総合格闘技DEEP芦田崇宏選手・川中孝浩選手・武田光司選手インタビュー前編

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総合格闘技DEEP芦田崇宏選手・川中孝浩選手・武田光司選手インタビュー前編

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総合格闘技DEEPを舞台に戦い、所属ジムが同じBRAVE GYMという、芦田崇宏選手(DEEPフェザー級チャンピオン)、川中孝浩選手、武田光司選手を招いて、話を聞きました。

それぞれに全く異なるバックボーンを持つ3選手。前編では、格闘技を始めたきっかけから、現在所属するBRAVE GYMの魅力について、後編ではプライベートでも仲が良いという3選手のエピソード、そして、それぞれお互いを選手としてどう評価し合っているのか、今後の目標について聞きました。

なお、武田光司選手は、4月28日(土)に後楽園ホールで開催するDEEP83 IMPACTにて、モンゴル出身のツォゴーフ・アマルサナー選手との1戦を控えています。注目の1戦は、ぜひ後楽園ホールでご覧ください!

TOP写真:左から武田光司選手、芦田崇宏選手、川中孝浩選手

異なるバックボーンで総合格闘技へ

ーーまずは自己紹介をお願いします。

芦田選手:BRAVE GYM所属の芦田崇宏です。DEEPでは2017年12月にフェザー級のタイトルマッチをやらせてもらって、チャンピオンとなることができました。僕はボクシングをやっていた期間が一番長いので、ファイトスタイルは、ストライカーです。

川中選手:BRAVE GYM所属の川中孝浩です。DEEPでは、2010年にフューチャーキングトーナメントという新人王決定戦で、ミドル級で優勝をしています。僕はバックボーンが、レスリングなので、グラップラーです。

武田選手:BRAVE GYM所属の武田光司です。総合格闘技を始めて1年数ヶ月くらいで、DEEPでは2017年10月と12月に参戦し、両方とも勝つことができました。バックボーンは子供の時からずっとやってきたレスリングなので、レスリングをベースに広げていきたいと思います。




ーーそれぞれ総合格闘技を始めたきっかけを教えてください。

芦田選手:中学生の時に、PRIDEを観て、総合格闘技の選手になろうって決めました。
格闘技をしていて、総合を目指したのではなく、総合をやりたくて、そのために色々な格闘技を始めました。ボクシングも始めた理由は、総合で打撃を武器にできるようにするためです。打撃に魅力も感じていましたし、ビビって殴れないと話にならないからね(笑)。

川中選手:高校3年間レスリングをしていたものの、大学では何も部活に入らないでいたので、観るのが好きだった総合格闘技のジムに入りたいと思っていたところ、高校大学と一緒で先輩の芦田さんにBRAVE GYMを紹介していただいて、総合を始めました。最初はプロになるなんて全く考えていませんでしたが、たまたま僕の同期がDEEPのフューチャーキングトーナメントに出ることになった際に、BRAVE GYMの宮田和幸代表に「川中もついでに出たら?」と声をかけてもらって、出たら優勝できて、その流れでプロになりました。そこまでは流れで来たところもあったのですが、プロになってからの試合で負けてしまった悔しさで、そこから本気になりました。

武田選手:僕のバックボーンはレスリングですが、始めたきっかけは、6歳の頃遊びに行った埼玉県越谷市のお祭りで、プロレスのショーとレスリングの体験をやっていて、それに参加したことです。体験といっても簡単な遊び程度だったのですが、当時僕は弱くていじめられたりしていたので、興味が湧いて習うことにしました。
初めは全然勝てなかったのですが、”勝ちたい”という貪欲な気持ちがすごく強くて、小学校5年生、6年生の時に全国チャンピオンになることができました。その後もレスリングも続けて全国で優勝もしたりしたのですが、大学では勉強が追いつかず進級できず、留年が決まってしまいました。特待生として入学していたこともあり、留年したら辞めると決めていました。大学を辞めてからは、仕事をしながらも、まだやり足りないと感じていたタイミングで後輩にBRAVE GYMに誘ってもらい、総合格闘技を始めて今に至ります。

ーー武田選手は高校時代に高校生の全国大会4つを制覇していますが、オリンピック出場を目指していたのでしょうか。

武田選手:もちろん、オリンピックは出たくて仕方なかったです。全日本合宿にも参加していましたし、当時はレスリングでオリンピックに出場し、メダルを獲りたいという気持ちがすごく強かったです。まさか総合格闘技をすることになるとは夢にも思っていませんでした。

各分野で一流の選手が揃っているのがBRAVE GYM

ーープロの選手として、BRAVE GYMの魅力はどのようなところでしょうか。また、プロ選手として活躍する一方で、インストラクターとしても働いている皆さんですが、一般の方が通うBRAVE GYMはどのような雰囲気なのでしょうか。

芦田選手:BRAVE GYMはプロの選手からすると、ジムの仕事をしながら練習ができるという点ですごく良いと思います。前は、他の仕事をしながらジムに通っていたのですが、どうしても練習の時間が限られてしまいます。今は練習場にずっといることができるので、24時間練習できる環境があるということです。それ以外にも、選手活動をサポートいただくスポンサーの方を、宮田先生が紹介してくださったりもするので、すごくありがたいです。
練習はプロも、一般の会員さんも一緒にしていますが、内容は分けているので、それぞれのレベルに合ったトレーニングをすることができます。子どものクラスもたくさんあるので、雰囲気は他のジムより殺伐としていない、和気藹々とした雰囲気があります。嬉しいことに、試合の応援にも子ども達がたくさん来てくれるんです。




川中選手:他のジムと比べても、ボクシングやレスリングで日本を代表していた選手が教えてくれる環境があるので、ちゃんとした技術を教えてもらえると思います。そこがBRAVE GYMならではの魅力です。

武田選手:僕はレスリングをやってきたので、キッズレスリングを中心にみているんですが、様々なジャンルのトップアスリートたちがいるので、会員さんにとっては、とてもいい環境だと思います。また、僕自身はレスリングはできるけどボクシングやキックボクシングはできない、MMAは半人前という中で、芦田さんや川中さんにボクシング、川中さんからレスリングと融合したMMAを教えてもらえるので、選手としてもありがたい環境でやらせてもらっています。

芦田選手:代表がオリンピック出場歴がありますからね。ジム内に一流の選手がいて、みんなで教えあっているので、出稽古もいらないんです。プロ選手の中には内弟子という制度もあって、相撲部屋みたいなイメージなのですが、みんなで練習して、ジムの運営にも携わって、という形をとっているのも特徴的です。




ーー子どもに教える時はどのようなことを意識していますか?

武田選手:先生と生徒という立場ではあるのですが、僕の中では友達感覚で教えあっています。その方が子どもも近づいてきてくれて、コミュニケーションが取りやすくなります。どうしたら子どもたちの習得が早くなるか、そうそう僕、こう見えて子どもが好きなんですよ。

ここまでそれぞれの格闘技との出会いや、現在の所属ジムについてお話を聞いてきました。後編では、プライベートのお話や総合格闘家としての今後の目標まで話してもらいました。

▷後編はこちらから

インタビュー:萩原拓也(Sportie編集部)
文・写真:五十嵐万智(Sportie編集部)

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