2020年世界1位を目指す!アルティメット田村友絵選手インタビュー

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2020年世界1位を目指す!アルティメット田村友絵選手インタビュー

スポーティ

アルティメットで日本代表を経験し、現在は強豪クラブチーム・MUDでキャプテンを務める田村友絵選手。平日昼間は仕事をしながら、夜はトレーニング、土日はチームで練習をする日々を送っています。休みの日はほぼなくても「好きだから続けられている」と話します。

そんな田村選手にアルティメットとの出会いから、競技の魅力、そして今後の目標を聞きました!

アルティメットについて一般社団法人日本フライングディスク協会公式サイトでは次のように紹介されています。

アルティメットは、各7人からなる2チームが100m×37mのコートでディスクをパスしながら運び、エンドゾーン内でパスをキャッチすると得点(1点)となります。球技にはないディスクの飛行特性を利用すること、スピードや持久力を必要とすること、スピリット・オブ・ザ・ゲーム(Spirit of the game)という基本理念に基づいた自己審判制(セルフジャッジ)を採用していることから究極(Ultimate)という名前がつけられました。

アルティメットとの出会いは大学サークル

ーーアルティメットはどのようなきっかけで始めたのでしょうか?

大学入学時にサークルの勧誘でチラシをもらったのが最初のきっかけでした。高校からの友人が興味を持って、私もスポーツをやりたかったのと、楽しそうな雰囲気に惹かれて一緒に入りました。最初は楽しくできたらいいなと思っていたのですが、サークルとはいえ週4で練習していたし、同じサークルの男子は学生の全国大会で優勝しているような強いチームだったので、そのかっこよさに憧れて一生懸命取り組むようになりました。

ーースポーツとして体験してみて面白いと思ったのはどんなところだったのでしょうか。

最初は全然うまく投げられなくて、逆に「やってやる!」という意欲に繋がりました。練習するとだんだんコントロールできるようになってきて面白さを感じました。

ーーアルティメットは走ったり、ジャンプしたりと総合的な能力が必要なスポーツだと思いますが、大学以前は何かスポーツはしていましたか?

色々やっていて、小学生の頃は野球、バスケットボール、ダンス、空手をしていて、中高はバスケ部でした。ボールを投げるのとディスクを投げるのは、感覚は違いますが、野球やバドミントンなどの経験がある人は、手首のスナップの使い方が上手で、早く投げられるようになったりするんです。

ーー田村選手のポジションについて教えてください。

7人のチームで、ポジションは司令塔の「ハンドラー」、走って得点を狙う「ディープ」、繋いで前線にパスを供給するのが「ミドル」と大きく3つに分かれます。私はチームでハンドラーとミドルを担当しています。

競技を追求する楽しさに気づいたことがターニングポイントに

ーー日本代表に初招集された際は辞退したと聞きました。

日本代表は大学4年時に初めて召集されたのですが、当時は世界と戦うということに興味がなかったのと、周りに凄い人がたくさんいて、自分がチームに貢献している感が全くなく、辞退しました。
それから社会人になって入ったチームが、今所属している「MUD」のOGが中心となっているチームで、「強いけど楽しもう」というスタンスでした。色々経験をされている先輩方のプレーやお話は新鮮で、アルティメットの競技の魅力をより感じるようになりました。それから競技を追求することの楽しさを感じ、日本代表としても頑張ろうと思うようになりました。

ーー競技の魅力をより感じるようになったとのことですが、それはどのような部分だったのでしょうか。

それまでプレーに対して感覚タイプだったのですが、ディスクは風向きを読んだり自然と向き合うことも重要になります。先輩方の一球一球に対して真剣さは勉強になりましたし、一球によって試合が大きく左右されるのも感じるようになりました。戦術もそうですが、一つのプレーに対して「ディスクだからこうする」という理論のようなものを理解できるようになったので楽しくなりました。いい意味でマイナースポーツなので、プレーのメソッドも確立していません。まだまだ自分たちで作っていける所にも面白さを感じます。

ーー田村選手は大学時代から現在までの各所属チームでキャプテンを経験しています。ご自身でどのようなタイプのキャプテンだと思いますか。

私は引っ張っていくタイプではなく、後ろからみんなを応援するようなタイプですね。メンバーもそれをわかっているから協力してくれます。

ーーキャプテンとして大変だったことはありましたか?

今のチーム(MUD)は強豪チームなのですが、勝てない時期が続いているときにキャプテンを変えました。何か現状を変えなくてはいけないということで、仲良しクラブのようになってしまっていた雰囲気を引き締められるよう動いたりしました。何度もミーティングを重ねて、夢にも見るくらいチームのことしか考えていない時期もありました。その甲斐もあって、今はチームの雰囲気は良い方向に向かっていると思います。
それまでプレーに対しても自分の意見を言うのは苦手なタイプだったのですが、まずは自分が変わって、チームを変えようと行動したことは、少し大変だったかなって思います。

ーーチームの雰囲気を変える働きかけを行って、結果として成績はどう変わったのでしょうか。

勝てない時期はシーズンを通して1回も決勝に行けないこともあったのですが、2018年は優勝した大会もありましたし、全日本選手権では3位だったのですが、総合的に見てレベルアップしていると思います。チームは今、世代交代の時期で若くなってきているので、今年も、試行錯誤してチャレンジしながら成績を上げていけるように頑張りたいです。

フェアプレーが基本のセルフジャッジ制が魅力

アルティメットでは試合に審判がいないセルフジャッジ制をとっていて、全ての選手がルールをよく理解し、フェアプレー精神を持って戦うことが必要とされています。

ーーなかなか他のスポーツでは見られないルールですよね。相手選手と揉めることなどはないのでしょうか。

国際大会になると、国によって少し基準の認識に違いがあり、揉め事もあったのですが、今はジャッジの部分で揉め事があった時は全選手が集まって会話をするというルールもあります。熱い気持ちで、頭は冷静にプレーできるように意識しています。また、競技点とは別にスピリットに対して相手チームにつける点数があるので、フェアプレー精神で戦おうという気持ちにもなります。

ーーどのような流れで反則が認められるのでしょうか。

ファウルをされた側が申告し、異議がなければ認めます。自分が認めない場合でも周りのチームメイトがファウルだと感じていれば、自チームだったとしてもそれを伝えて理解してもらうなど、紳士的に競技が進みます。

小さい頃からこのセルフジャッジ制を理解する場があれば、道徳的教育としてとても良いと思っています。アルティメットの競技だけでなく、セルフジャッジの精神が広まるといいなと思います。

もっとアルティメットを普及させたい!

自身も仕事と両立させながら競技を続けていて、まだまだ環境が整っていないと感じてるという田村選手。子供向けの普及イベントにも尽力しています。




もっと国内で認知が広まれば、次の世代の選手たちがいい環境で競技できると思うので、広めたいという思いはすごくあります。体験教室や、その場で集まったメンバーでゲームを行う「ピックアップゲーム」が各地で開催されています。興味を持ったらぜひ検索してみてください!

ーー最後に今後の目標を教えてください。

2020年に世界大会が控えているので、まずは代表選考に残ることが第一目標ですが、2016年に日本代表として出場した際、4位という結果だったので次こそ優勝したいです。
また2021年にワールドゲームスもあるので、ここもしっかり選考に残って戦えるようにチャレンジしたいです。




インタビュー中写真:郷原麻衣


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