スクワットでより重量を持ち上げるにはフォームに注目!どんなフォームがいいの?
DOスクワットでより重量を持ち上げるにはフォームに注目!どんなフォームがいいの?
トレーニングをしていたら、重い重量を上げている人を見た時に、自分もあれくらいの重量を扱えるようになりたいと思ったことありませんか?
ビックスリーの中でも、大きな重量を扱えるスクワットは、重い重量を扱っていると、特に目立ちますよね。200kg以上もの重量を肩に担いでしゃがみこむ姿は、トレーニーなら一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
重い重量を持ち上げるには、日々のトレーニングが欠かせません。しかし、スクワットにもフォームがあり、正しいフォームでスクワットを行うことで、今の重量よりも重い重量を扱うことができるかもしれません。
今回は、スクワットでより重い重量を持ち上げるために身に付けたいフォームについて紹介していきます。
重い重量を持ち上げるならローバー
スクワットは、バーを肩に担いでしゃがみこみ、再び立ち上がるという種目です。スクワットは、バーを担ぐ位置によって、ローバーとハイバーという2つのフォームに分けることができます。
ローバーは、バーを肩の低い位置で担ぐフォームで、肩甲骨や三角筋後部のあたりにバーが当たるように担ぎます。一方、ハイバーは、バーを肩の高い位置で担ぐフォームで、首や僧帽筋上部にバーが当たるように担ぎます。
スクワットで、より重い重量を持ち上げたいなら、ローバーがオススメです。バーの担ぎ方の違いで扱える重量が変わるのは不思議かもしれませんが、それにはちゃんと理由があるのです。
ハイバーの場合、しゃがんだ時に、重心のバランスを保つため、背中が地面と90度になるようなしゃがみ方になります。その結果、太ももの筋肉である大腿四頭筋が大きく働きます。
一方、ローバーの場合、重心のバランスを保つために、背筋は伸ばしたまま、体は前かがみになります。その結果、お尻の筋肉である大臀筋、足の裏側の筋肉であるハムストリングスが大きく働きます。
実は、大腿四頭筋よりも、大臀筋やハムストリングスの方が、筋肉の大きさが大きく、より大きな筋力を発揮することができるのです。そのため、ローバーの方がより重い重量を扱うことができるのです。
これまで、ハイバーでスクワットを行っていた方は、少しフォームを変えるだけで扱える重量が増える可能性があります。
つま先は30°開く
スクワットを行う際に、「つま先はまっすぐ向けなさい」という指導をされたことがある方もいるのではないでしょうか。
つま先をまっすぐに向けると、大腿四頭筋をより使うことができ、太ももの筋肉を鍛えることができます。
そうした意味で、つま先をまっすぐに向けるフォームを推奨されたことがあるかもしれませんが、重い重量を扱いたいのであれば、つま先は、斜め30°に開きましょう。
つま先を開けないと、しゃがみこんだ時に骨盤と大腿骨とがぶつかり、うまくしゃがみこむことができません。しかし、足を30°に開くことで骨同士の衝突を避け、スムーズにしゃがみこむことができます。
足をまっすぐに向けていると、大腿四頭筋がメインで活動し、その他の筋肉はあまり使われませんが、足を30°開くことで、内腿の筋肉である内転筋群が使われるようになります。
足を開くことで、より多くの筋肉が動員され、筋力を高め、より重い重量を持ち上げることができるようになるのです。
足は肩幅より少し広めに開く
足を地面につける位置も、重い重量を扱うために重要になってきます。足は肩幅かそれより少し広く開くのがオススメです。
私たちは、自分の体を両足で支えています。両足の幅が狭くなると、バランスが取りづらくなるのは感覚的に分かりますよね。この足の幅のことを支持基底面と言い、支持基底面が広いほどバランスが取りやすいです。
スクワットでは、重い重量を持ちながら、しゃがみこみを行うので、支持基底面が狭いとバランスが取りづらく、最悪こけてしまう可能性もあります。
両足を肩幅に開いておくと、バランスを保ちながらしゃがみこむことができるということがメリットとして挙げられます。
また、足を肩幅に開くことで、大臀筋の筋活動が高まり、より重い重量を持ち上げることができることも知られています。
こうしたことから、両足は肩幅よりも、少し広く開くことで、より重い重量を持ち上げることができます。
お尻を意識して使う
スクワットというと、太ももの筋トレだと考えている方が多くいます。確かに太ももの筋肉も使われますが、スクワットでは、お尻の筋肉も重要になります。
特に、ローバーでスクワットを行う場合、体は前かがみになるので、お尻の筋肉である大臀筋が使われます。
大腿四頭筋よりも、大臀筋の方が筋肉の大きさが大きく、より大きな力を発揮できるので、スクワットは、お尻のトレーニングと捉えて、重りを持ち上げる際もお尻の筋肉を使って持ち上げるように意識すると、これまでよりも重い重量を上げられるようになります。
正しいフォームで行うと、怪我のリスクも減り、より重い重量にも挑戦することができます。
今回紹介したポイントを押さえて、これまでよりも重い重量を持ち上げられるように鍛えていきましょう。