みやざきフェニックスリーグ情報
WATCHみやざきフェニックスリーグ情報
ファームの公式戦が終わった10月、若手選手たちが宮崎県下の各球場で試合を行っています。NPBの12球団にKBO(韓国プロ野球)の3球団、そして四国アイランドリーグplus選抜を加えた計16チームによるみやざきフェニック・スリーグです。今年で16回目の開催です。
今回は、このみやざきフェニックス・リーグの模様を紹介します。
南郷スタジアム
教育リーグの変遷
斗山ベアーズ練習風景
ファームの公式戦は、イースタン・リーグとウエスタン・リーグの東西に分かれてリーグ戦を行っています。公式戦以外にも、春季と秋季に教育リーグを行うのが例年の流れです。
秋季教育リーグに変化が起きたのは1990年に入ってからのことです。1991年秋季は10球団で「黒潮リーグ」として高知県で開催されました。1994年と95年には12球団がそろって参加しています。
しかし、黒潮リーグは、2000年が最後の年となり、翌年からは「コスモス・リーグ」として関東地方で開催となりました。2004年にイースタン・リーグ6球団が宮崎県でフェニックスリーグを、ウエスタン・リーグ6球団が高知県でよさこいリーグを開催します。そして、2005年から12球団でのみやざきフェニックス・リーグがスタートします。
その後、KBO(韓国プロ野球)の斗山ベアーズ、ハンファイーグルス、サムスンライオンズ、独立リーグからは四国アイランドリーグplus選抜が参加し、計16チームで10月の3週間にわたって試合が行われています。現在では、みやざきフェニックスリーグが始まる直前に、ファーム日本選手権が宮崎市で行われるのも恒例になりました。
試合会場と見どころ
西武ライオンズ練習風景
会場となる球場は、宮崎市にあるアイビースタジアム、生目の杜第2球場、SOKKENスタジアム、清武第2球場、サンマリンスタジアム、ひむかスタジアム、日南市にある天福球場、南郷スタジアム、西都市の西都原球場、日向市のお倉ケ浜球場の9か所です。
サンマリンスタジアムとひむかスタジアムは宮崎市南部の宮崎県総合運動公園内にあり、JR宮崎駅から日南線の列車で20分ほど、運動公園駅下車すぐと交通の便が良い場所にあります。10月22日から3日間、侍ジャパンの合宿がサンマリンスタジアムで行われ、北海道日本ハムファイターズ、オリックスバファローズとの練習試合が開催されました。
日南市にある天福球場は同じくJR日南線の油津駅下車すぐ。広島カープが春と秋のキャンプで使用することから油津駅の駅舎にはカープのチームカラーが施されています。宮崎駅から日南海岸に沿ってJRの気動車に揺られること1時間余りで到着します。球場に隣接した屋内の練習場もコンパクトに整備され、キャンプ地に相応しいことが窺えます。
同じく日南市の南郷スタジアムは西武ライオンズのキャンプ地としても知られています。JR日南線の列車で油津から更に20分ほど。駅から徒歩15分程度ですがタクシーを使用することも可能です。
アイビースタジアムと生目の杜第2球場は宮崎駅から路線バスの便があり、アクセスしやすい球場です。
白熱した試合展開
天福球場 屋内練習場で汗を流す広島カープの選手
NPBの球団は、クライマックス・シリーズや日本シリーズを想定して中堅クラスの選手が調整出場する例もありますが、基本は若手選手主体のチームとなっています。
若手選手にとっては、実戦を通して技術の向上と一軍昇格を得るためのリーグですし、育成選手にとっては限られた出場機会で結果を残し、支配下登録を勝ち取らなければなりません。KBO(韓国プロ野球)の選手も若手中心ですので、一軍で活躍できる選手になることが目的です。
四国アイランドリーグplus選抜の各選手たちは、来季のドラフトを目指して黙々と練習に取り組み、試合に挑む姿を見せていました。そのため、投手、野手共に教育リーグとは思えない、公式戦同様の白熱した真剣勝負を見ることができます。
筆者が球場を訪れた際は、平日だったこともあり20人から30人程度のファンがスタンドで銘々に試合を見守っていました。早い時間から練習風景を見る熱心なファンもちらほら見られました。
温かい日差しがキャンプ地として適していることを教えてくれました。のんびりとマイペースに練習や試合観戦ができるとういう点では、みやざきフェニックス・リーグの醍醐味かもしれません。
イベントも盛りだくさん
JR油津駅
ファームでも公式戦となれば興行として試合が行われますが、教育リーグは選手を育成する場であるという観点から無料公開され、イベントなどが行われることはなかったのですが(春季教育リーグの場合)、みやざきフェニックス・リーグでは様々なイベントも企画されています。* みやざきフェニックス・リーグ:http://miyazaki-city-tourism.com/phoenix19
始球式や選手とキャッチボール、試合終了後に球場内を見学するアフターゲームツアーなどファンとしてはチェックしておきたい、又は是非参加してみたいイベントが随時開催されているのです。
始球式
もちろん、みやざきフェニックスリーグは入場無料。9時頃に球場は開門しており(試合開始は、12時半又は13時)、早い時間から練習風景を見ることができます。
また、パンフレットは球場の他に宮崎市内の観光案内所などでも無料で配布されています。観光を兼ねて若手選手の練習や試合を見るのもいいでしょう。
INFORMATION
NPB:http://npb.jp/phoenix/2019/
特設サイト:http://miyazaki-city-tourism.com/phoenix19/