東京オリンピックで採用される男女混合種目を一挙紹介!

東京オリンピックで採用される男女混合種目を一挙紹介! WATCH

東京オリンピックで採用される男女混合種目を一挙紹介!

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東京オリンピックまで2年をきりました。そんな東京オリンピックでは、いくつかの種目で男女混合種目が追加されました。今回は、東京オリンピックで採用された男女混合種目を競技ごとに紹介します。

top写真:photo by BalalM

陸上競技混合4×400mリレー

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陸上競技では、マイルリレー(4×400mリレー)が男女混合種目として追加されました。400メートルを4人で繋ぐ1600メートルリレーは、多くの陸上競技大会でトリを飾る花形種目です!

チームの編成は男女各2名で、走順は決められていません。今年のアジア大会で日本代表は、木村淳選手→川田朱夏選手→宇都宮絵莉選手→山下潤選手というチーム編成で望み、5位入賞という成績を残しています。アジア大会では男子→女子→女子→男子という走順のチームが結果を残しました。

走順の戦術によっては女子選手が走っている区間に、男子選手が走る場合もあり、選手は目の前の敵というよりは、いかに自分のベストタイムを出せるかに集中しなくてはいけません。最後まで展開が読めないのは、観ていて面白いポイントです。

個人種目、または他のリレーとの調整もありますが、日本代表男子は、アジア大会でも400メートルや1600メートルリレーで活躍した注目の若手、ウォルシュ・ジュリアン選手と、アジア大会の男女混合リレーに出場した木村淳選手が良い成績を残しているので注目です。日本代表女子は、日本選手権で女子400メートルを制し、アジア大会でも混合マイルリレーに出場した川田朱夏選手、同じくアジア大会で混合マイルリレーに出場し7種競技、400メートルハードルもこなす宇都宮絵莉選手が走るのが理想ではないでしょうか。

競泳4×100m混合メドレーリレー

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水泳では背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の順で繋いでいくメドレーリレーが男女混合種目に選ばれました。

こちらも陸上と同じで男女各2名、泳ぐ順番は決まっていません。

日本代表は、この種目で今年のアジア大会では銀メダルを獲得する活躍を見せました。日本代表は、入江陵介選手(背泳ぎ)、小関也朱篤選手(平泳ぎ)、池江璃花子選手(バタフライ)、青木智美選手(自由形)という布陣で挑みました。順番は4泳法で男女のタイム差が開きやすい、背泳ぎと平泳ぎに男子を配置するのが各国の戦術となっています。

リレーのカギとなる引き継ぎは、男女のスピード差の違いから飛び込むタイミングが難しく、タイムロスの原因になります。かといって早すぎればフライングで失格になってしまうので、引き継ぎの出来で結果は変わってくるでしょう。

トライアスロン混合リレー

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スイム、バイク、ランの順番でゴールを目指すトライアスロンですが、東京五輪ではトライアスロンリレーが男女混合種目に選ばれました。

男女各2名が出場するのですが、陸上や競泳と違ってトライアスロンリレーでは女子→男子→女子→男子と順番が決まっています。ルールはトライアスロンの個人種目(スイム1,5km、バイク40km、ラン10km)の約5分の1の距離(スイム300m、バイク7.4km、ラン2km)を1人ずつ行い、次のメンバーへリレー形式で繋ぎます。

アジア大会では古谷純平選手と高橋侑子選手が男女共に日本勢として3連覇しましたが、オリンピックでは成績を残せていないため、強化が課題となります。

卓球混合ダブルス

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卓球ではダブルスが男女混合種目に指定されています。今大活躍の日本人選手が多く、この男女混合ダブルスでも有力選手が参戦しています!

本命は世界選手権で優勝している石川佳純選手・吉村真晴選手組。そのほかにも大島祐哉選手・早田ひな選手組、森薗政崇選手・伊藤美誠選手組といった注目のコンビも大会でコンビネーションを発揮しています。そして張本智和選手・平野美宇選手組という夢の若手コンビも始動中。絶対王者・中国の背中が見えてきた日本代表、男女混合種目で金メダルを期待しましょう!!

柔道混合団体

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日本のお家芸でメダルを量産している柔道は、団体種目が男女混合種目です。メンバーの構成は男子が73キロ以下、90キロ以下、90キロ超の3人、女子は57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の3人、計6人となっています。試合時間は男女とも4分間で行い、勝利した人数が同じ場合は得点(一本勝ち、不戦勝、相手の棄権による勝利は10点、技ありが1点、指導差の勝利は0点)で勝敗がつきます。得点も同点の場合は、ランダムに選ばれた階級同士で試合を行います。

昨年9月に初めて柔道混合団体が実施された世界選手権、そしてアジア大会でも、日本代表が優勝しました。東京オリンピックも金メダルが期待されます。

アーチェリー混合団体

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アーチェリーでは、団体競技として男女混合種目が追加されました。団体とはいえアーチェリーでは男女1人ずつの2名がペアで闘います。メンバーは予選で男女最上位2名で構成されます。

1セット4射(1人2射)を最大4セット行い、各セットで得点が高かった方に2ポイント、同点の場合は1ポイント獲得。先に5ポイントになったチームの勝ちとなります。同点の場合はシュートオフというサドンデス方式の延長戦で勝敗を決めます。

日本代表はアジア大会で初めて実施された同種目で金メダルを獲得!柔道と同じく初代王者となりました。アジア大会で結果を残し、そのままオリンピックでメダルを獲得した選手も多いため、アジア大会での金メダルは大きな意味を持つことでしょう。

IOC(国際オリンピック委員会)は「男女混合」をテーマに、より女性の競技進出を目指して混合種目を採用しました。とはいえ、日本のような男女の差が少なくなってきている国はほんの少しで、未だ宗教などの理由で女性が競技に参加できない国も多く存在します。

難しい課題ではありますが、東京オリンピックに向けて、より多くの人がスポーツに参加できるようになっていって欲しいと思います。新たな試みでもある男女混合種目ですが、日本代表は好成績を残しています。私たちも競技について理解を深め、オリンピックに向けて盛り上げていきましょう!

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