高校野球地区大会リポート 滋賀・奈良大会編
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高校野球地区大会リポート 滋賀・奈良大会編
第108回となる全国高校野球選手権大会。全国各地で甲子園を目指しての熱戦が繰り広げられ、49の出場校が決まりました。今回は滋賀大会と奈良大会をリポートします。なお、全国大会は8月5日から18日間、阪神甲子園球場で開催されます。
滋賀大会
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優勝校 八幡商 15年ぶり15回目(甲子園出場は8回目)
滋賀大会では、八幡商と彦根総合による県立高対決となりました。勝てば夏は初出場の彦根総合でしたが、6対2で八幡商に軍配があがりました。八幡商は4回に5番の辻出愛輝選手(3年)がライトスタンドへ本塁打を放ち先制し、追いつかれるも5回には彦根総合の失策も絡み5対2と突き放し、そのまま逃げ切りました。また、八幡商は背番号11の久保田渓五投手(2年)が先発、4回からエースナンバーの田上晴也投手(3年)を投入、2失点で切り抜けました。彦根総合は八幡商の8本を上回る12安打を放ちましたが、得点にはつなげられませんでした。八幡商はノーシードから勝ち上がりました。
昨年夏は綾羽が初出場しましたが、今年は準々決勝で八幡商の前に敗退。今春のセンバツに出場した滋賀学園は準々決勝で滋賀短大附属に11対4と7回コールドで、同じくセンバツに出場の近江も準々決勝で彦根総合に5対2で敗れています。
滋賀県下の注目校

今大会ではまだ甲子園出場経験のないチームも健闘しました。滋賀短大附属と立命館守山です。
滋賀短大附属は昨年のセンバツに初出場するも夏はまだ出場経験がありません。昨年は3回戦で伊香に敗れ、今年の春季滋賀県大会は初戦で敗退しています。そんな中、今大会は順調に勝ち上がり準々決勝では滋賀学園にコールド勝ち。準決勝で八幡商に接戦で惜しくも敗れました。
滋賀短大附属の試合を筆者が現地で観戦したのは2回戦でした。エースの西村健吾投手(3年)は打線を確実に打ち取る投球をするタイプです。この試合では打線もうまく繋がり、投打のバランスが整っている印象がありました。筆者が今後期待しているチームの一つです。
立命館守山は、今大会ベスト8入りするも彦根総合の前に5対1で敗退。昨年もベスト8まで勝ち進みましたが近江に敗れました。2021年と2022年は惜しくも準優勝(この時ともに近江が優勝)しています。これからの躍進が期待されます。
滋賀といえば近江か滋賀学園が勝ち進むという印象がありましたが、昨年は綾羽が初出場。今年は八幡商が15年ぶりの出場、公立高の出場は2017年の彦根東以来9年ぶりになります。
滋賀の代表校はまだ甲子園での優勝がありません。今年こそ滋賀へ優勝旗を持ち帰ってもらいたいですね。
奈良大会
>>奈良県高等学校野球連盟
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優勝校 天理 2年連続34回目(甲子園出場は31回目)
7月27日に行われた決勝戦は天理と奈良大附属の対戦。天理は長尾亮大投手(3年)、奈良大附属は新城楓雅投手(3年)が先発。ともにエースです。
奈良大会決勝は強豪対決となりました。投手戦が予想されましたが、初回、天理打線が新城投手の立ち上がりを攻め長短打であっさりと2点を先制。6回には関村偉千陽選手(2年)のセンター越えの3点本塁打が飛び出し、7回にも追加点があって8対0と天理が奈良大附属を大きく突き放して2年連続の優勝を果たしました。
奈良大附属は長尾投手を攻略することができず、また天理の堅い守備にも阻まれました。奈良大附属の新城投手は球威のあるストレートが印象的でしたが、天理打線を抑えることができず7回途中に降板するまでに12安打8失点を許しました。一方の長尾投手は110球で完封し許した安打は5安打でした。
天理が一歩飛びぬけた存在か

優勝した天理は初戦の橿原に続いて大和広陵、奈良商工、王寺工と順に勝利して決勝まで勝ち上がってきました。大和広陵戦では、1点リードされた終盤の7、8回に計7点を奪い、7対1と快勝、またこの試合では3人の投手による継投で切り抜けました。
惜しくも準優勝の奈良大附属は3回戦でセンバツ出場の智辯学園と対戦。この奈良大附属と智辯学園の試合は、奈良大附属が新城投手、智辯学園が杉本真滉投手(3年)の両エースの先発で始まりました。激しい得点の奪い合いになり、9対6で奈良大附属が逆転勝利しました。杉本投手は7回に堤健太朗選手(3年)から同点となる本塁打を浴び、この回限りで降板。奈良大附属は勝利したものの合計8つもの失策があり、課題の残る試合でもありました。
今大会では、優勝した天理に加え奈良大附属、そして智辯学園がそれぞれ素晴らしいエースを擁しており、力のあるチームだという印象でした。その中でも天理の実力が一歩抜きんでていたといえる大会でした。また、ベスト4入りした橿原学院、畝傍の秋季大会以降の健闘に期待したいですね。
今年も昨年以上に暑い中での大会

今年は昨年以上に暑い夏になっています。猛暑の中で開催された高校野球の各地区大会。滋賀大会、奈良大会ともに例外ではなく選手の足がつるなどの体調不良が続出し、その度に試合が中断するというシーンが頻繁にみられました。
7月20日のさとやくスタジアムの奈良大会では、第3試合目に奈良大附属対智辯学園の試合が行われました。智辯学園の杉本投手が試合後半、マウンド上で足がつったような素振りをみせ、試合が一時中断しました。この試合で数人の選手が体調不良に見舞われたようです。
当初、この試合は14時開始予定でしたが前の試合が長引き、始まったのが15時25分。最も気温が高く、加えて西日が三塁側の智辯学園ベンチに差し込む時間帯とも重なりました。試合が終わったのが3時間2分後の18時27分のこと。この日の橿原市は晴天で36.8度まで気温は上昇し、ほぼ無風という厳しい状況での試合でした。
筆者は毎年、この時期の高校野球地区大会を見てきていますが、危険な暑さの中で高校野球をすることを再考する時期に来ていると考えます。7イニング制導入も検討されていますが、試合時間が多少短くなったところで酷暑に変わりはありません。地方球場でできる対策にも限度があるでしょう。
現在、各地区大会は春、夏、秋と年3回開催されていますが、これを春と秋の2回に再編していいのではないのでしょうか。これなら9イニングで開催することも可能でしょうし、仮に7イニングにということなら大学野球のようにリーグ戦方式導入で選手の出場機会を増やせばいいのではとも考えます。甲子園大会(全国大会)も8月にこだわる必要もなくなってくるでしょう。
選手や審判、応援の保護者、学校関係者のためにもよりよい方法に進んでいくことを期待したいです。


