日本男子代表が悲願の初優勝 バドミントン・トマスカップでの戦い全記録

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日本男子代表が悲願の初優勝 バドミントン・トマスカップでの戦い全記録

スポーティ

バドミントンの世界大会、トマスカップで日本男子代表チームが初優勝を飾りました。

名選手ジョージ・トマスの名前を冠したこの大会。1948年に第1回が開催され、今回で28回目となる歴史の長い大会の1つです。これまでの優勝回数は、インドネシアが13回、中国が9回、マレーシア(イギリス領マラヤ連邦を含む)が5回と、3か国が独占。近年は中国が2004年から5連覇中でした。日本は11回大会(1978年)、26回大会(2010年)、27回大会(2012年)の3位(ベスト4)が最高成績です。

日本代表は、11回大会と12回大会でもベスト4に貢献した早川賢一選手をキャプテンに、直前の4月に韓国で行われたアジアバドミントン選手権大会の男子シングルスで準優勝した佐々木翔選手など、10人の選手が参加しました。

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予選リーグで、デンマーク、香港、イングランドと同組になった日本は、初戦のイングランド戦を4-1で勝利すると、香港戦は5-0で快勝、デンマーク戦は団体2組が敗れたものの個人3人が勝利して3-2となり、予選リーグをトップで通過しました。

決勝トーナメントでは、初戦のフランスを3-1(トーナメントのため勝利が決まった時点で残りの試合は行わない)で勝利すると、準決勝では5連覇中の中国と対戦しました。

中国戦では、幸先よく第1シングルスの田児賢一選手が、世界ランキング2位の諶龍(チェン・ロン)選手に2-0のストレートで勝利。続く第1ダブルスの早川・遠藤ペアもストレート勝ちすると、第2シングルスの桃田賢斗選手も世界ランキング6位の杜鵬宇(ドゥ・ペンウィ)選手に勝利して、3-0で中国を圧勝し、日本代表として史上初の決勝に進出しました。

決勝は17回大会(1992年)以来の優勝を目指す強豪マレーシアとの対戦。第1シングルスの田児賢一選手が世界ランキング1位のリー・チョンウェイ選手に敗れる厳しいスタートでしたが、第1ダブルスの早川・遠藤ペアが2-1で勝利、第2シングルスの桃田賢斗選手も2-0のストレート勝ちで、初優勝にあと一歩と迫りました。

しかしスポーツ大臣がコートサイドで観戦するマレーシアチームも踏みとどまり、第2ダブルスの園田・嘉村ペアが破れたことで、最終戦のシングルスに優勝の行方が持ち越されました。第3シングルスの上田拓馬選手はマレーシアのリュー・ダレン選手と対戦、上田選手は第1ゲームを21-12で先取し、第2ゲームも16-10までリードしましたが、逆転されてタイに持ち込まれます。しかし第3ゲームを21-17で勝利すると、日本チームの初優勝が決まりました。

上田選手はツイッターに金メダルの写真をアップしつつ、「昨日インドから無事に帰国しました!みなさん遅い時間まで応援ありがとうございました!」とツイートしています。今後の活躍にも期待しましょう。

photo by flickr_Jess Cheng, flickr_Tifred7

バドミントン 日本代表