ゆるスポーツ運動会2017で今話題のゆるスポーツを体験!

ゆるスポーツ運動会2017で今話題のゆるスポーツを体験! DO

ゆるスポーツ運動会2017で今話題のゆるスポーツを体験!

スポーティ

世界ゆるスポーツ協会が開催する、ゆるスポーツ運動会2017が5月14日豊洲で開かれました。2016年の第1回から種目数も増え、更にパワーアップしたゆるスポーツ。今回は15種以上のスポーツを好きなだけ体験してもらうイベントです。小さな子ども連れの家族から高校生や大学生、中高年のグループで参加されている人達など、幅広い層の人がゆるスポーツを楽しんでいました。
ブラックホール(穴が空いた)があるラケットを使うブラックホール卓球、ゾンビVS人間の戦いを繰り広げる、ゾンビサッカー、洗濯物を使った選択が重要なせんたくテニス、かごがぐらぐらするシーソー玉入れ、プレイヤーの「トントン」という声で動くトントンボイス相撲など、ゆるスポーツの中でも人気の高い種目が集結。
実際にプレーした感想を踏まえながら、以前紹介したスポーツ以外の新ゆるスポーツを中心にレポートしていきます。

篠原信一さんも絶賛、頭のアフロに玉入れ「アフレルアフロ」


photo by 越智貴雄

アフレルアフロは花王のヘアケアブランド「メリット」と共同で考案したゆるスポーツで、3人2チームで競う玉入れです。参加者は全員上部に穴が空いた「親アフロ」を被り、チーム内で玉の「小アフロ」を入れ合います。90秒間で「小アフロ」がいくつが入るか、チーム毎に競うスポーツです。


photo by 越智貴雄

篠原さんの頭の大きさでアフロの窪みが浅くなり、「親アフロ」に「小アフロ」を入れられないというハプニングが勃発。その後「親アフロ」の被り方が間違っていたというオチもありながら、参加者達とアフレルアフロを楽しんでいました。

お母さんのお手伝い「くつしたまいれ」


photo by 越智貴雄

このくつしたまいれは、おやこゆるスポーツすなわち親子のためのスポーツです。運動を楽しい、好き、と子供が思えるように、そして子供だけではなく、親も一緒に本気になって家族の絆を強めて欲しい、という想いで作られました。
ブースの床には大量のカラフルな靴下。これらの左右バラバラになった靴下の山から正しいペアを見つけてセットにし、素早くかごに片付けます。

ちょうどこの日は母の日。いつも洗濯物を畳んでくれているお母さんの大変さに気づき、感謝した参加者も多かったようです。
ゆるスポーツには、このくつしたまいれ以外にも、オシリウスの塔、うんちスポーツなど、おやこゆるスポーツが数多くあります。

イモムシになりきれ!「イモムシラグビー」

イモムシラグビーは足が使えないイモムシウェアを着て行うラグビー。
足の不自由な人と一緒に行えるゆるスポーツということで開発されました。


最初にイモムシウェアを装着。気分はイモムシです。着てみると身動きがとれず、起き上がるのにも一苦労です。photo by 越智貴雄


photo by 越智貴雄

この種目は、5人1組でチームになり、ラグビーをプレーします。トライゾーンにボールを押さえる「イモムシトライ」とスローラインからボールを転がし、ロープの舌にボールを投げ入れる「イモムシスロー」のどちらかを狙い、点数を競います。ディフェンスはボールを持っているプレーヤーにタッチでき、タッチされたオフェンスはボールをパスしなければいけません。5回タッチされたら攻守交代です。


photo by 越智貴雄

可愛いウェアである一方動きにくいですが、プレーしているうちに動きにくさも忘れ、熱中してしまいます。ズルズル這い、ゴロゴロ転がりながらボールを追うので、想像以上にハードです。けれど、終わった後の程よい疲労感とウェアからの開放感は、プレーをした人にしかわからない気持ちよさがあります。

