パデルのグランドスラム「Premirer Padel in Paris」大会レポート

パデルのグランドスラム「Premirer Padel in Paris」大会レポート WATCH

パデルのグランドスラム「Premirer Padel in Paris」大会レポート

スポーティ

スペイン発祥のスポーツで、現在世界で最も急速に競技人口が増えているパデル。
今年から国際パデル連盟(FIP)主催の「Greenweez Paris Premier Padel Major」がフランス・パリのローランギャロスにて行われました。

パデルについては、「パデル発祥の地、スペインで開催。ワールド・パデル・ツアー・バリャドリッド・マスター大会レポート」をご覧ください。
>>https://sportie.com/2022/07/padel-spain

パデルは、スペインを中心にヨーロッパや南米で爆発的に競技人口が増えているスポーツです。全世界で2,500万人以上のプレーヤーがおり(過去5年間で倍増)、特に男女比が等しく、あらゆる年齢層とバックグラウンドに及んで親しまれているスポーツで、スペインやアルゼンチンなどではサッカーに次いで人気のあるスポーツです。

Premirer Padelとは

今年度から新設された大会となり、FIP(国際パデル連盟)が主催する唯一のグローバル大会となります。4つのトップカテゴリーがあり、その中でもトップのメジャー大会が年に4回(カタール・ドーハ、イタリア・ローマ、フランス・パリ、メキシコ)で行われます。2022~23年で10大会、2024年以降は年に25大会以上開催を予定しているようです。

Premier Padelが新設された目的として、新しいトーナメント・新しいブランド・新しいパートナーやスポンサーによって、パデルをグローバル化させること。

つまり、組織を国際化させ、新しい商業ビジネスモデルを拡充し、パデルが本当の意味で「メジャースポーツ」になる準備を進めています。

全仏オープンの地、ローランギャロスでパデルの大会を行うということ

ローランギャロスは収容人数1.5万人、テニスの4大大会である全仏オープンの地であり、日本でいう日本武道館のようなところで開催となりました。ローランギャロスの敷地内には広場などもあり、ファミリーなどが集まる「場づくり」としての機能があると感じました。

露店やスポンサーのブース出展だけではなく、モルック・ペタング・カーリングの体験スペースがあり、行くだけで楽しい場所と思わせる設計がなされていました。

今回のプレミアパデルでは、サウンドエフェクトや演出によるユーモアや雰囲気作りがたくさんあり、観客を楽しませるためのエンターテインメント要素が組み込まれていました。

そして大会通算25,000人、決勝戦では5,000人以上の観客がセンターコートであるフィリップ・シャトリエ・コートのスタンドを埋め尽くしました。

決勝戦は、スペインペアで世界ランク1位のAle・Galan、Juan・Lebronペアが、アルゼンチンペアのChingotto、Telloペアを6-3、4-6、6-4で破って、タイトルを獲得しました。

パデルの未来

Premier Padelのパートナーであるカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)がパデルの価値向上のために、多額の投資をしており、パデルのオリンピック競技採用に向けて全速力で進んでいます。明確なターゲットは2032年のブリスベンオリンピックです。

ヨーロッパでは2024年パリオリンピックの前哨大会となる、2023ヨーロピアンゲームズ(ポーランド開催)にて、パデルが競技に採用されることが決定しています。また、今年の世界大会はカタールでの開催が決定しており、世界各国で国際大会が行われます。

日本パデル協会会長にインタビュー!

日本パデル協会会長(国際パデル連盟理事)の中塚アントニオ浩二氏に世界のパデル事情と日本パデル界の今後について聞いてみました。

世界中でパデルがとんでもないスピードで流行っています。各国の協会が連携して、ビジネス面も含めてメジャースポーツになるべく進めています。昨年のカタールの世界大会や、前回のイタリアローマ大会、今回のフランスパリ大会を見ても、規模感がメジャースポーツとなり、この規模で行われていることを日本の方々にも知ってほしいし、ぜひ観に来てほしいです。日本でも少しずつ施設が増える予定があり、競技面でアジアナンバーワンになるため強化に努めています。8月末にはアジア・アフリカ予選があるので、ぜひ皆さん応援してください。

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