VIPルームも出来る キンチョウスタジアム まもなく大改修

VIPルームも出来る キンチョウスタジアム まもなく大改修 WATCH

VIPルームも出来る キンチョウスタジアム まもなく大改修

スポーティ

サッカーJ1・セレッソ大阪が本拠として使うキンチョウスタジアムがまもなく大改修に入ります。改修後は、VIPルームが整備され、リッチで快適な観戦環境が整うことになります。これまでのあらましと今後の予定をみていきましょう。
※メイン写真 計画当初の改築後の完成予想図。現在の計画とは異なっている。(桜スタジアムプロジェクトのHPより)

VIPルームやラウンジ付きのメインスタンド

改築されるのは現在のバックスタンド(メインスタンドの向かいにあるスタンド)です。ここを屋根付き二階建てにし、VIPルームやバルコニー席を備え、新しくメインスタンド(選手が入退場する側のスタンド)として活用されます。

新メインスタンドの詳細は、まだ公表されていませんが、空調の効いた部屋でおいしい料理を食べながら、試合はテラス席で観戦することができそうです。また全面に屋根がつくことで、メインスタンドで観戦する全ての観戦者が雨を気にせず観戦できるようになるようです。これまでのメインスタンドは一部にしか屋根がなく、雨が降ると濡れてしまう客席が多かったのですが、これで雨の心配がなくなります。

今回の改築に伴い、現在のメインスタンドとバックスタンドが入れ替わります。旧メインスタンドは東側に位置していたため、西日をまともに受けていました。日本のスタジアムの多くは南北に長い形で作られ、西側にメインスタンドが配置されています。要人が観戦し、席単価の高いメインスタンド側は、夏は日陰になって暑さから逃れられる構造にするためです。しかしキンチョウスタジアムはメインスタンドが東側に作られていたので、席単価の高い側が西日にさらされることになっていました。今回の改修により、この問題は解消します。

そして、ホームゴール裏席(セレッソの応援団席)も拡張して屋根が取り付けられることになりました。ホームゴール裏の収容人員が増え、立ち見席から個席へと変わります。収容人員が増すことで声量の増した応援が期待できますし、屋根が付くことで雨に濡れる心配がなくなるだけでなく、声の反響で迫力のある応援につながります。屋根は周囲への騒音対策にもなっています。

走る電車からはもう見れなくなる

キンチョウスタジアムといえば、走行する電車(JR阪和線)から試合が観られる日本で唯一のサッカースタジアムでした。

今回の改修は、電車が走る側のスタンドを大きく改修するため、こんな光景も、もう観られなくなります。「電車に乗ってたら、試合が見れた」。そんな牧歌的な光景も、今はもう観られないのです。

 電車から試合がみえる珍しいスタジアムだった。

キンチョウスタジアムは1987年、人口芝グランドで長居球技場の名称でオープンしました。2010年に蚊取り線香の会社が命名権を取り、キンチョウスタジアムと命名されました。それに合わせて第一期目の改修工事があり、天然芝に張り替えてセレッソのホームスタジアムとして使用され始めました(ヤンマースタジアムと併用)。

2011年から2014年に第二期目の改修工事が順次行われ、座席などが改良されていきます。そして今回、第三期目の改修で、スタンドを丸ごと変える大改修が行われます。

この計画が公表された当初は、バックスタンドとアウェイゴール裏(対戦相手の応援団席)を全面的に改修し、3万人規模にする予定でした。しかし計画を進める中で周辺への騒音問題が出てきました。より歓声の大きいホームゴール裏を公園の外に向ける構造にすると、今でもスタジアムからみえるマンションなどに直接歓声がぶつかり問題になってしまうのです。そのため、ホームゴール裏は公園内に向ける現状どおりの構造のままになります。

セレッソ大阪は、キンチョウスタジアムのすぐ横にあるヤンマースタジアムを併用しています。まもなく改修に入りますので、9月14日の試合を最後に、改築が完了する2019年まではヤンマースタジアムを使用することになります。


9月14日に改修前最後の試合が行われた雨に煙るキンチョウスタジアム。

改築資金は募金で調達 まだ足りていない

この改修計画は、パナソニックスタジアムと同様に、改築資金を募金でまかなう計画になっています。現状で約4億5000万円が集まっていますが、まだ61億円以上が必要です。

募金は、計66億円を目標に、2019年3月13日まで続けられます。ふるさと納税の対象になっていますので、確定申告すれば、税金が返ってくることがあります。詳しくは募金の受け皿となっている「桜スタジアムプロジェクト」のホームページをご覧下さい。


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