ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦【3時間8分54秒で完走!】

ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦【3時間8分54秒で完走!】 DO

ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦【3時間8分54秒で完走!】

スポーティ

昨年に引き続き、今年もつくばマラソンに挑戦しました!
昨年は真剣に挑戦をして120%の力を出せたと思えた結果、3時間36分34秒でした。

ママランナーになる以前と比べてしまうと遠く及ばない走りで、どこかで「(できるトレーニングが限られるから)仕方がない」と思っていました。実際に仕方がない時期はあると思いますが、できるトレーニングの幅は子どもの成長と共にどんどん変化していきます。

昨年は、2つのフルマラソンを走って“簡単に走力は戻らない”と実感したことで、“トレーニングが生み出す可能性の大きさ”を知ることができました。今年度はとにかく「練習量を大事にしよう」と決めて、5月から本腰を入れてトレーニングをスタートしました。

過去の挑戦記事
>>ママランナー“nori”のフルマラソン挑戦!【つくばマラソン】
>>ママランナー“nori”のフルマラソンへの道【トレイルランニングに挑戦!】

〈トレーニング計画と実績〉

◆5月:走り込み期
・走行距離目標:300km → 実績距離:319km
・内容:バギーラン中心で距離を踏みました。300kmを走ろうと思うと1日に約10kmを走る必要があります。4月に比べて2倍に練習量を増やしたので、疲労が蓄積していましたが、疲労があっても走れるようになっていきました。

◆6月:走り込み期
・走行距離目標:380km → 実績距離:405km
・内容:バギーラン中心で距離を踏みました。疲労がある中でも距離を踏んで、“疲労感”と“走れる感覚”の日々の変化を感じ取っていました。疲労困憊の状態でも練習量を落とさずに距離を踏んだら、通常は翌日さらに疲労感が増すと思いますが、予想外にも疲労感が軽減していました。走り出す前は疲労で体が重いと感じていても、走り出してみると案外走れる日があり、体の不思議さ・面白さを感じながら、体と向き合う良い期間になりました。

◆7月(下旬から幼稚園の夏休み開始):走り込み期
・走行距離目標400km → 実績距離445km
・バギーラン中心で、幼稚園の夏休みに入る前に可能な限り距離を踏んで、夏休みに入ってからは距離を減らす計画で進めました。6月に400kmを走れたので、そこからステップアップしたい思いで距離を伸ばしました。

◆8月(幼稚園の夏休み期間):追い込み期
・走行距離目標350km~400km → 実績距離416km
・“走り込み期”にしたい時期でしたが、幼稚園の夏休み期間中で7月より距離を伸ばすのが難しい分“追い込み期”と位置付けて、ペースを上げるトレーニングを入れることにしました。午前中は、少し離れた公園に水遊びに行くことを日課にして、移動の往復を2人を乗せてバギーランをしました。夜は、子ども達が寝た後にビルドアップ走などでペースを上げました。月に400km走ることにも慣れてきました。

◆9月:走り込み期
・走行距離目標400km後半~500km → 実績距離445km
・バギーラン中心の“走り込み期”に戻して距離を踏みました。発熱した日があった影響で、目標距離には届きませんでした。体は辛かったけれど投げ出さずに食らい付きたくて、無理をしてしまったと感じます。

◆10月:追い込み期
・走行距離目標400km~450km → 実績距離522km
・昼間、バギーランで距離を踏みながら、夜、子ども達が寝た後にビルドアップ走でペースを上げました。9月に達成できなかった“走行距離500km”と“スピードアップ”の両方を怪我なくやり切ることができました。

◆11月:調整期
・走行距離目標400km~450km → 実績距離405km
・レースに向けて、バギーランの距離をこれまでよりも減らして(10~15km程度)、子ども達が寝た後のビルドアップ走を体調の良い日に頻度を落として行いました。体の声を聞きながら内容を考えて、睡眠も大事にしました。

〈トレーニングを経て持てた目標〉

トレーニングスタート時の目標は、3時間前半でのゴール。欲を言えば、3時間7分以内で走って大阪国際女子マラソンの切符を取り戻したいと思っていました。昨年はトレーニング段階で断念したタイムでしたが、トレーニングを積み重ねていく中で3時間7分以内が現実的に見据えられるようになっていました。難しさも実感していましたが、「可能性はある」と思えていました。

