ルール改正 2019年の野球はここが変わる

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ルール改正 2019年の野球はここが変わる

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今年も数か所、ルールが改正されることになりました。昨年は申告敬遠の導入がありましたし、高校野球では甲子園でもタイブレイクが実施されるなど大きな改正がありましたが、今年はどうなるのでしょうか。

今年の主な改正点は?

今年もいくつか改正される点があります。準備投球に関する改正、ダブルヘッダーの開始時刻の変更、監督やコーチがマウンドへ行く回数の制限、観客の妨害についてなどです。

監督やコーチがマウンドへ行く回数については「公認野球規則」の5.10(ℓ)で規定されていますが、これに新しい条文及び【注】を追加しトータルの回数(1試合9イニングにつき計6回、延長は1イニングにつき1回)が盛り込まれました。

また、NPBの試合では、試合中にスタンドからグランドにモノが投げ込まれて一時中断したり、稀に外野スタンドから身を乗り出した観客がボールに触れたりキャッチしてしまうこともありました。

今年からは「観客が競技場内に入ったり、スタンドから乗り出したり、または競技場内に物を投げ込んで、インプレイのボールを守備しようとしている野手の邪魔をした」場合も観客の妨害行為として扱われることになります。モノが投げ込まれて試合が中断しただけでは「観客の妨害」にはなりません。

準備投球に関する改正、ダブルヘッダーの開始時刻の変更については、この後の項で解説します。

準備投球の禁止

「準備投球」とは、イニングの初めもしくはイニング途中で交代した際に投手が行う投球練習をいいます。従来は1分間に8球以内という規定がありましたが、今回の改正でこの部分が削除されました。

また、ベンチ前で投手がキャッチボールを行う光景は珍しくはありませんが、今回の改正で禁止されることになりました。日本では習慣として行われていましたが、本来は禁止されているもので、国際基準に合わせるものです。

NPBでは従来通り準備投球は5球以内となっているため、すぐにはベンチ前でのキャッチボールはなくなりませんが、いずれは行われなくなると思われます。この規定の改正の趣旨は、「必要なだけ準備投球ができるのだからベンチ前でのキャッチボールは廃止しよう」というものです。

ダブルヘッダーの開始時刻が変更

ダブルヘッダーを行い際は、従来は第1試合目終了後の20分後に第2試合目を開始(20分後に開始できない場合は30分以内)することとなっていましたが、今回の改正で第1試合目終了後の30分後に第2試合目を開始(30分後に開始できない場合は45分以内)に行うように開始されました。

しかし、ここ20年ほど、NPBではダブルヘッダーは行われていません。ドーム球場が主流となり、雨天中止の試合が大きく減ったことがその要因でしょう。日本で初の東京ドームができる以前はシーズン終盤にダブルヘッダーで試合を消化することも決して珍しくありませんでした。

昨年は雨天中止の試合が多く、取り分け阪神タイガースの未消化試合が多く残り、終盤の日程が過密スケジュールとなりました。クライマックスシリーズや日本シリーズの日程はあらかじめ決まっており、それまでに日程を消化しておく(順位を確定しておく)必要があるのです。

そのため、終盤になって更に雨天で試合が流れるとダブルヘッダーを組むのか否かとやきもきしましたし球団も検討はしたようですが、結果的に阪神タイガースのクライマックスシリーズ進出はなくなり、ダブルヘッダーも実現しませんでした。

先ほど触れたように、ダブルヘッダーを行う場合、従来は最大で30分以内に、今年からは最大で45分以内に第2試合目を開始する必要があります。この場合、第1試合目と2試合目のインターバルの間で観客を入れ替えられるかどうかという問題があるようです。近年はどこの球場でも座席指定は珍しくなくなりました。この場合、観客の入退場が円滑にできるのか否かという問題が発生します。

また、観客の入れ替えの問題がなく、1試合分のチケットで2試合観戦できるとなった場合、観客としてはお得感がありますが、営業サイドとしては入場料収入が減るというデメリットが発生します。選手への負担増の心配もあり、できれば避けたいところなのでしょう。

昔は珍しくなかったダブルヘッダー

1987年のパ・リーグでは、南海ホークス、阪急ブレーブス、近鉄バファローズはダブルヘッダーの際の入場料は1試合のみの場合より割高で設定されているのが分かります(ロッテオリオンズ、日本ハムファイターズ、西武ライオンズは同額)。1988年のセ・リーグでは、阪神タイガースと広島東洋カープで同様にダブルヘッダーの料金設定があるのが分かります。

阪急ブレーブスは、1軍のデーゲーム終了後にウエスタン・リーグの公式戦をナイターで開催したこともありました。

現在、四国アイランドリーグでは毎年、試合を消化するためにダブルヘッダーが組まれることは珍しくありません。その場合の一例を示すと、第1試合目は13時開始、第2試合目は18時開始とし、1試合分のチケットで2試合とも観戦できるシステムになっています。

参考資料:『1987年ブルーブック』パシフィック野球連盟発行、『1988年グリーンブック』セントラル野球連盟発行

高校野球の球数制限は実現する!?

新潟県高野連が球数制限を導入かという話題がニュースになったのはつい最近のことです。正式に導入されるか否かはまだ分かりません。現在は地区大会でも甲子園でも休養日は設定されていますし、昨年からはタイブレイクが導入されました。しかし、投手の負担軽減はこれだけでは完全ではありません。

この問題は新潟県だけの問題ではなく全国の高校球児のため、議論して全国的に実施できる、いいアイデアが出てくればと思います。


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