赤ちゃんを泣かせないで!「ベビーバスケ」

もしもボールが赤ちゃんだったら・・・。という斬新な発想から、激しく動かすと泣き出すボールを使ってプレーするバスケットボールです。
基本のルールはバスケットボールと同じで、5人1チームになり、1人がゴールのカゴをもち、他の4人がボールをパスしながらカゴにボールを入れます。激しくパスするとボールが泣き、相手ボール。ボールを持って4歩以上歩いたり、3秒以上ボールを持てません。そして赤ちゃんの様に優しくボールを扱うため、ドリブルは禁止でパスで繋いでいきます。

早速エプロンをつけて、ママになった気分です。赤ちゃんが泣いてしまうので、そっとパスします。パスを繋いで・・・。photo by 越智貴雄


ゴール!無事ゆりかごの中に赤ちゃんを入れることができました。photo by 越智貴雄


赤ちゃんが泣いていないか確認。photo by 越智貴雄

ゲーム序盤はエプロンを着て「ママ・パパ」になった気分の参加者たちも、徐々に真剣な顔つきでボールを追いかけ、パスするのに夢中で、赤ちゃんが大泣きするという場面もありました。最後は全員汗だくで、「いい汗かいた!」と大盛り上がりでした。初対面同士でも、このユニークな道具やルールのおかげで、話が弾み、仲良く慣れるようなスポーツです。

内蔵が健康な人が勝つ?!「イタイッス」


photo by 越智貴雄

次に紹介するのは「イタイッス」。椅子取りゲームのようですが、足元には黄色い凹凸のあるシートが敷かれています。
これは、ただの楽しい椅子取りゲームではありません。プレーヤーは、音楽が鳴っている間は椅子を囲んで皆でサンバを踊りながらぐるぐる周り、音楽が止まると、足つぼを刺激するマットの上を乗り越え、真ん中においてある椅子をめがけて走ります。
このスポーツは、ブラジルフェアに合わせて、子連れのファミリーでも楽しめるアクティビティを考えて欲しい、との依頼で作られました。飲み疲れた内蔵を刺激する足つぼゾーンに悶絶する大人と、そんなものへっちゃらと言わんばかりに走っていく子供達。大人と子供の対象的な姿もこのスポーツの醍醐味です。


音楽に合わせてサンバを踊ります。photo by 越智貴雄


音楽が止まった・・・!足つぼゾーンを走り抜けろ!photo by 越智貴雄

椅子を取れなかった人は、「オソイッス!」
「大人気ない」はゆるスポーツの世界にはありません。
年齢や性別、運動歴に関係なく、みんなが熱くなれる世界です。

入口は「ゆるい」。でもやってみるとしっかりと「スポーツ」

「ゆるスポーツ」という名前から、「ゆるい」スポーツと思い参加した人も多かったようです。しかし実際にプレーしてみると、「ゆるくない!プレーしていると、熱中して汗をかいてきちゃう。」という意見も多々聞かれました。体を普段動かさない人は、バスケットボールやラグビーなどのスポーツに対して大きな壁があります。「自分はできない・・・。」と自らバリアを張ってしまう人も多いでしょう。しかし、ゆるスポーツはその様な人達でも、「やってみたい!」と思えるような仕掛けが沢山あります。
例えばベビーバスケであれば、そのキャッチーな名前と、エプロンや赤ちゃんの声などの親しみやすい見た目が興味をひく仕掛けです。この様に、ゆるスポーツは、種目名やルール、ウエアや器具など、至る所に「みんなにスポーツを楽しんで欲しい」というスポーツクリエイター達の想いが詰まっています。


ゆるスポーツ運動会参加証のリストバンド。photo by 越智貴雄

子供から大人まで、普段運動をあまりしない人でもみんなが楽しめるゆるスポーツ。
様々なゆるスポーツを体験できるゆるスポーツ運動会は、今後も開催を予定されているようなので、次回の開催も要チェックです。

ゆるスポーツ 運動会