〈大会に向けて7.6kg減量〉

陸上競技を始めて、熱中していた中学生(3年生)のときに無理なダイエットをした影響で(当時の身長153cm、体重39.8kg)、その後過食になり、ドカ食いをしてしまう状態が社会人になっても続いていました。過食の欲が出てから体重も一気に増えました。

中学当時は、体重が軽い方が速くなれるという思いもありましたが、記録はトレーニングをすればするほど落ちていきました。本来の体の正常な状態を完全に崩してしまい、競技力までも落としてしまいました。

このときからずっと、ランナーとして理想的な体重、過去のベスト体重に近付きたいと思いながら、減量に何度も挑戦しましたが、月に600km~700kmを走っていた頃でもぽっちゃりから脱するところまでは落とすことができずに、それがコンプレックスでもありました。
無理なダイエットをする前の健康的に絞れていた頃に近い状態で、フルマラソンに挑戦してみたいと強く思いました!
続けられる減量を心掛けるようになってから、ドカ食いをしたくなることは減っていって、今は全くありません。

トレーニング計画と同じように月毎の減量計画を立てて、今年度は春のピーク体重から約半年間で7.6kgを落とすことができました!高校以来ずっと届かなかったBMI値を達成しました。
体作りに関しては、フルマラソン63回目の挑戦の中で過去1番良い状態を作ることができたと思っています。

〈レースを走って〉

タイムは3時間8分54秒(グロスタイム)。大阪国際女子マラソンの参加資格には2分届きませんでした。それでも、1年前から“27分40秒”の更新です!3時間10分を切れたことも、ブランク前の走りに戻ることができたと感じられて嬉しかったです。トレーニングの成果が出たと思っています。

スタート位置や気候にも恵まれました。
気温が低かったので、給水をとったのは2回だけでした。こんなに給水を取らなかったレースは過去にありません。
やってきたことを信じて、体の状態を見極めながら、最後まで潰れずに走り切れるペースを適宜考えたことで、気持ちを折らさず完走することができました。

大会当日の記録へのチャレンジだけでなく、大会に向けた日々のトレーニングへのチャレンジも、とても充実していて大切な時間でした!

5月にトレーニングをスタートしてから、毎月ステップアップをしていくので、計画をやり遂げるのに精一杯で余裕はありませんでした。余裕があったのは最後の11月、調整期のみです。怪我の一歩手前、ギリギリのところでトレーニングしていたと思います。
1日休めば、月の目標トレーニング量を達成するのが厳しくなるので、熱が出ても走りたくて、良くないとは思いながらも走ってしまった日もありました。
9月には体が疲労し過ぎて、走った後に熱が出るという日が5日ありました。
そのくらい、トレーニング目標に対して“やり遂げたい”想いが強くありました。

夜、子ども達が寝た後のランニングでは、遅いと0時を過ぎてからトレーニングをした日もありました。子どもがなかなか寝なかったり、夫の帰宅が遅くなる日があったり、走り出せる時間は家族の状況が影響しますが、走れない理由を家族のせいにしないために、“走る”と決めている日は何時になっても走るようにしました。
振り返ると、22時半からの20km走や、ワラーチを履いてバギーランで27.1km走ってから、さらに夜も走った日のことなど、自信に繋がった思い出のトレーニングがたくさんあることに気付きます。
“本気でやろうと思えば、できることは大きく広がる”と感じました。

子どもが小さいうちは、一人の時間はなくても、工夫してトレーニングに使える時間を見つけます。来年度は、下の子も幼稚園に入るので仕事を増やしたいと考えると、こんなに時間を使えるのは今年度までになるかも知れません。日々のバギーランも、あと数ヶ月で終わってしまいます。本当に貴重な時間を過ごせているなと感じます。

コーチとしては、妊娠や出産もあり、今までメンバーには口頭で思いを伝えるばかりでした。それでもついてきてくれるメンバーに、実践して結果を出すことで伝えられる思いや、一緒に頑張ることで苦しさや楽しさ、達成感を共有したいという思いが、トレーニングと減量を頑張る力になりました。

次は2月に“さいたまマラソン”と“いわきサンシャインマラソン”の2つのフルマラソンを走ることにしました。短期間での連戦も久々なので、怪我なくしっかり走り切ること。それから、確実な“3時間7分以内”達成と、いわきでの“入賞”を叶えたいです。なんとか今年度中に、今回達成できなかった3時間7分以内を達成したいと思っています!

フルマラソン ママ マラソン ランニング