一戦一戦を大切に勝ち切る。完全復活!DEEP渡辺良知選手インタビュー

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一戦一戦を大切に勝ち切る。完全復活!DEEP渡辺良知選手インタビュー

スポーティ

ブラジリアン柔術の経験を持ち、アマチュア修斗で試合経験を積み2005年5月のCLUB DEEPでプロデビューした渡辺良知選手。DEEPを主戦場に、第一線で戦ってきました。2013年には怪我に悩まされ、長期の休養を取り、リハビリに励みました。2018年2月リングに復活すると3連勝。着実に勝利を積み上げています。

そんな渡辺良知選手に、格闘技を始めたきっかけ、そして今後の目標まで、話を聞きました。

PRIDE観戦が大好きな高校時代

ーーまず、格闘技を始めたきっかけを教えてください。

高校の頃に、友達に誘われて始めた柔術が最初でした。それまでは全く格闘技に興味がなかったので、小学校からずっとサッカーをしていました。

ーー柔術を始めて、格闘技の面白さに目覚めたのでしょうか。

柔術を習い始める前に、PRIDE GRANDPRIX 2000決勝戦の桜庭和志vsホイス・グレイシーの試合映像を友達に借りて見て、90分を超える激闘に興奮したんです。それで憧れて、習い始めることにしました。桜庭さんが一番好きで、Tシャツ買って、PRIDEは毎試合、友達と会場へ観に行き、行けない試合はスカパー!で欠かさず観るくらいハマりました。学校で桜庭さんの真似をして、遊んだりしてましたね(笑)。ただ、高校の頃は試合に出るなんて考えていなかったので、週に1回、サッカー部の部活の後に行くか行かないかくらいでした。

本格的に格闘技の道へ

ーー大会に出始めたのにはきっかけがあったのでしょうか。プロとして格闘技に取り組もうと思ったのはいつ頃でしたか?

柔術の大会に出始めたのですが、最初は全然勝てなかったです。18歳になると、アマチュア修斗に出れるため、勧められたこともあり、そちらに出るようになりました。曜日によって柔術、打撃と練習する日を分けて練習に取り組んでいましたが、打撃の方が得意でした。柔術の大会では全然勝てなかったんですが、アマチュア修斗で大宮のフリーファイトに出場した時に勝って、ハマって行きました。大学3年の頃からプロを意識して、がっつり練習を始めました。PRIDEが本当に好きだったので、あのように試合したい気持ちがありました。


ーーその後、2005年に富山で行われたclub DEEPで、DEEPファイターとしてデビューを飾りました。海外での試合も多く経験しています。

当時、AACCで練習していたのですが、代表の阿部裕幸さんが、海外の試合を引っ張ってきてくれました。大きい体格の選手が近くにいなかったこともあり、色々挑戦させてもらえました。オランダ、ブラジル、香港で試合しましたが、どれもいい経験だったと思います。

ーー特に印象に残った海外の試合はありますか?

ブラジルで戦ったホアン・”ジュカオン”・カルネイロとの試合です。ジュカオン選手のことは当時知らなくて、体重も1階級上だったのですが、海外で試合できる嬉しさもあり、受けることにしました。それから調べてみたらアブダビチャンピオンって知って、「すげえヤツじゃん!」って(笑)。たまたま試合前に現地のホテルですれ違って、握手したんですけど、手の大きさが半端なくて「どうすんの?」って思いましたね。

サンパウロのすごい大きい闘技場でセミファイナルを戦いました。結果は負けたのですが、ものすごくいい経験でした。海外での試合は、日本では絶対できないような、向こうの強い選手とできたりするので、若いうちから行けたのはよかったです。2回目のブラジルではファブリシオ・”ピットブル”・モンテイロとの試合でした。

怪我を乗り越えて。今までで一番動ける身体に

ーー2013年に試合をしてから、2018年まで、4年半ブランクがありました。

当時、怪我が多くなって、2013年の最後の試合の前には肩が上がらなくなってしまったんです。最後の試合では、顎にパンチをもらってTKOで負けました。それで首から肩まで後遺症が出て、リハビリを半年くらいしたのですが、あまり良くならなかったため手術を受けました。

ーー当時引退を考えたことはありましたか?

もともと、大学4年の頃、格闘技をプロとしてやっていくか悩んでいたのですが、決まりかけていた就職を辞退して、ブラジルでのジュカオンとの試合に行ったんです。プロになった当時は、2〜3年やって、始めた頃と変わらないレベルの試合しかできないようなら格闘技を辞めようと決めていました。そしたら、勝ったり負けたりしながらも、後楽園ホールでの試合に出れるようになったり、上の方の選手と試合できるようになったので、次は30歳までにどこまで行けるかを考えるようになりました。怪我をしたのは28歳の時でした。そこではまだやめたいとは思えなかったんです。

ーー4年半もの間、復帰に向けてリハビリを続けました。その気持ちを支えたものは何だったのでしょうか。

2014年の6月に肩の手術をして1ヶ月入院し、2015年の年明けには動けるようになってきたので、練習を始めようと思ったら今度は左足のアキレス腱を切ってしまったんです。それでまた手術してリハビリしていたら、復帰まで4年半かかってしまいました。でも動けない間も、ダメになってる感じがしなかったので、まだやれるって思ってました。2連敗して休養に入ったこともあって自分自身、まだ終われないって思ってましたね。

それに怪我を見てくれた先生や、友達、ボクササイズのレッスンをしている生徒さんたちが、「また試合を見たい」って言ってくれたことも大きかったです。なかなか真剣な姿を見せられる機会って普段ないじゃないですか。だから頑張りたいと思いました。

ーー復帰戦での試合の感覚は、これまでと違うものはありましたか?

今までで一番落ち着いて試合できた感覚がありますし、一番動けた感じがありました。4年半の休養の間に色んな変化もありました。それまでのジムを辞めてフリーになったことで練習環境も変わりましたし、怪我をしたことで、今までより色んなことを考えてトレーニングするようになりました。昔は高重量のトレーニングを多くしてたのですが、今のJUNGLE GYMでは自重トレーニングをメインにしています。自分に足りない柔軟性であったり、身体の使い方を意識したトレーニングを取り入れることで、今が一番動ける身体になってる実感があります。

一戦一戦を勝ちを積み上げて、上を目指す

ーーJUNGLE GYMで渡辺選手が受け持っているボクササイズレッスンについてですが、人に教えることで自分としても学びはあったりするのでしょうか。

最初は教えるなんてできるだろうか、と乗り気ではなかったのですが、教えることで自分も身につくことがわかって、やりがいを感じています。自分が理解していないと教えることもできないので、成長に繋がっていると思います。

ーー渡辺選手の強みを教えてください。

骨が丈夫だって言われますね。サッカーやってたので、足腰は強いです。蹴りにも活きてきています。たまにサッカーやってもローキックになってるって言われたりします(笑)。

ーー今後の目標を教えてください。

今は一戦一戦を勝ちに行くことを大切にやっていきたいです。それで上を目指したいです。総合格闘技は、小さな頃からレスリングをやっていた選手など、幼い頃から格闘技経験がある選手が多いですが、僕のように本格的に始めたのが大学生でもここまで来れるんだってところを見て欲しいです。



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