チケットからパイまで…プレミアリーグのスタジアムの料金相場・最新事情

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チケットからパイまで…プレミアリーグのスタジアムの料金相場・最新事情

スポーティ

「BBC(英国放送協会)」が、毎年恒例で欧州の23リーグ223クラブについて、チケット価格やユニフォーム、スタジアム内のフード・ドリンクなどの値段を調査しているのをご存じでしょうか。データが好きな方は、「Price of Football 2016」の比較表を見ているだけで楽しくなってくるはずです。お膝元のイングランドにおいては、唯一調査を拒否したプリマス・アーガイルを除くナショナルリーグ(5部相当)以上のクラブと、女子リーグについて徹底リサーチしています。

実は安くなっているプレミアリーグチケット

プレミアリーグのニュースを日々チェックしている方なら、多くが「チケットの値段は年を追うごとに上がっている」と考えるのではないかと思われます。テレビ放映権料が高騰し、スタジアムは満員続き。多少お値段が張っても、サポーターはわがクラブの応援に足を運んでくれそうです。ところが実際は、平均価格は29.05ポンド(約4000円)で前年から6%減少しており、英国のクラブの2/3以上がチケット代を安くしています。最大の理由は、プレミアリーグが、旅費がかかるアウェイサポーターがスタジアムを訪れやすいように、アウェイチケットを全クラブ一律の30ポンド(約4200円)に抑えていること。アウェイ席なら、チャンピオンシップ(2部相当)のアストン・ヴィラやニューカッスルよりも、プレミアリーグの試合のほうが安く観戦できるのです。

同じビッグクラブのシーズンチケットでも、マンチェスター・シティの最安チケットは299ポンドで、エミレーツの最高値の1/6以下!

最もチケットが高いのは、ドイツ人に叱られるあのクラブ!

さて、プレミアリーグでいちばんチケットが高いクラブはどこでしょうか。Dearest season ticket、すなわち最も高額なシーズンチケットで比較してみましょう。バイエルン・ミュンヘンのサポーターがチャンピオンズリーグで対戦するたびに、チケットが高いとデモを起こすクラブといえば…そう、アーセナルです。エミレーツの極上のシートに座って1年試合を観るためには、2013ポンド(約28万円)が必要です。いちばん安いスウォンジーは「ウェールズ価格」なのか489ポンド(約6万8000円)。TOP6の安売り王リヴァプールが869ポンド(約12万円)なのを見ても、アーセナルの2000ポンド超えは目立ちます。

この差は、どこから生じているのでしょうか。ひとついえるのは、「ロンドン価格」です。同じノースロンドンのトッテナムが1895ポンド、チェルシー1250ポンド、オリンピック・スタジアムに移転して超満員になっているウェストハムが1100ポンドなのに対して、マンチェスター勢は900ポンド台。「東京のマンションは高い…」というような不動産感覚なのでしょうか。試合ごとに売り出されるマッチデーチケットも、アーセナル、チェルシー、トッテナム、ウェストハムが80〜90ポンド(1万1000円〜1万2500円)台で断然高く、30〜60ポンド(約4200円〜8300円)で買える他クラブの1.5〜2倍以上となっています。

逆に、最も安いチケットを発行しているのはどのクラブでしょうか。シーズンチケットなら、ハル・シティの259ポンド(約3万5000円)。マッチデーは、リヴァプールとハル・シティが9ポンド(約1300円)のチケットを出しています。セレブなアーセナルは、最安マッチデーチケットでは27ポンド(約3800円)と、30ポンド台のマンチェスター勢やトッテナムよりも値段を下げており、最安でも52ポンド(7200円)かかるチェルシーの半分近い値段でスタジアムに入れます。単純に高いクラブと安いクラブがあるばかりでなく、さまざまな席を用意しているクラブ、全体の幅が小さいクラブと、さまざまな価格設定があるのがおもしろいところです。

ウェストハムの新本拠地ロンドン・スタジアムのオフィシャルストアは巨大!地下に、シャツの背中にナンバーを入れるプリントスペースとカフェがあります

ユニフォームは強気のマンチェスター勢。ウェストハムのパイは570円!

チケット代ではおとなしかったマンチェスター勢は、人気選手の高い移籍金を回収したいからか、ユニフォーム代は強気です。最も安いボーンマスとバーンリーの40ポンド(約5200円)に対して、イブラヒモチッチやアグエロのネームが入ったシャツは60ポンド(約8300円)。2016年10月に「スポーツダイレクト」が実施した調査では、ユニフォーム売上TOP10に、マンチェスター・ユナイテッドからポグバ、イブラヒモヴィッチ、デ・ヘア、ラシュフォードと4人がランクインしており、マッチデーにはレジに長蛇の列ができるメガストアは今シーズンも盛況です。

ニッポンのスポーツ観戦といえば、ホットドッグ、ハンバーガー、チップス、ビールなどアメリカ式メニューが多数派。鹿島スタジアムなら名物のモツ煮を狙う方が多いと思われますが、サッカーの母国では紅茶とパイが定番です。紅茶の値段を見ると、チェルシーとクリスタル・パレスがお手頃な1ポンド、リヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドが2.5ポンド。紅茶が350円となると、ついついカールスバーグ(リヴァプールのパートナー)やシンハービール(マン・ユナイテッド公式)のほうに手が伸びてしまいます。パイが安いのはチェルシーの2.5ポンド。最も高いウェストハムのパイは4.1ポンド(約570円)です。ちなみにサンダーランドの本拠地スタジアム・オブ・ライトは3.1ポンドのパイを販売しているのですが、ウイメンズスーパーリーグ、つまり女子の試合では1.5ポンド。どう違うのか、比べてみたくなります。


アンフィールドの売店で売られいるステーキ・パイ。肉が多く食べ応えがありますが、日本人にはややしょっぱい…!?

ここまで数字が揃ったところで、平均的な値段を並べて、「日本から出かけるプレミアリーグ観戦のお値段」をはじき出してみましょう。販売枚数が多く、比較的取りやすいホームゲームのマッチデーチケットが50ポンド(約7000円)。マッチデープログラムを3.5ポンド(約500円)で手に入れて、好きな選手のユニフォームを50ポンドでしっかりゲット。紅茶とパイが5.5ポンド(約760円)とすると、しめて109ポンド(約15000円)。いかがでしょうか。プレミアリーグ観戦は、高い?安い?


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