世界選手権が日本で開催! “ブラインドサッカー”を応援しよう!
SUPPORT世界選手権が日本で開催! “ブラインドサッカー”を応援しよう!
芝生の上の格闘技とも言われるブラインドサッカー
激しく体と体がぶつかり合い、トップスピードに近い速さのドリブルで相手陣内を突破し、強烈なシュートを繰りだす──。
試合会場に足を運べば、あなたは驚きを隠せないでしょう。彼らは本当に目が見えていないのか、と。
テレビや雑誌などのメディアで紹介されることも増えてきた、視覚障害者のためのサッカーが“ブラインドサッカー”です。2014年11月に世界選手権が日本で開催されることが決定しました。
ブラインドサッカーのB1クラスは、全盲またはほとんど全盲に近いプレーヤーによって構成されます。視力による差をなくすため、キーパー以外の全員がアイマスクを着用。選手たちは、ボールに入った鈴の音と、晴眼者(視覚に障害のない人)であるキーパーや監督、相手ゴールにいるコーラー(ガイド役)の3人の声を頼りに、ボール、相手、ゴールの位置を把握します。
雑音が天敵となるため、観戦中は静寂を保つのがサポーターの義務。その代わり、選手たちの激しくぶつかり会う音が、見ている者の胸のたかぶりを誘い、そしてゴール時には、大歓声でもって選手たちを祝福します。
世界選手権大会、そして2020年パラリンピックへ
2016年リオパラリンピック、そして2020年東京パラリンピックを見据え、日夜練習に励む選手たち。しかし、日本代表の資金繰りは厳しく、世界トップクラスのチームに比べると、まだまだそのプレー環境は整っていません。
先日、日本ブラインドサッカー協会が行なった「2014 IBSAブラインドサッカー世界選手権 B1大会」の記者会見で、大会アンバサダーを務める北澤豪氏は次のように語りました。
「(ブラインドサッカーのことを)もっと知ってもらいたいと思います。やはり、日本全体で見ると、このブラインドサッカーを含めた障害者スポーツを知っている人は少ない。2020年には日本でパラリンピックが開催されます。障害者の方たちと健常者とが一緒になって取り組んでいく、という社会を日本全体として作っていかなければなりません。この大会はその入口にしていきたいですね」
スポーツとしての魅力も、この大会の意義も、大きなものがあると思います。なぜなら2020年の東京オリンピック&パラリンピックを成功させるための挑戦がここから始まると言っても過言ではないからです。
そしてこの大会では、運営をサポートしてくれるボランティアリーダーや、サイドフェンスに名前と応援メッセージを掲げられるひとことフェンスオーナーを募集しています。もちろん家族や友人を誘って大会に遊びに行くのでもOK。ブラインドサッカーをみんなで応援してみましょう!