秋の王者決定!神宮大会

秋の王者決定!神宮大会 WATCH

秋の王者決定!神宮大会

スポーティ

秋も深まった神宮球場で11月15日、今年で50回を迎える神宮大会が開幕しました。高校の部は、各地方大会の優勝校10校が、大学の部は、秋季リーグ優勝校のうち代表決定戦を勝ち抜いた11校が集結し、6日間の熱戦が行われました。


慶応大学優勝

秋は慶應大が日本一に


慶応大 郡司選手

大学の部は、慶應義塾大(東京六大学野球連盟代表)が順当に勝ち上がり、決勝では関西大(関西五連盟第一代表)を8‐0で下し、強さを見せつけました。

神宮大会に過去10回出場し3度の優勝を果たしている慶應大。決勝のマウンドに上がったのは高橋佑樹投手(4年/川越東)です。この高橋投手が7回までパーフェクトのピッチングを見せました。「ひょっとしたら完全試合達成か!」と思われましたが、8回に先頭打者、関西大・野口智哉選手(2年/鳴門渦潮)にヒットを許すと、スタンドのファンから思わず溜息が漏れました。

しかし、9イニングをわずか3安打、8奪三振と見事な内容で勝利を手繰り寄せました。ストレートで押すのではなく、変化球でかわす、見事なピッチングを見せました。ちなみに、大学の部では過去にノーヒットノーランが4度達成されています。完全試合は高校の部を含め未だ達成されていません。


慶応大 高橋投手

打線では、4番に座る主将・郡司裕也選手(4年/仙台育英)が、初回に当たりのいい2点本塁打をスタンドへ叩き込むなど攻守にわたる活躍を見せました。今年のドラフトで、中日ドラゴンズに4位で指名された郡司選手。プロの舞台で活躍できるだけの力は充分に持ち合わせています。

更には、昨年のセンバツも経験した増居翔太投手(1年/彦根東)は、1年生ながら登板機会があるなど、今後の成長が期待できる楽しみな投手です。

これに対して関西大は、関西学生野球連盟でも常に優勝を争う強豪校です。神宮大会でも1972年に優勝しています。

今年の秋季リーグでも終盤まで激しい優勝争いののち、代表決定戦に勝利し、粘り強さを兼ね備えたチームでした。準決勝の東海大戦(関東五連盟第二代表)では、試合がもつれたものの、延長タイブレイクの末に8‐7で関西大に軍配が上がりました。

関西大は大応援団

今年、慶應大は多くの学生やOBが応援に詰めかけました。東京六大学野球や東都大学野球は主に神宮球場で開催されるため、リーグ戦と変わらぬ風景といっていいでしょう。これに対し、地方の大学は必ずしも応援団が駆け付けるわけではありません。

今回の関西大は、ブラスバンドを含む応援団が応援席に陣取り、リーグ戦さながらの応援を決勝戦まで続けました。もちろん、東京に在住のOBも詰めかけたことでしょう。

京都や大阪で開催されるリーグ戦と同様普段通りの応援が繰り広げられ、アウェー感が全く感じられませんでした。そして、試合後のエール交換は大学野球の醍醐味といっていいでしょう。

地方のレベルは確実にアップ


優勝旗を受け取る慶應ナイン

今回の神宮大会は関西大が準優勝しました。6月の大学野球選手権では明治大の前に優勝こそ逃しましたものの、佛教大(京滋大学野球連盟)が準優勝しました。

昨年の神宮大会では環太平洋大(中国地区大学野球連盟)が準優勝していますし、昨年の大学野球選手権では東北福祉大(仙台六大学野球連盟)が優勝しました。

近年、地方の大学も力を付け勝ち上がる傾向が見られます。今年の佛教大の準優勝は大躍進でしたし、関西大も毎年堅実に選手が育っています。今後は、東京六大学や東都、首都大学野球など、関東地区連盟の大学でなくても勝ち上がっていけるようになるかもしれません。

高校の部は中京大中京が初優勝


中京大中京 松島投手

高校の部の決勝は、中京大中京(東海地区代表 愛知県)と健大高崎(関東地区代表 群馬県)の一戦となりました。中京大中京は3度目の出場、健大高崎は初出場です。この試合、前半では点の取り合いとなったものの、中京大中京が、松島元希投手(2年)、高橋宏斗投手(2年)の継投で5‐4と逃げ切り優勝を果たしました。

中京大中京は、準決勝の天理(近畿地区代表 奈良県)戦で9 失点を喫したものの、サヨナラ勝利を収めました。この試合でも松島、高橋両投手の継投で挑んでいますが、天理の河西陽路選手(2年)に3本塁打を浴びるなど決して良い内容ではありませんでしたが、チームの勢いは衰えませんでした。

センバツで優勝できないはジンクス?

高校の部では、各地方大会の優勝校10校が神宮大会に出場しています。すなわち来春、甲子園でのセンバツ大会への出場が確実視されている(センバツの選考委員会は、1月24日に行われる)といっていいでしょう。

神宮大会を制したとなれば、センバツでどんな戦いをするのか気になりますが、「神宮大会優勝校は、翌春のセンバツでは優勝できない」というジンクスがあるようです。

過去のデータを調べてみたところ、神宮大会に高校の部ができた1973年の大会以降、神宮大会とセンバツの双方で優勝したのは、横浜(1997年の神宮大会と翌春の第70回センバツ)と報徳学園(2001年の神宮大会と翌春の第74回センバツ)の2校しかありません。

中京大中京は、甲子園ではよく知られた名門校。ジンクスを破り、史上3校目の神宮大会とセンバツを制覇できるのか期待したいところです。


慶応義塾大学 神宮大会 神宮球場 野球