スポーツで人生を豊かに!

スポーツで人生を豊かに! DO

スポーツで人生を豊かに!

スポーティ

スポーツには様々な楽しみ方があります!“するスポーツ”、“みるスポーツ”、“支えるスポーツ”。中でも“するスポーツ”は、健康にも密接に関わっていて、下記のようにたくさんの良い効果があると言われています。

・生活の充実感が向上する
・幸せホルモンが分泌され、心の健康にも効果がある
・生活の質を高め、人生をより豊かにする
・血行が良くなり、新陳代謝の促進、冷え性の改善や美容効果がある
・脳への血流が増し、活性化して思考力や集中力が高まる
・ガンや糖尿病などの病気を防げる可能性がある
スポーツ庁Web広報マガジンより)

実際に体を動かすことで、イキイキと過ごされている、年齢やスポーツをしている目的・目標も様々な3人の方にお話を伺いました。これまでに学校での体育以外にスポーツ経験のない人も、「何歳からでも、何歳まででも、スポーツはできるんだな」と感じられるような、将来の自分の姿に希望が湧いてくるような、そんな日々を送っている方々です。

トレイルランナー高橋隆介さん

一人目は、36歳のときに、“40歳までに100mileトレイルランニングレース完走”の目標を掲げ、ランニング歴ゼロからわずか4年の間に目標を見事達成した高橋隆介さんです。

<走り始めた年齢・スポーツ歴>
自他共に認める超文化系人間で、スポーツ歴と言えば中学生の頃の卓球部くらいでしたが、36歳で山を走ることにハマり今年でトレイルランニング歴5年目です。昨年(39歳)から走力のベースアップのためランニングチームに入りロードのランニングにも取り組んでいます。

<走り始めたきっかけ>
友人の勧めで見たテレビ番組『グレートレース』(NHK BS・究極のレースに挑むアスリートの姿をドキュメントした番組)がきっかけです。当時の自分にしたら山を走るだけでも凄いのに「夜通し寝ずに走っているぞ!しかも自分より年上の方ばかりだ!」と衝撃を受けたのを覚えています。当時1kmも走ったことがなかったのに、何故か「やってみたい」と思い、気付いたら装備一式揃えていました。

<立てた目標>
◇トレイルランニングレース
“40歳までに100 mile(160km)のトレイルランニングレース完走”を目標に50km、100kmと段階的に距離を伸ばすレース計画を立てました。
◇ロードランニングレース
・1年目にフルマラソンをサブ3.5(3時間半切り)と、ハーフマラソンをサブ90(90分切り)
・2年目でフルマラソンをサブ3(3時間切り)
を目標にしました。

<達成実績>
新型コロナウイルスの影響でレースが開催されない時期もありましたが、
◇トレイルランニングレース
・1年目で50kmのレースを完走。
・4年目で100kmのレースを完走。
・5年目となる今年、念願だったUTMF(ULTRA-TRAIL Mt.FUJI)を完走し無事に100マイラーになることができました!

レース結果
・2019 Fun Trails Round 飯能トレイルレース 50km完走
・2022 トレニックワールド彩の国 100km完走
・2023 ULTRA-TRAIL Mt. FUJI 100mile完走

◇ロードランニングレース
・1年目の目標、フルマラソンをサブ3.5(3時間半切り)と、ハーフマラソンをサブ90(90分切り)達成!
・40歳になる今シーズンで、フルマラソンでサブ3の達成を目指して絶賛奮闘中です。

レース結果
・2023 立川シティハーフマラソン 1:27:37
・2023 板橋cityマラソン 3:13:50

<強い気持ちで頑張れる理由>
応援してくれる家族と、一緒に切磋琢磨できる仲間の存在が大きいです。レースでキツい時は妻と子どもの顔が脳裏に浮かんで、いつももう一踏ん張りするパワーをもらっています。子ども達には挑戦する姿を見てもらって、いつまでもカッコいいお父さんでいたいですね。
それから仲間の存在にはいつも感謝しています。夜のトレイルを全力で駆け登ったり、トラックで追い込んだり、一人では絶対にできない練習も共にゼーハーする仲間がいると不思議と頑張れます。
また、走ることが義務にならないように、走りたいと純粋に思える時にだけ走ることにしているのも、無理なく頑張れているポイントかも知れません。

<これからチャレンジしたい人へメッセージ>
ランニングは勝ち負けや順位が全てではないところが魅力だなと感じています。チャレンジする上でスポーツ歴や年齢は関係ないので、今の自分に合った、自分だけの素敵な目標をぜひ見つけて下さい。それを共有して応援し合える仲間がいると、さらに目標が輝きますよ!私の次の目標は「45歳までにUTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)を完走する」です。一緒に頑張りましょう!

