高校野球地区大会選手紹介

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高校野球地区大会選手紹介

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今年で101回目を迎える全国高校野球選手権大会。まだ梅雨が明けきらない天候が続く中、各地で甲子園を目指して熱戦が繰り広げられています。昨年は初出場の秋田県・金足農が決勝まで快進撃を続けましたが、今年はどのようなドラマが待っているのでしょうか。

今回は、近畿と東海、北陸のうち、京都・奈良・滋賀・岐阜・福井の5府県大会を紹介します。

京都府大会

京都府大会のシード校は、京都国際、乙訓、龍谷大平安、鳥羽、峰山、北嵯峨、立命館宇治、立命館の計8校です。

シード校以外でも、京都翔英、福知山成美、京都外大西と実績十分の注目校があります。


龍谷大平安高校 橋本幸樹投手

京都翔英は、2016年の98回大会に夏の甲子園初出場を果たし、近年実力をつけてきているチームです。この京都翔英のエース、遠藤慎也投手(3年)は力のあるストレートに加え、カーブやスライダーなどを上手く使い、三振を奪える投手です。

2回戦の大谷戦では、8回を被安打3、12奪三振と好投しました。しかし、3回戦で惜しくも福知山成美の前に涙を呑みました。

京都府で最も多く甲子園に出場し、馴染みがあるのが古豪・龍谷大平安です。昨年の第100回記念大会と今春の選抜に出場し、今大会も甲子園出場を狙います。初戦となる2回戦の花園戦では、エースの野澤秀伍投手(3年)は登板せず、背番号11を付ける橋本幸樹投手(3年)が先発しました。

控え投手とはいえ7回を散発6安打に抑えるなど、打者を寄せ付けない投球を見せました。春夏連続出場を狙うチームだけあって、控え選手も含めチーム全体のレベルの高さを感じます。

滋賀県大会


彦根城を望む彦根球場(滋賀大会)

滋賀県大会はメインの会場が皇子山球場、サブ会場が彦根球場です。彦根球場は、国宝彦根城に隣接した運動公園にあり、天守閣が望めるロケーションです。

滋賀県大会のシード校は、近江、綾羽、滋賀学園、彦根東の4校です。

滋賀学園は、打線はそれほど脅威を感じないものの、エースの左腕、尾﨑完太投手(3年)はカーブ、スライダーなどの変化球を織り交ぜながら、三振を奪うことができる投手です。3回戦の八日市戦では8イニングを投げ、打者全員から13の三振を奪いました。守備もいいチームです。

奈良県大会

奈良県大会の会場は、桜井市の佐藤薬品スタジアムで開催されます。交通の便も比較的に良く、観戦しやすい大会です。

奈良県の今大会のシード校は、智辯学園、高田、奈良高専、郡山の4校で、それぞれのブロックに分かれています。シード校ではないものの、侮れない存在として奈良大附属、法隆寺国際、天理があり、奈良大附属が智辯学園と同ブロック、法隆寺国際が高田と同ブロック、天理が郡山と同ブロックになっています。

これまで奈良県の甲子園常連校といえば、智辯学園か天理でしたが、奈良大附属、法隆寺国際、郡山なども実力を付けてきており、今後は奈良県の勢力図も変わりそうです。


坂下翔馬選手(智辯学園)

智辯学園の3番打者・坂下翔馬選手(3年)は、2回戦の一条戦で2打席連続本塁打を放つなどパワーを見せつけました。165㎝と小柄な選手ですが、長打力を持っています。

法隆寺国際のエース・丹羽拓哉投手(3年)は、三振をどんどん奪っていける投手で、且つ4番打者として本塁打も狙える頼もしい選手です。

岐阜県大会

岐阜県大会は、第1試合のみ両チームの主将が審判団立ち合いの元、ジャンケンで先攻後攻を決めています。通常、本部室などスタンド内で行うことが多いため、珍しい光景かもしれません。


先攻後攻を決める(岐阜大会)

また、シード校は、Aブロックには大垣日大と帝京大可児、Bブロックには県岐阜商と大垣商、Ⅽブロックには中京学院大中京と岐阜総合、Ⅾブロックには岐阜第一と美濃加茂がそれぞれ分かれています。現在、大きな波乱は起きておらず、これらのシード校は勝ち進んでいます。

大垣日大のエースナンバーを付けた内藤圭史投手(3年)は、初戦の大垣南戦で先発し4イニングに登板しました。この試合は10‐0の5回コールドゲームで、大垣日大が大勝しました。内藤投手は球威もあり打たせて取るピッチングで内容は充分でした。

福井県大会


福井工大福井高校 高原侑希選手

今大会の組み合わせでは、シードの福井工大福井、啓新、福井商、敦賀気比の4校がそれぞれ分散されています。福井県で現在力のあるチームはといえば福井工大福井、敦賀気比、そして啓新も力を付けてきています。啓新は今春の選抜で初出場初勝利を挙げています。古豪の福井商は、甲子園に春夏合わせて39回出場と、同県で最多出場しています。

今大会シードの4校は現在、順当に勝ち上がっています。そのうちの福井工大福井は、2012年の94回大会以来夏の甲子園から遠ざかっていますが、持ち前の打線が繋がりだすと怖い一面があります。その中でも内野手の高原侑希選手(3年)は、決して大柄ではないものの、3番に相応しい打撃センスも持っています。守ってはスローイングが良く攻守兼ね備えた選手です。

敦賀気比は、初戦の坂井戦では6‐4と辛勝、3回戦の若狭戦では終盤で8‐3と突き放したものの、必死に食らいつく若狭打線に手古摺りました。高校野球は最後まで何が起こるか分からないからこそ面白いのかもしれません。


敦賀気比高校(福井大会)

地区によって特色が出るパンフレット

高校野球の地区大会を観戦した際に、パンフレットを買い求める方も多いことでしょう。各校の選手名やトーナメント表、過去の優勝校など記載されるのが一般的ですが、地区によって個性が現れます。

例えば、滋賀県大会では、過去の県大会の記録集の他に各審判委員の目標が一言ずつ掲載されています。福井県大会は各校の校歌を紹介しています。岐阜県大会は、過去1年間の大会の様子がカラー写真を使用し巻頭で紹介されています。

今回、筆者が購入したこの5府県大会中最もボリュームがあるのが岐阜県大会のものです。奈良県大会はコンパクトなB5サイズながら巻頭に「今大会の見どころ」と題した対談企画に加え、千葉ロッテマリーンズの藤原恭太選手のインタビュー記事が掲載されるなど、読み応え十分のパンフレットです。

これらのパンフレットを片手に、球児たちの夏を現地で応援してみてはいかがでしょうか。各地の大会のパンフレットを集めてみるのも面白いかもしれません。


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