未来の横綱をフライングゲット!第31回わんぱく相撲全国大会
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夏休みのビッグイベント わんぱく相撲全国大会
8月2日に両国国技館で開催される「第31回わんぱく相撲全国大会」。晴れの舞台への出場権を賭けて力自慢の小学生たちが日本各地で予選会を繰り広げる中、6月28日には開催地東京都の最終予選が実施されました。
東京場所は女子の出場も可能
会場の日野市市民の森ふれあいホールに集まったのは都内各地区を代表する209名の精鋭たち。小学4年生~6年生の子供たちが、それぞれの学年での優勝を目指してトーナメント戦を行いました。
また東京場所では女性力士の出場も認められているために各学年で「女子の部」も実施され、イガグリ頭のガキ大将に混じってポニーテールの女の子も華麗な技で土俵を沸かせてくれました。
数々の名力士を輩出した由緒ある大会
ところで「わんぱく相撲全国大会」がどんなイベントなのか、みなさんはご存じですか。この大会は1977年に始まった「わんぱく相撲東京場所」に端を発する由緒ある大会で、1982年には花田光司少年(現・貴乃花親方)がわんぱく横綱のタイトルを奪取したことを始め、数々の人気力士が少年時代に覇を競った歴史と伝統のある大会なのです。
1985年に規模が拡大して全国大会となってからは、出場選手のレベルもさらに上昇。1997年には現大関・豪栄道の澤井豪太郎少年が全国の頂点に立つなど、今や相撲少年にとっては夏休み最大のイベントとなっています。
熱のこもった取組に観客も大興奮
今回の東京都大会でも、白いまわしを締めたチビッ子力士が両国国技館の土俵に上がることを目標に火の出るような取組を披露。会場に詰めかけた多くの観客も子供たちの放つ熱気に圧倒されて大興奮の様子でした。
横綱は小柄なスピード派
盛大な拍手と歓声が鳴り響く中で行われた結びの一番は「6年生男子の部」決勝。東京都ナンバー1の「お相撲さん」を決めるこの戦いを制したのは、台東区チームの酒井真幸君でした。
161cm、58kgという決して大きくはない体格の酒井君は、持ち前のスピードを武器に土俵を動き回る第66代横綱・若乃花(現・花田虎上氏)タイプの相撲で東京の頂点へと上り詰めたのです。
わんぱく相撲全国大会は8月2日
表彰式後に「次の目標は全国制覇ですね」と坊主頭の少年に問いかける記者たち。それに対する東京チャンピオンの答えは、まさしく東京場所の横綱に相応しいものでした。
「個人戦よりも団体戦で優勝したいです」
台東区チームの大将として団体戦に出場する酒井君の視線は、早くも全国大会へと向いていました。
最近では大相撲の本場所は満員続きで、若い女性を中心に相撲ブームが再燃している感もあります。将来の横綱をひと足先にチェックする意味でも、8月2日に両国国技館に足を運んでみてはいかがですか。