2020年、野球はこう変わる!

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日本の野球のルール『公認野球規則』は、アメリカ(メジャーリーグ)で改正された箇所を翌年に改めるというのが例年の流れです。

今年の改正箇所などはまだ正式には発表されていませんが、昨年にアメリカで改められたものが導入されるものと思われます。

今回は、昨年にアメリカで改正された箇所を紹介するとともに、高校野球のルール変更についても取り上げます。

今季は細かな改正が多い点が特徴

『公認野球規則』の最新版は、毎年発行されており書店などで発売されていますので、誰でも手に取って読むことができます。しかし、アメリカ(メジャーリーグ)で用いられているルールブックを和訳しているという性格上、意味が難解な個所もあります。

昨年、アメリカで改正された点を大まかにまとめると下記のようになります。これらが今期以降、日本でも改正されていくことになりそうです。

1.投球が打者の身に付けるアクセサリーに触れた場合の取り扱い
2.投球が球審のマスク・体・道具などに挟まって止まった場合の取り扱い
3.野手が走者を騙すために故意にボールをユニフォームの中に隠す
4.一人の投手が打者3人以上もしくはイニング完了させる
5.マウンドへ行く回数
6.その他

これらについて、次の項で順に説明してみたいと思います。

主な改正箇所は?

1: 投球が打者の身に付けるアクセサリーに触れた場合の取り扱い
アクセサリー(ネックレス、ブレスレットなど)のみに当たった場合はデッドボールとみなさないと改正されました。

2: 投球が球審のマスク・体・道具などに挟まって止まった場合の取り扱い
球審のマスク・体・道具などに投球が挟まって止まった場合、ボールデッドになります。尚、捕手のマスクに挟まった場合などはインプレーのままとなります。

3: 野手が走者を騙す目的で故意にボールをユニフォームの中に隠す
野手がユニフォームのポケットにボールを隠すなどの行為がこれに該当します。この場合、審判はタイムをかけ、走者が元々占有していた塁から一つ進塁(プレーが止まったことによる不利益を取り除くためであれば一つ以上の塁)を認めます。ただし、偶然に野手のユニフォームにボールが入ってしまった場合は従来通りボールデッドになり、本来なら走者がどこまで進塁していたかを判断し、走者を進めます。

4: 一人の投手が打者3人以上もしくはイニング完了させる
このルールは試合の流れに影響する可能性もあり、注目されます。昨季はマイナーリーグ(2Aと3A)で実施しされ、今季はメジャーで導入が検討されています。このルールは今季の日本での導入は見送られますが、来季以降は導入される可能性があります。このルールには賛否が出るかもしれませんが、投手交代が多いほど試合時間が延びる傾向にあります。試合時間の短縮を推進していくには必要なルールかもしれません。

5: マウンドへ行く回数
捕手の他に監督やコーチらがマウンドへ行くシーンがしばしば見られますが、1試合に6回までとなっていた回数が5回までに改められました。監督、コーチらが出てマウンドへ行くと、試合が止まり再開に時間がかかるケースもあります。この改正も試合時間の短縮を意識した改正といえるでしょう。

6: その他
フェアの打球が走者に当たった際のルールに関しても文言の改正が行われています。

高校野球では球数制限が導入へ

ルール改正ではないものの、高校野球は選手の怪我予防を目的に「改革」の方向に動き出しそうです。

今年のセンバツ大会から球数制限や、飛ばないバットの導入を試験的に導入する動きが出始めしています。一昨年末に新潟県高野連が独自に球数制限を導入しようとしたものの取りやめになった経緯もあります。

今回の措置は、1週間に500球まで、3日連続の連投はさせないというものです。これは選手、とりわけ投手の怪我を予防する上で充分とはいえませんが、これまでの流れを考えると一歩前進したといえるのではないでしょうか。

しかし、現状では1試合に150球程度投げることも決して珍しいことではありません。高校野球は基本的にトーナメント大会のみですから、大会終盤まで勝ち進むと連戦になります。

タイブレークが夏の甲子園大会でも実施されるようになったものの、これは引き分けによる翌日の再試合を防ぐという程度で怪我予防という観点からの根本的な対策ではありません。

今回の措置は3年間の試験的なものです。今後は「1週間に500球まで」「3日連続の連投禁止」を実施してどうだったかを分析し、更に踏み込んだ対策、例えば複数の投手を育成する、ベンチ入り人数(甲子園は18人)の拡大などを考える必要があるかもしれません。

また、開催時期(とりわけ夏の各地区大会と甲子園大会)の在り方も真夏の炎天下を避ける意味でも再考する時期に来ているのかもしれません。

今後も紆余曲折を経て「改革」が進んで行くと思われます。どう変わっていくのか見守っていきたいものです。


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