病気を機にウォーキングを始めた齋藤貢一さん

二人目は、55歳のときに発症した病気をきっかけにウォーキングを始め、体の変化を感じている齋藤貢一さんです。

<ウォーキングを始めたきっかけ・日常のトレーニング>
55歳のときに脳卒中(脳出血)になり、退院後からリハビリとしてウォーキングを5年続けています。「気が向かなければ行かない」と決めていますが、猛暑日も、雨の日も、雪の日でも、実際にはほぼ毎日ウォーキングに出掛け、約10kmから長い日には30kmを歩いています。

<楽しみ方・続ける意味>
歩くコースは固定せずに様々な所を巡り、低山に行くこともあります。歩きながら写真も撮っています。毎日の変化、季節の移り変わりや街の移り変わりを記録して、「数年後に見比べたら面白いな」など考えながら、体を動かすのと同時に他のことも楽しんでいます。写真だけでなく、同時にできるいろんなことを見付けてやってみるようにしています。
ウォーキングをしていて出会えた人との会話も楽しみの一つです。
それから、筋力がついて体の変化を感じられることもモチベーションになっています。

元々、痩せている方でしたが、病気をした時には身長が172cmで体重が75kg、ウエスト85cmになっていました。今は55~56kgです。
食事もいろいろと試して体の調子を比べながら分析し、歩くことで”脳を使ってあげる”意識もしています。
体の機能は使わないと使えなくなっていくと思うので、とにかく使うこと・それを続けていくことが大切だと思っています。
歩いているおかげで睡眠もしっかり取れ、体の機能や体の調子が良くなっているのを感じられていることも、続ける大きな意味となっています。
時間を作って継続することは簡単ではないので、お仕事をしている人は大変だと思います。一駅・二駅歩くでも少しずつできることを頑張り過ぎずにマイペースを大切に継続することで、みんなが元気になってくれればと思います。

86歳のランナーコマオさん

三人目は、今年86歳で、毎日ランニングを行い、登山も長年続けているコマオさんです。

<スポーツ歴と日常のトレーニング>
45歳から登山、50代でランニングを始め、この秋86歳になりますが元気に“登山”と“ランニング”を続けています!

初マラソンはつくばマラソンで、河口湖マラソンや青梅マラソン、所沢シティマラソンなど、様々な大会に参加してきました。
今は、マラソン大会に出るためというよりも登山のために5~12kmのジョギングを続けています。知り合いとの会話を楽しんだり、距離を長く走るときにはウォーキングを少し入れたり、とにかく“動く”ことを大切にしています。

今年の春は滝子山へ、夏は鋸山から大岳山・そして御岳山と約12kmの登山をしてきました。それぞれ8時間体を動かしましたが、毎日走っているおかげで最年長でも一緒に行った仲間を先導できるくらいの体力が維持できていると感じています。
猛暑日も休まずに体を動かしたので、暑さに強くなり冷房もほとんど使わずに過ごしました。日々、体を動かしていることが体の薬になっていて、内服している薬は一つもありません。

<目標・夢>
・90歳までに高水三山の縦走をすること
・トレイルランニングをすること(永山公園グラウンドから高水山常福院までの往復)
・北アルプスの縦走をすること
行きたい所は他にもたくさんあります!

<これから始めたい人、長く続けたい人へのメッセージ>
無理をしないで自分のペースを大事にすることです。人に合わせると疲れてしまって一人で山へ行っている人も多くいます。一人でもできますが、何かあったときには困るので、同じペースで歩ける仲間を見付けるなど、身を守れるようにすることは大切だと思います。登山の魅力は、たくさんの人に出会えることなので、たくさんの人と会話を楽しんでみてください。

三者三様のインタビューを経て

一人目の高橋さんは、ランニング経験がない状態で“山を160km走るレースの完走”を目指すと決めて、計画的に一歩一歩目標へ近付き、相当なトレーニング・努力をして目標を達成しました。
二人目の齋藤さんは、病気をきっかけにウォーキングをするようになり、アスリートのように引き締まった脚が物語っているように、健康な若者でも大変な距離を歩き続けています。日々体と向き合いながら、いろんなことを試して、歩きながら様々な楽しみを見付けて、体の健康・日常の充実に繋げています。
三人目のコマオさんは、長年走ることを続けてきた中で、体力や記録が向上する経験をされていますが、昔のように走れないということも感じています。それでも体の機能の向上や走っている成果、最近と比べて走れている感覚などを体感できていて、やりたいことや行きたい場所もどんどん出てきます。

3人に共通することは、イキイキとしていて笑顔が溢れていることです。スポーツを楽しむにもチャレンジするにも年齢は関係なく、まずは動き出すこと!そして、続けることだと思います。何歳からでも筋力をつけることはできます。

今、スポーツをしている人も、今はしていないという人も、「やりたい!」と思えたことならば本気でやればきっと達成することができると思います。そして、続けるためには“無理をしない”こと、それから“楽しむ”ということを大切に、ぜひ動き出してみませんか。

スポーツ マラソン