強くしなやかな心を手に入れる!メディテーションがすべてのアーサナの基本
DO強くしなやかな心を手に入れる!メディテーションがすべてのアーサナの基本
ヨガといえば、ツリーポーズやヘッドスタンドなど、体で行う”アーサナ(ポスチャー)”を思い浮かべます。でも本来全てのアーサナは、心に集中したメディテーションをするためのものです。メディテーションの効果を知り実践することで、ストレスに強い柔軟な心を意識的に作り上げることができます。
精神と肉体をバランスよく作り上げていくヨガ。今回はヨガの要素の中で、特にメディテーションの部分にフォーカスしてご紹介したいと思います。
メディテーションとは精神のコントロール
メディテーションとは、自ら精神をコントロールするための方法です。体を鍛えて筋肉質になったり、体重を増減させたりするのと同様に、精神に対しても自ら働きかけることで上手にコントロールすることができるようになります。
体と精神は裏と表。どちらかが問題を抱えると、自ずともう片方も影響を受けてしまうものです。メディテーションを行うことで、呼吸や体の各部位に意識を集中させ、心を空にしていきます。そして、心を本来あるべき快適な状態へと導いてくれるのがメディテーションなのです。
心配しすぎな心をメディテーションを利用して手放す
多くの情報に囲まれた社会で生きていく中で、それらに振り回されない穏やかな心を維持する方法として、メディテーションは大変効果的です。つい情報に反応してしまう心を捉え、不要な不安や不快感を手放してく作業。この方法により、心に溜まったストレスを減らし、不安を抱えにくい心を鍛えることができるようになるのです。
ハーバード大学もメディテーションの科学的根拠に言及
ハーバード大学が行った研究により、メディテーションを行うことでより健康になり、医者に通う回数を少なくするということがわかりました。
ストレスを抱えることにより、コチゾールというホルモンが増え、血圧が上がり、心臓に負担がかかります。メディテーションには、このストレスによる作用を抑える働きがあり、自分の内面に意識を集中させることで深いリラックス効果を得られることが分かっています。
メディテーションは1日15分でも可能
メディテーションは、1日15分間だけ行ったとしても効果があるとされています。また、早朝に行うメディテーションは更に効果があるとされており、インドの本格的なヨガスクールでは、早朝4時から5時頃にメディテーションを行います。
『Headspace』というオンラインサイトではメディテーションを行うためのガイダンスが用意されています。手軽に始めることができ、また無料で利用できるのでお勧めです。
また、専用のクラスでインストラクターの指導を受けるのも大変効果的です。意識を集中させる場所、長く深い呼吸の使い方など効果をより高める方法を直接指導してくれます。海の近くや緑の多い場所で行うクラスも開催されており、自然の中で行うメディテーションの心地よさを実感することができます。
ヨガクラスの最後に用意されているシャバアーサナ
通常ヨガクラスは”シャバ・アーサナ”と呼ばれるポスチャーで締めくくります。横になっているだけのように見えるポスチャーですが、様々なアーサナを取った後の体に意識が向いている状態でメディテーションを行う大切なポスチャーです。
このシャバアーサナを行うことで、”ヨガ・ニドラ”とも呼ばれる睡眠に似た作用が生み出され、副交感神経の働きに大変効果があります。シャバ・アーサナを行う間は、深い呼吸を意識し、体の各部位に注意を向けていきます。プラクティスの中でも特に心地よく、自分と向き合うことのできるポスチャーがこのシャバ・アーサナです。
このように、メディテーションには心と体のバランスをとりながら、ストレスを上手に手放し、しなやかな心を育む効果が備わっています。これまで馴染みのなかった方も、是非生活の中に取り入れてみてください。
参考文献:
How mindfulness can change your brain and improve your health – Harvard Medical School