増えますし、分解に傾くと筋肉は減ります。

増量期は、筋肉が合成に傾く時間を長くすることで、効率的に筋肉を増やすことができます。筋肉の合成のスイッチをオンにするのは、mTORというタンパク質です。このmTORというタンパク質を活性化させるには、栄養状態がよくないといけません。空腹状態になるとmTORが活性化されず、筋肉が分解に傾いてしまいます。

普段は1日3食を基本に食べていると思いますが、これだと食事と食事の間隔が8時間程空くこともあります。そうすると体は空腹状態になり、筋肉の分解が進みます。こうしたことを防ぐために、3時間おきに食事を摂るのがよいです。朝昼晩以外は軽食のように、軽く食べるだけでも構いません。

食べるものとしては、タンパク質がある程度含まれているものを選びましょう。こうすることで、筋肉の分解を抑え、効率的に筋肉を増やすことができます。

問題となるのが、寝ている間です。寝ている間は何も食べられないので、体は空腹状態になり、筋肉の分解が進みます。これを防いでくれるのが、ソイプロテインです。ソイプロテインは消化吸収が遅く、寝ている間にゆっくりと体内に吸収されます。そのため、ソイプロテインを飲むと、ある程度何も食べなくても空腹状態になりません。寝る前はソイプロテインを飲んで、筋肉の分解を抑えましょう。

筋肉を増やすには、トレーニングだけでなく食事も重要となります。一言に食事といっても、これだけたくさんポイントがあります。今の食事を見直して、筋肉をたくさんつけていきましょう。


Sportie.comは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

スポーツ栄養学 筋肉 運動生理学 食事